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「蟋蟀」は何と読む?難読漢字クイズ|美しい日本語 (113)

出典:筆者作成


童謡「虫のこえ」の歌詞のように、日本人は、古くは平安時代から虫の声を鑑賞する文化があり、現代でもその精神は日常生活に溶け込んでいます。そのため、西洋人と日本人とでは、虫の声に対する脳の処理方法が違います。

詳しく言うと、西洋人は虫の声を単なるノイズや音として捉え、右脳(音楽脳)で処理するのに対し、日本人は声として捉えるため、左脳(言語脳)で処理します。体の器官にまで文化の影響が及ぶなんて面白いですね。


さて、秋に代表される虫の1つにコオロギがいます。そのコオロギは蟋蟀と書きますが、蟋蟀には別の読み方があります。それはなんでしょうか?

 

 

難読漢字クイズ「蟋蟀」の答えはこちら。読めましたか?

 

 

正解は、蟋蟀(キリギリス)でした。


昔はコオロギのことをキリギリスと呼び、キリギリスのことはハタオリと呼んでいました。松尾芭蕉の「むざんやな甲(かぶと)の下のきりぎりす」など、短歌や俳句などにも沢山取り上げられています。


もちろん、このキリギリスはコオロギのこと。いつごろから名称が逆転したのかは、残念ながら定かではありませんが、たまには秋の夜空に耳を澄ませながら、物思いに耽ってみてはいかがですか?

 

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