まめ得のタネ

年齢とともに膝が痛くなってきた。体のプロが教える膝痛の原因と対策

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年齢とともに階段の昇降時などに、膝に痛みを感じるようになっていませんか? 膝の痛みにはさまざまな原因があるようですが、高齢者に多く見られる症状はどういったものなのかを、体のプロである鍼灸師の後藤 朗さんに伺いました。痛みの緩和に役立つアドバイスも教えていただきました。

 

 

高齢者の膝痛の多くは『変形性膝関節症』

 

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「“歳をとって膝が痛くなってきた”という方のほとんどは『変形性膝関節症』ですが、ほかにも骨に原因がある場合もあるので、まずは専門家に相談するとよいでしょう。『変形性膝関節症』は女性に症状が出ることが多いようで、多くが内反型=O脚状の変形を伴い、症状が加速すると内側の関節面の軟骨がすり減っていきます。

 

関節の変形は、膝に限らず体のどの関節にも発生し、加齢とともに頻度も増加するものですが、体重がそれほどかからない関節では変形が生じにくいです。たとえ関節の変形があっても、傷みなどの症状が出ないことが多いですね。そのため、体重の負荷がかかり、酷使される機会が多い膝に痛みを感じる方が多いというわけです」(後藤 朗さん・以下同)

 

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「膝関節は、太ももの骨とすねの骨を結ぶ関節。人体で最も大きな関節となっています。日常の活動に伴い、膝関節には体重のおよそ3~4倍もの荷重がかかります。また、関節が膝を伸ばすときには、大腿前面の大腿四頭筋という大きな筋肉の助けを借り、膝を曲げるときには、後ろ側の大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋のサポートを受けます。この大腿四頭筋の筋力が低下してくると、歩行が困難になったり、膝に痛みが生じることが多くなります」

 

 

膝の痛みに効果的な対策

 

「膝に痛みがあるときは、膝に負担がかからないようにすると良いので、たとえばウォーキングではなく水中ウォーキングなどを行ってはどうでしょう。水の中では体重が軽くなり、運動時に膝にかかる負担が軽減されます。寝ながらや椅子に座ったままで膝を伸縮するのもいいと思います。膝への負担を少なくするために、体重を支える大腿四頭筋を鍛えると、膝の動きを制御できるようになり関節軟骨に傷がつくのを防げるようになります」

 

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「痛みがおさまったときに行う運動としては、誰もが簡単にできるウォーキングがおすすめ。早歩きしなくてはいけないと思っているかもしれませんが、1日15分~20分、ご近所を散策するという気軽な感じで十分です」

 

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「運動以外に、膝を温めることも意識してください。炎症なのに温めるの? と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、『変形性膝関節症』は打撲などによる炎症とはタイプが違いますので温めて大丈夫です。鍼や灸を使って気や血の流れを整えることで症状を軽減・解消することもできますよ」

 

 

 

(先生プロフィール)

 

 

 

後藤 朗さん/鍼灸師。美容鍼と小顔矯正の鍼灸院「ゆうはり」院長。オリンピック選手をはじめ様々なスポーツ選手や、モデル、女優など多数の著名人の治療を担当し2019年1月に恵比寿に「ゆうはり」をオープン。

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