50代。家庭の中で孤独なお父さんになってしまいました……|悩みを解決!(59)
出典:編集部にて作成
ひとは老若男女を問わず、悩みを抱えて生きているものです。その悩みの中には家族や親しい友人には相談しづらくて、一人で抱え込んでしまう悩みがあります。辛くて押しつぶされそうになることもありますよね。
でも、人に話すだけで気持ちが少し軽くなることもあります。カウンセラーは、そんなお悩みに寄り添ってお話を聞きながら、一歩を踏み出すお手伝いをしています。
この「悩みを解決!」シリーズでは、カウンセラーが出会ったお悩みをご紹介します。今回は、しげはる先生に寄せられた相談です。参考になることが一つでもあるとうれしいです。人生は楽しくなきゃネ!
【今回のご相談】父親が家庭のなかで孤独になってしまうのは何故? どうしたらよいのでしょうか?
■年代:50代 ■性別:男性 ■相談カテゴリ:親子関係・夫婦関係
───今回ご紹介するのは、家族のために頑張って仕事をしているのに、父親が家庭のなかで孤独になってしまうのは何故なのか?どうしたらよいのか?というお悩みです。
「私は、妻と息子二人・娘一人のために頑張って仕事をしている、ごくごく普通のお父さんです。妻は専業主婦でしたから育児は任せていましたが、子供の学校行事や習い事の発表会などには、ほぼ一緒に参加しました。あの頃の子供たちは本当に可愛かったですし、子供たちの成長が何より楽しみでした」
「ところが最近は、子供たちとの会話が成り立たなくなってきました。『〇〇知っている?』と聞くと、返事は『スマホで調べれば?』『ググれば?』 それで終わりです。確かに調べることはできるけど、それではコミュニケーション無さすぎだろうと言っても、『お父さんは時代についていけてない』それで終わりです」
「子供たちと過ごす時間が多い妻は、子供たちの友達のことや、興味を持っていることも分かっていますから、子供たちも妻とはよく話しているようです。妻ほど子供たちのことを把握できていなくても、それは仕方ないですよね。私は仕事をしているのですから」
「子供たちだけではなく、妻との会話もなくなってきました。年末に玄関の大掃除をしました。びっくりするほどキレイになったので、娘に見せると『すごーい!キレイ!』と喜んで妻を呼んで見せていましたが、『そうね』の一言。ありがとうの一言がほしかったな~と思いましたが、それは求めてはいけないのでしょうか? 私が定年したら、熟年離婚なんてことになる可能性もあるかもと思ったりします」
「家庭で居場所のないお父さんになってしまったように感じています。家族のために頑張って仕事もしているのに、家族から疎ましく思われてしまうのは何故なのでしょうか? どうしたらよいのでしょうか? 」
【お答え】少し寂しい思いはしますが父親の立場を理解できる日は必ずきます
「ご家族のために、本当によく頑張っていると思います。子供が小さい頃は、パパ大好き!なんて言って子供の方から自然にスキンシップを取りますが、大きくなると子供からのスキンシップが減り、父親から積極的に関わりを持とうとしなければ、子供はだんだん離れていってしまうかと思います。仕方ないことではありますね」
「今は、お子様と良い関係ができていないと寂しい気持ちでいるかもしれませんが、この状況が永遠に続くわけではありません。お子様も家庭を持つようになると、お父さんの大変さや立場を理解できるようになり、いずれは良き理解者として話せるようになるかと思います。お子様も父親との関係は良好でいたいと思っているはずですから」
「奥様が上手く間を取り持つ役になってくださると良いのですが、それは難しそうですね。また、どちらかというと奥様との関係の方が深刻なように思います。お掃除に関しても、感謝の気持ちはあるものの長年のわだかまりから素直に『ありがとう』と言えないのだと思います」
「お子様が独立して、お二人で過ごす老後が楽しい時間になりますように、これからは奥様への気遣いを少し優先されると良いのではないかと思います。こちらから先に『いつも、ありがとう』と言ってあげるといいですね!」
カウンセラー:しげはる先生
ファンの多いコーヒー専門家が、コミュ力や会話の深め方等でも人気のカウンセラーとなりました。 喫茶店のマスターにでも話すつもりで、お話しください。あなたがたどり着きたいところに届くように、お力添えしましょう。