「空蝉」は何と読む?難読漢字クイズ|美しい日本語 (105)
出典:筆者作成
猛暑続きの夏も、そろりそろりと翳りを見せる頃となりました。ようやく、季節は秋に向かっていきます。
今回の難読漢字は「空蝉」。読んで字のごとく空っぽの蝉、蝉の抜け殻ですが、夏の公園や林で見つけた人も多いでしょう。実は、古くから虚しい様子、儚い様子の例えとしても使われてきた言葉です。さて、「空蝉」は何と読むでしょうか。
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難読漢字クイズ「空蝉」の答えはこちら。読めましたか?
正解は、空蝉(うつせみ)でした。
空蝉の語源は、古語の「現人(うつしおみ)」が訛ったものと言われ、この世に生きている人、この世という意味も。人の世は虚しいものだ、儚いものだと言われているような気持ちになってしまいそうです。
源氏物語を読んだ方なら、作中に登場する空蝉という女性を思い出す方もいらっしゃるでしょう。ある夜、光源氏が空蝉の寝床に忍び込むのですが、空蝉は一枚の着物を抜け殻のように残して逃げ去るシーンがあるそうです。