バスタオルの干し方とは?短時間で乾かす方法やコツも解説
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バスタオルの生地は繊維が密集しているため、洗濯機から取り出して干すだけでは、乾くまでに時間がかかるものです。
そのため「バスタオルがなかなか乾かなくて、生乾きの臭いがする」と悩んでいる方も多いでしょう。
本記事では、バスタオルの基本的な干し方について解説します。
短時間で乾かす方法や、部屋干しする際のポイントもあわせて解説するので、バスタオルの干し方に困っている方はぜひチェックしてみてください。
バスタオルが生乾きだとどうなる?
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バスタオルが生乾きだと、雑巾のような臭いや黒ずみが発生します。
バスタオルに残った水分や汚れが雑菌の餌になり、雑菌が大量に繁殖するためです。
生乾きの臭いの原因となるのは、モラクセラ菌と呼ばれる常在菌です。
モラクセラ菌はタンパク質や皮脂汚れの分解物を発生させて臭いを放ち、汚れを蓄積して黒ずみを生じさせます。
嫌な臭いがして使用感が悪い以外にも、雑菌が繁殖して衛生面にも影響を及ぼすため、バスタオルが生乾きにならないようにしっかり対策しましょう。
バスタオルの基本的な干し方
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バスタオルを干すときは、雑菌を繁殖させない干し方を心がけましょう。
干し方のコツは、次の3点です。
- 干す前に空気に触れさせる
- バスタオル同士が重ならないようにする
- 直射日光が当たるスペースに干す
それぞれのコツについて詳しく解説します。
干す前に空気に触れさせる
バスタオルを干す前に、可能な限り空気に触れさせましょう。
空気に触れさせると繊維が立ち上がって風通しがよくなるため、バスタオルが早く乾きます。
空気に触れさせるためには、洗濯機から取り出して干す前に、バスタオルを広げた状態で数回ほど大きく振りましょう。
生乾きの臭いや黒ずみを防ぐ以外にも、乾いたあとにふわふわの肌触りに仕上がります。
バスタオル同士が重ならないようにする
バスタオルを干すときは、バスタオル同士が重ならないように注意しましょう。
洗濯物同士が触れると風通しが悪くなり乾きが遅くなるため、生乾き臭が発生しやすくなります。
バスタオル同士が重ならないためには、次の方法を実践してみてください。
- ほかの洗濯物と15~20cmほど間隔を空ける
- ハンガーにかけるなら長さを非対称にずらす
- ハンガーの上からマントのように羽織らせて干す
- スタンド型ハンガーを使用する
バスタオルがハンガーから落ちそうで心配な場合は、洗濯バサミを併用するとよいでしょう。
直射日光が当たるスペースに干す
バスタオルは直射日光が当たるスペースに干すように心がけると、太陽の熱によって早く乾きます。
さらに紫外線は殺菌効果があるため、生乾き臭や黒ずみの原因となる菌の繁殖を抑えられます。
洋服のなかには陰干しを推奨しているものもありますが、基本的にバスタオルは直射日光に当てて干しても問題ありません。
物干し竿の両端やベランダの手すりなど、日差しが直接当たる場所に干すようにしましょう。
ただし紫外線によるダメージもあるため、やみくもに長時間干したままにしておくと、バスタオルがゴワゴワの肌触りになってしまいます。
バスタオルが乾いたらすぐに取り込むように注意しておきましょう。
バスタオルを短時間で乾かす方法・アイテム
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バスタオルが乾きにくくて困っている方は、次の方法やアイテムを試してみましょう。
- 洗濯機に衣類を詰め込みすぎない
- 脱水を2回する
- 生乾きのバスタオルにアイロンをかける
- ピンチハンガーを使用する
- ハンガーを2本使用する
- 物干し竿を使用する
それぞれ詳しい方法を解説します。
洗濯機に衣類を詰め込みすぎない
バスタオルを短時間で乾かすためには、洗濯機に衣類を詰め込みすぎないようにしましょう。
1回の洗濯量が多すぎると脱水が不十分になり、バスタオルの水分を十分に取り除けません。
水分を多く含んだ状態で干すと乾かす時間が長くなるため、乾くまでに雑菌が繁殖します。
洗濯物の量が多いときはあらかじめ分けておき、洗濯機を回す回数を増やして対応しましょう。
脱水を2回する
バスタオルを短時間で乾かすために、洗濯機の脱水は2回おこなうようにしましょう。
バスタオルに含まれた水分をしっかり取り除けるため、干したあとに乾きやすくなります。
とくに梅雨や冬など、衣類が乾きにくい時期は脱水の回数を増やせば時間を短縮できます。
ただし、バスタオルと同時にデリケートな服を洗っている場合は、1回目の脱水が終わった時点で洗濯機から取り出してシワを防ぎましょう。
生乾きのバスタオルにアイロンをかける
バスタオルがなかなか乾かず生乾き状態のときは、アイロンをかけて対処しましょう。
アイロンをかけると水分が蒸発するため、バスタオルに残る湿気を取り除けます。
雑菌は60℃以上で死滅するため、アイロンの熱で除菌して臭いや黒ずみの防止も可能です。
ただし、アイロンのかけムラがあると臭いが生じやすくなるため、丁寧にかけましょう。
ピンチハンガーを使用する
ピンチハンガーを使用すると、バスタオルを早く乾かせます。
面積が広いバスタオルの場合、通常のハンガーで干すと生地が重なる部分が生じます。
ピンチハンガーでバスタオルを広げるように干せば、生地同士が重なることがありません。
ピンチハンガーで干すときは、バスタオルの四隅をピンチで挟みU字状や筒状にすると、空気が触れる面積が大きくなり乾きやすくなります。
すべてのピンチに洗濯物を吊るすのではなく、スペースを贅沢に取るように意識しながらバスタオルを干してみてください。
ハンガーを2本使用する
ハンガーの本数に余裕があるなら、2本使用してバスタオルを干しましょう。
2本のハンガーにバスタオルを通したあと、ハンガー同士の間隔を空けて、バスタオルがM字状になるように吊るします。
バスタオルが空気に触れる面積が増えるうえ、風通しがよくなるため早く乾きます。
ずり落ちそうな場合は洗濯バサミでバスタオルの端を挟み、ハンガーに固定してみてください。
物干し竿を使用する
物干し竿に直接バスタオルをかけて干すのも、ひとつの手段です。
ハンガーにかけて干すよりも、空気に触れる面積を大きく確保できます。
物干し竿にかけるときも、バスタオル同士が重ならないようにバスタオルの長さが非対称になるように干しましょう。
物干し竿が2本あるなら、バスタオルの両側をそれぞれの竿にかけてM字状に干すと、より早く乾かせます。
バスタオルを部屋干しする際の工夫・コツ
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雨が降っているときや、アパートにお住まいで外に干すスペースがないときは、バスタオルを部屋干しする必要があります。
部屋干しは生乾きになりやすいため、次の点を意識して干すようにしましょう。
- 扇風機・エアコンで空気を循環させる
- 横方向に干す
- 空気に触れる面積を増やす
- カーテンの近くに干さない
- 浴室乾燥機を使用する
それぞれの方法について、詳しく解説します。
扇風機・エアコンで空気を循環させる
バスタオルを部屋干しするときは扇風機やエアコンを活用して、室内の空気を循環させましょう。
室内は風が循環しにくいため洗濯物の湿気で充満してしまい、洗濯物の乾きが遅くなります。
風の流れを作れば、室内でも比較的早く洗濯物が乾きます。
扇風機やエアコンは、バスタオルに直接当たるように風向きを調整しましょう。
首振り機能を使用すれば空気が循環しやすくなり、乾きが早くなります。
横方向に干す
バスタオルを部屋干しするときは、横方向に干すよう心がけましょう。
洗濯物は上部分から乾く傾向があり、縦方向に干すとバスタオルの下側が生乾きになりやすいためです。
ピンチハンガーを使用してバスタオルで囲い込むように挟むと、横方向に干しつつ空気が触れる面を確保できます。
バスタオルを蛇腹のように折ってジグザグに挟むのも、効果的な干し方です。
空気に触れる面積を増やす
バスタオルを部屋干しするときも、空気に触れる面積を増やしましょう。
外に干すときと同様のコツではあるものの室内干しはスペースが限られる分、空気に触れる面積を保ちつつ干すのは難しいものです。
ほかの洗濯物から離れた場所に干したり、窓を開けて窓側に干したりすると、空気に触れる面積を増やせます。
室内干しの場合、ほかの洗濯物と密集する場所や生地が重なった状態で干すと、生乾きの臭いが強くなります。
干している最中もこまめに臭いをチェックして、異変を感じたら空気に触れる面積を見直してみましょう。
カーテンの近くに干さない
バスタオルを部屋干しする際は、カーテンの近くで干さないように注意しましょう。
カーテンが湿気を吸い、バスタオルが乾きにくくなるためです。
たとえばカーテンレールに干すと、カーテンが洗濯物の湿気を吸い周辺の湿度が高くなります。
またバスタオルが窓に当たるため、空気が循環しにくくなり、乾きにくい部分も生じます。
室内に干すときはカーテンレールではなく、物干しスタンドや物干しラックなどのアイテムを活用してみましょう。
浴室乾燥機を使用する
浴室乾燥機が自宅にある場合は、バスタオルを部屋干しするときに使用しましょう。
浴室乾燥機は、お風呂場に干した洗濯物を温風によって乾かす機能です。空気を循環させてしっかり乾かすため、生乾きを防げます。
バスタオルを干す前に浴室の湿気を除去しておくと、乾燥にかかる時間を短縮できます。
浴槽の水を抜いて壁や床の水滴を拭き取っておき、換気機能で湿気をなくしてからバスタオルを干しましょう。
まとめ
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バスタオルの基本的な干し方と、短時間で乾かす方法やコツについて解説しました。
バスタオルを干すときは、大きく振って空気に触れさせてから、生地が重ならないように広げて、直射日光が当たる場所に干すよう心がけましょう。
洗濯機にかける段階で洗濯物の量を減らしつつ脱水の回数を増やす方法や、アイロンやピンチハンガーなどのアイテムも活用すると乾かす時間の短縮もできます。
バスタオルを干すときに大切なのは、空気に触れる面を大きく確保することです。
大きくて分厚いバスタオルほど乾きにくく悩んでいる方も多いものですが、本記事で紹介した方法をぜひ実践してみてください。