「朧月」は何と読む?難読漢字クイズ|美しい日本語 (80)
出典:筆者作成
ふと春の夜空に浮かんだお月さまを見上げると、煌々と輝く澄んだ光を放つ秋の月に対して、ベールがかかったようにおぼろげに見えることがよくあります。
そんな時「お月さまに雲がかかっているのかな? 明日は天気が悪いのかな?」と思う方もいらっしゃると思いますが、月がおぼろげに見えるのは、実は冬から春へ季節の変わり目に起きる現象なんです。
朧月は春の訪れを知らせる便りなんですね。何と読むでしょうか。
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難読漢字クイズ「朧月」の答えはこちら。読めましたか?
正解は、朧月(おぼろづき)でした。
春という季節は日中と夜の気温差が大きいため、激しい寒暖差が生じます。まるで砂漠みたいですね。その結果、日中の暖かい空気が夜になると急激に冷えて水蒸気となります。そして月の周りを囲むその水蒸気が月明りに照らされると、おぼろげに見えるのです。
江戸時代前期の俳諧師、松尾芭蕉も朧月を用いた俳句を数多く詠んでおり、春を表す季語としてもよく使われるんですよ。