老化予防や美肌にも。「ファイトケミカル」豊富なモロヘイヤ
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「ファイトケミカル」を知っていますか?
植物が紫外線や昆虫といった有害なものから自らを守るために作り出す、色素や香り、辛味、ネバネバなどの成分のこと。この成分が、老化予防や肥満予防、美肌にも効果があると言われており、ますます注目が高まっています。
そこで、このファイトケミカルの効果や、特におすすめしたいモロヘイヤの特徴、手軽に作れるモロヘイヤメニューをご紹介します。みなさんもぜひファイトケミカルの摂取を意識してみてくださいね。
もくじ
「ファイトケミカル」は数千種類も!
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ファイトケミカルを知らなくても、リコピンやイソフラボンなどは耳にしたことはあるでしょう?これらも、ファイトケミカルのひとつ。その数、数千種類以上もありますが、大きく分類すると以下の5種類に分けられます。
・ポリフェノール(アントシアニン、イソフラボン、カテキン、フラボンなど)
・含硫化合物(イソチオシアネート、スルフォラファンなど)
・カロテノイド(β-カロテン、リコピン、ルテイン など)
・テルペ ン類(リモネン、メントール など )
・多糖類(フコイダン、β-グルカン、イヌリンなど)
ファイトケミカルが体にもたらす嬉しい効果
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では、このファイトケミカルが今、注目されているのはなぜでしょう?
私たちの体の中では、多くの栄養素を使って生きていくうえで必要な代謝が繰り返されています。その過程で細胞や遺伝子を傷つける活性酸素などが発生してしまいます。ビタミンCなどの抗酸化作用を持つ栄養素でも活性酸素を除去することができますが、その働きを超える活性酸素が発生するとさまざまな疾病のリスクが高まります。
活性酸素は、肌の老化の原因となったり、動脈硬化など生活習慣病のリスクが
高まる原因ともいわれています。ファイトケミカルは、この活性酸素などに結合して、自分自身が酸化することで活性酸素から体を守ってくれるのです。
ファイトケミカルの摂取にはモロヘイヤがおすすめ!
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前述のとおり、ファイトケミカルにはさまざまな種類があり、それぞれを多く含む野菜も異なりますが、中には複数のファイトケミカルを豊富に含む野菜もあります。それが「王様の野菜」とも呼ばれるモロヘイヤです。
お手軽モロヘイヤレシピ
今日からでもモロヘイヤを献立に。モロヘイヤを使った簡単レシピをご紹介し
ます。
1.モロヘイヤのとろろ冷奴
出典:青粒(レシピ作成:香川県食農アドバイザー 山中美妃子先生)
【材料】2人分
・モロヘイヤ 50g
・ミニトマト 2個
・とろろ昆布、鰹節 少々
・豆腐 150g
・ちりめんじゃこ 20g
・おろしショウガ 少々
・水 適宜
・砂糖 小さじ1
・しょうゆ 小さじ2
【作り方】
① モロヘイヤは半分に切って洗い、沸騰した湯で1分30秒茹でて水気を取り、小さく刻む。
② ミニトマトは種を取り、小さく刻む。
③ モロヘイヤとミニトマト、かつお節、とろろ昆布、砂糖、しょうゆを加え混ぜ、やわらかさを水で調整する。
④ 水気を切った豆腐に、③とちりめんじゃこ、おろしショウガをのせる。
2.モロヘイヤのたまごスープ
出典:青粒
【材料】2人分
・モロヘイヤ 1束
・たまご 1個
・水 300cc
・固形コンソメ 1個
・塩 少々
・こしょう 少々
【作り方】
① モロヘイヤの葉を取り軽く洗い1分程度茹でる。
② ザルにとって冷水でさまし、水気を切る。
③ 包丁で食べやすい大きさに刻む。
④ 鍋に水を入れて加熱し、沸騰したらコンソメを入れる。 そこに刻んだモロヘイヤの葉を入れて、塩、コショウで味を調える。
⑤ たまごをといて流しいれ、火を止めたら完成。
モロヘイヤを手軽に。サプリメントも選択肢のひとつ
出典:青粒
商品名:あおつぶ
調理は苦手、面倒という方は、モロヘイヤをぎゅっと凝縮して粒状にした健康 補助食品を取り入れてみるのもひとつの方法です。まめ得編集部で探してみたところ、原材料に有機肥料で育てたモロヘイヤを使用し、そのまま何も加えずに粒にした、100%モロヘイヤ由来のサプリメントもあるようです。
老化予防や生活習慣病のリスク低下にも役立ち、美肌効果も期待できるファイ トケミカルを豊富に含むモロヘイヤは夏から秋の今が旬! いつまでも健康的な生活を送るためにも、ぜひ意識して摂取してください。