明石にある魚棚商店街。その原型を作った剣豪とは?|旅する雑学(55)
出典:photoAC(魚棚商店街は、いつも大変な賑わいを見せています)
瀬戸内海に面し、目の前に淡路島を望む明石には「魚棚(うおんたな)商店街」という人気の商店街があります。豊富な海の幸や海産物が並び、特に朝どれの魚介を並べた昼網は観光の目玉になっているほど。
この商店街の原型は、明石城が築城された頃に整備された商人町だったのですが、都市計画に携わったのが、ある歴史的人物だったといいます。その人は天下無双の剣豪と呼ばれましたが、さていったい誰でしょう?
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旅する雑学「明石・魚棚商店街の原型を作った剣豪」の答えはこちら。わかりましたか?
出典:photoAC(魚棚商店街の原型を作ったのは、宮本武蔵でした)
正解は、「宮本武蔵」でした。
明石城初代城主・小笠原忠真(忠政)が信濃から明石へ移封された元和3年(1617年)、それまで中心だった船下城を廃して明石城の築城が始まりました。そして城下町の線引き(町割り)を担当したのが宮本武蔵だと伝えられています。
東部が商人・職人の地区、中央部が東魚町、西魚町など商業及び港湾の地区、西部は樽屋町や材木町など回船業者や船大工・漁民などが住む地区と決め、整然とした町割りが成されました。
当時の中央の東魚町、西魚町にあたる部分が現在の魚棚商店街の原型だとされていて、城から真南へ向かった一等地に魚町が置かれていたことから、明石の漁業・海産物製造業が重視されていたことがわかります。宮本武蔵が町割りをして以来、400年以上にわたって商売が続けられてきたのです。