慢性腎臓病(CKD)でも我慢しない食事のコツ。教えてください|キッセイ薬品「ゆめごはん」
出典:photoAC
年齢を重ねると、高血圧や糖尿病など国民病/生活習慣病に悩む人が増えてきます。そこに加えて、慢性腎臓病(CKD)が新しい国民病として注目されているといいます。ご存知でしたか?
その患者数は1,330万人(成人のおよそ8人に1人)※1と言われ、現在も増加傾向にあるそうです。皆さんの中にも、現在治療中という方がいるかもしれませんね。この記事が少しでもお役に立つとうれしく思います。
慢性腎臓病(CKD)とは腎障害や腎機能の低下が持続する病気で、放っておくと血液透析などが必要になる怖い病気です。CKDの進行抑制のために、減塩とともにたんぱく質摂取量を制限することが推奨されているそうです。※1糖質や脂質、塩分を制限する病気の話は聞くことがありますが、「たんぱく質」を制限するとはどういうことなんでしょうか?
そこで、慢性腎臓病(CKD)患者に対して、医薬品のみならず食品や栄養面からのサポートにも積極的に取り組んでいる、キッセイ薬品ヘルスケア事業部の管理栄養士さんに、慢性腎臓病(CKD)の食事療法で気を付けること、また「たんぱく質制限」が必要という食生活についてもお話を伺うことにしました。
筆者は、たんぱく質・カリウム・リンを調整した「ゆめごはん」が気になっています。どんなご飯なのでしょうか?
もくじ
慢性腎臓病(CKD)の食事で気を付けること。キッセイ薬品の管理栄養士さんに教えてもらいました
出典:photoAC
Q. 慢性腎臓病(CKD)は、たんぱく質を制限する必要があるそうですね?
「腎臓は老廃物の排出や血圧の調整、血液を作るホルモンを出すなどの大切な働きをしている臓器です。腎臓の機能が低下すると、たんぱく質が代謝されてできる老廃物(燃えカスみたいなもの)が腎臓から排出されずに体内に蓄積され、腎機能の悪化や尿毒症を引き起こすようになります。だから、たんぱく質を適切な量に制限することが必要になります※2」
Q.健康成人(18~64歳)では、1日あたり男性65g/女性50g程度のたんぱく質の摂取が推奨されている※3と聞いていますが、慢性腎臓病(CKD)患者はどの程度制限する必要があるのでしょうか?
「CKDの重症度(ステージ)や個々の状態に応じて設定する必要がありますが、例えばステージG3a(腎機能45~59%)では0.8~1.0g/kg標準体重/日、ステージG3b(腎機能30~44%)以降では0.6~0.8g/kg標準体重/日で指導することと『慢性腎臓病に対する食事療法基準2014年版』にて推奨されています※4」
「例えば、標準体重60kgでCKDステージがG3bの男性であれば、1日のたんぱく質摂取量は36g~48gとなります」
Q.たんぱく質を制限しても、カラダには影響はありませんか?
「たんぱく質制限とともに必要な摂取エネルギーも過度に不足すると、低栄養状態などを引き起こす可能性があるため、たんぱく質を制限する上では、十分なエネルギー摂取量を確保することが重要です※4」
「また、たんぱく制限を実施するにあたっては、医師・管理栄養士の指導・相談を受け、実施することが重要です」
低たんぱくごはん「ゆめごはん」について教えてください
Q.肉や魚を少なくしてたんぱく質を制限してもよいのではと思うのですが?
「通常の食事から『たんぱく質』をコントロールしようとすると、食事の全体量を減らすことになり、『エネルギー』を確保することが難しくなります。たんぱく質を制限する食事療法で大切なことは、適切な『エネルギー』を確保しながら『たんぱく質』を適正にコントロールすることです。そのために低たんぱくごはんの『ゆめごはん』がお役に立ちます」
「まず、茶碗一膳のごはん(180g)にも、約4.5gのたんぱく質が含まれています。これが、ゆめごはん(1/35)だと0.13gとなり、ごはんを『ゆめごはん』に変えるだけで4.37gもたんぱく質が減らせます」
「『ゆめごはん』は、うるち米を酵素処理して、たんぱく質を分解・除去することで通常のごはんよりもたんぱく質を1/5~1/35まで低減してあります。ごはん本来のおいしさとエネルギー含有量はそのままに、たんぱく質・カリウム・リンを調整し、特別用途食品 腎疾患患者用食品として消費者庁から許可を得たごはんです。特製二度蒸しでお米をふっくらと炊き上げ、納得いただけるおいしさを実現しています」
Q.「ゆめごはん」でたんぱく質を減らした分、おいしい魚や肉が食べられるということですね?
「はい。摂取するたんぱく質は『良質』なものを摂取するようにしたいですね。良質なたんぱく質の多くは動物性食品に含まれるので、卵や肉、魚や乳製品からできるかぎり摂ってほしいと思います」
▼普通のごはんを用いた場合の低たんぱく食
▼ゆめごはん1/35トレーを用いた場合の低たんぱく食
ごはんを「ゆめごはん」に変えるだけで、良質なたんぱく質(豚肉)を増やすことができます。
「そして、なによりも食事はおいしく味わうことが大切です。そうすると、たんぱく質が少ない『ゆめごはん』を活用することで、肉や魚をその分食べることができるので、栄養バランスを大切にしながら、毎日の食生活が豊かになり、続けやすくなります」
Q.摂取する栄養を計算しながら食事をするのは大変ですね。
「その通りです。CKDはたんぱく質はもちろん、カリウムやリンの摂取量にも気をつける必要があり、栄養成分表とにらめっこをしながら、献立を考えていくのは大変だとみなさんお悩みの様子です」
「キッセイ薬品では、『キッセイ食事サポートサービス』にて無料電話相談をお受けしており、CKDに関わる食事療法、たんぱく質制限のコツなどについて丁寧に説明しています。一人ひとりの"なぜ?"にお応えしていますので、お悩みの方はぜひご相談いただきたいと思います(記事の末尾に電話番号を記載)」
Q.災害時のローリングストックにも準備しておくと安心ですね。
「はい。『ゆめごはん』はレンジで温めるだけのトレータイプとパックタイプがあり、トレータイプの賞味期限は製造日から8ヵ月。30食単位での販売になりますので、ご家庭にストックいただければ、万が一の災害時にもお役立ていただけます」
おいしく食べて、エネルギーを確保しながらたんぱく質をコントロールできる「ゆめごはん」。詳しい情報やお買い求めはこちらまで
「ゆめごはん」のこと、慢性腎臓病(CKD)のこと、食事療法のこと、わかりやすく解説されています。「ゆめごはん」のお買い求めもこちらから。
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CKDでお悩みの方へ。たんぱく質やカリウムなど色々な制限がある中で、「食べるものがよくわからない」「たんぱく質を減らしたらやせてしまった」など食事療法に関する心配ごとや、献立の参考になるキッセイ薬品の製品を活用したレシピ、「ゆめごはん」のこと。なんでも、何回でも、無料でご相談できます。
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◎記事文章中の出典元:
※1. エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018より
※2. 明解! あなたの処方箋 最新版 本気で治したい人の腎臓病(学研プラス)より
※3. 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」より
※4. 慢性腎臓病に対する食事療法基準2014年版 より
提供:キッセイ薬品工業