奈良県を南北に縦断する、現存する最古とされる道とは?|旅する雑学(82)
熊野古道や中山道など古代に整備された古道は日本各地に存在し、自然の風景を愛でながら歴史をたどる古道歩きは外国人観光客にも人気です。かつて大和の国として知られた古都奈良には古くからの寺社仏閣だけでなく、歴史的古道が多々残っています。
中でも、奈良県南部に位置する三輪山の麓と北部の春日大社や東大寺大仏殿のある春日山付近を結ぶ古道が有名ですが、ご存じですか?
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旅する雑学「奈良県を南北に縦断する、現存する最古とされる道とは?」の答えはこちら。わかりましたか?
出典:photoAC(山辺の道 北ルートの円照寺横 入口)
正解は、「山辺の道」でした。
山辺の道 (やまのべのみち)は、712年に献上された「古事記」や720年に完成した「日本書紀」にも記載がある日本最古の道で、古墳時代の初期には既に整備されていました。奈良盆地を南北に延びる道程には古墳や寺社が数多く存在し、悠久の時を感じながらのウォーキングが楽しめます。
山辺の道の発着点である奈良市内の春日山からは、文化庁が選定した歴史の道100選の一つである柳生街道へも連結し、日本山岳会による山岳古道120選と並び、多くの散策者が訪れる古道となっています。