「花椒」の効果・効能・レシピ|スパイス・ハーブ手帖(21)
出典:photoAC(中華料理でおなじみの「花椒(ホアジャオ)」)
中華、特に四川料理に欠かせないスパイスといえば「花椒(ホアジャオ)」。舌がしびれるような辛さを指す「麻味」が特徴で、独特な風味にハマる人も続出。さらに、実は生薬としても使われているほど健康効果もたっぷりのスパイスなんです!
とはいっても自宅でお料理に花椒を取り入れている方はまだまだ少ないのではないでしょうか。おうち中華をちょっと本格的にしたいという方はもちろん、さまざまなお料理に取り入れて気軽に花椒を楽しみましょう♪
もくじ
花椒の特徴
花椒は、カホクザンショウというミカン科の植物の果皮を乾燥させたもの。日本でもおなじみの「山椒」の仲間です。日本語読みで「はなしょう」や「かしょう」と呼ばれることもありますが、通常は中国語の「ホアジャオ」と読むのが一般的です。原産は中国で、現在でも主に中国で生産されています。
中華料理でよく使われるスパイスで、中でも麻婆豆腐や担担麺などの四川料理においては唐辛子と並んで欠かせない存在となっています。また、八角、シナモン、クローブ、陳皮と組み合わせた「五香粉」は中華料理の定番スパイスです。日本でも近年の麻辣ブームによって注目されるようになりました。
花椒の効果・効能
花椒の効果・効能①<胃を強くする>
花椒は生薬としても使われており、特に胃を温めて胃腸を健やかにする作用から「大建中湯」などの漢方薬に使われています。
花椒の効果・効能②<授乳終わりの時期に>
授乳を終える時期に、煎じた花椒に砂糖を加えて飲むと、母乳の分泌が抑えられて乳房の張りが収まるといわれています。
花椒の効果・効能③<リラックス効果>
花椒に含まれる香り成分「リモネン」には、体内に吸収されると脳内でα波が出てリラックス効果があるといわれています。
花椒を用いた参考レシピ
出典:photoAC(花椒が決め手の本格派な麻婆豆腐)
花椒のレシピ①<おうち中華にチョイ足し>
まずは、難しく考えずにチョイ足しがおすすめ。おうちでおなじみの中華料理に花椒をチョイ足しするだけで、たちまち本格中華に早変わりします。定番の麻婆豆腐や担担麺はもちろん、餃子や鳥のから揚げなども相性抜群です。花椒を丸ごと乾燥させたもの、挽いて粉末状にしたもの、いずれのタイプでも気軽に取り入れることができます。
花椒のレシピ②<怪味ソース>
花椒があれば話題の「怪味ソース」も手作りすることができます。白ごまとごま油で作ったごまペーストに、お酢や砂糖、醤油、豆板醤、にんにく、しょうがなどの調味料、そして花椒を加えて混ぜるだけ。花椒の風味がしっかり味わえる、さまざまな料理に組み合わせて使える万能ソースです。