60代・家庭内管理職夫、完全在宅勤務夫にもううんざりです|悩みを解決!(18)
出典:編集部にて作成
ひとは老若男女を問わず、悩みを抱えて生きているものです。その悩みの中には家族や親しい友人には相談しづらくて、一人で抱え込んでしまう悩みがあります。辛くて押しつぶされそうになることもありますよね。
でも、人に話すだけで気持ちが少し軽くなることもあります。カウンセラーは、そんなお悩みに寄り添ってお話を聞きながら、一歩を踏み出すお手伝いをしています。
この「悩みを解決!」シリーズでは、カウンセラーが出会ったお悩みをご紹介します。今回は、サナエール先生に寄せられた相談です。参考になることが一つでもあるとうれしいです。人生は楽しくなきゃネ!
【今回のご相談】管理職時代の栄光を家に持ち込む家庭内管理職夫にどう対応したらよいのかというお悩みです
■年代:60代 ■性別:女性 ■相談カテゴリ:夫婦関係・家族
─── 今回ご紹介するのは、定年退職した夫が管理職時代の栄光を家に持ち込み、妻を部下のように扱ってくることにストレスを感じ愛想が尽きてきたというお悩みです。
「会社に通っていた時には、家庭のことは全部私に任せていたくせに、退職してからは料理や掃除、洗濯のことまで、上から目線でいちいち口を出してきます。もっと風通しをよくした干し方の方が効率良いとか。『はいはい、知っていますけど、この干し方でも十分乾くしそんなに急いでないので』と、心の中でつぶやきます」
「また、いちいちテレビの内容を解説しては、自分の考えを押しつけてくることもあります。『はいはい、きっとあなたの考え方が正しいのでしょう』と、相槌だけは打っておきます」
「ここは会社じゃない! と反発したい気持ちもありますが、ここで喧嘩をしてもその後が面倒になるだけかと思い、聞き流すようにしていますがストレスを感じています」
「先日、嫁いだ娘と会う機会がありました。愚痴を聞いてもらってスッキリしようかと思っていたら、愚痴を聞かされることになりました」
「娘の夫が完全在宅勤務になってしまい、色々と手間はかかるしペースを乱されてイライラすることが増えてしまったというのです。社内恋愛で先輩後輩の関係だった二人は、家でも会社の後輩のように扱われてしまうこともあるようで、『ここは会社じゃない!』と激怒していました」
「同じような悩みに苦笑いしつつ、『外出して気分転換するとか、変化に合わせたルールを少しずつ作っていけるといいね』などとアドバイスしているうちに、自分自身に言い聞かせているような気持ちになってきました。そして、夫が会社に通っている間は自由に過ごせただけでも良かったのかな~と思ったりもします」
「これから、どのように夫と向き合っていけばよいのでしょうか?」
【お答え】少しずつ新しい生活のルールを作っていくといいですね
「家庭内管理職夫・完全在宅勤務夫なんて言い方をすると最近のお悩みのように聞こえますが、特に夫が定年後の夫婦関係については、少なからず以前からあるお悩みかと思います。解決策の一つとしては夫婦が一緒にいる時間をできるだけ減らすことかと思います。娘さんにアドバイスされたように、外出することは気分転換にもなりますね」
「また、新しい生活のルールを作っていくことも大事ですね。できそうなことを『お願いね』とお願いして、やってくれたら『ありがとう』。この繰り返しで、少しずつ役割分担を作っていくことができるといいですね。ですが、そうそう上手くはいかないことも多いでしょう。そんな時は、娘さんと愚痴を言い合って発散し、どうしたらよいかも一緒に考えるといいですね」
「不思議に思うかもしれませんが、同じようなお悩みを持ちながら、娘さんには的確なアドバイスをされていたように思います。主観を離れて第三者の目で物事を判断することができれば、自分の感情にとらわれずに冷静な判断ができますね。とはいえ自分を客観視することはなかなか難しいと思います。愚痴を言い合える相手がいて良かったですね」
カウンセラー:サナエール先生
交流会をメインに様々なお悩みに耳を傾けながら多くの出会いをサポートしてきました。 ウェブテストとインタビューで診断するコミュニケーション診断やFP資格を活かしたオンライン相談カウンセラーとして幅広い問題解決アシストをしております。