お買物探偵団

福井市「伊自良たまご」。秘伝のエサで育てた「塩で食べたい」おいしさ!|からだに美味しいお取り寄せ(8)

出典:伊自良たまご

 

薬膳において、たまごは滋養強壮に優れた効果がある食材。古来、中国では王様へのおみやげ物として使われていたほど、「栄養の源」として重宝されたといわれています。人間のエネルギー源である「気」を補い、体内のすべての臓器の働きを高める作用があり、疲労回復、体力増進に威力を発揮します。

 

今回はエサにとことんこだわった、安心・安全な絶品のたまごをご紹介します。

 

「伊自良たまご」の美味しさの秘密は、20種類以上もの天然素材を使用した自社製造のエサ

 

福井県福井市伊自良地区(旧美山町)は、市内の東部に位置する、美しい森林に抱かれた山間の町。『太平記』にも登場する南北朝時代の戦乱を生きた豪族・伊自良氏発祥の地としても知られています。

 

出典:筆者にて作成(福井市の東部地域に伊自良たまごはあります)

 

自然豊かな歴史あるこの地で、1936年からたまごの生産を営む「伊自良たまご」。こだわりを尽くしたたまごの美味しさが高い評価を得ています。

 

「新鮮でおいしい安心・安全なたまごをお届けすることを第一に考えています」と語るのは、三代目・南部裕太郎さん。「このあたりは、おいしい卵づくりには最適の環境です」。

 

出典:伊自良たまご(南部裕太郎さん。父の健一さんとともに良質なたまごづくりに情熱を燃やす)

 

伊自良地区は、標高600メートルに位置し、良質なたまご生産に欠かせない寒暖差のある気候、農場付近には福井県に「ふくいのおいしい水」として認定されている名水「こしょうずの湧水」を有し、ミネラルたっぷりの清らかな水が豊富です

 

出典:伊自良たまご(こしょうずの湧水。サンショウウオが生息できるほど、澄みきっている)

 

恵まれた環境で育てられているのは、「純国産鶏もみじ」。現状、国内で消費されるたまごの親の多くは外国からの輸入に頼っています。もみじは国内で育種改良されている、日本全国の鶏のうち3パーセントという希少で純粋な「国産鶏」なのです。

 

出典:伊自良たまご(純国産鶏もみじ。コクがある味わい、しっかりとした光沢のあるもみじ色のたまごを産む)

 

豊かな自然、飼育する鶏の品種もさることながら、なんといっても伊自良たまごの最大のこだわりは「エサ」。

 

『よきたまごはよきエサから』です」と南部さんはキッパリと語ります。

 

「鶏が食べたものが100パーセント、卵に反映されます」。エサがたまごの味わいすべてを決める、といっても過言ではないのだそう。「人間だって食べたもので身体が作られますよね」と南部さんは続けます。

 

「現状、多くの養鶏場では配合飼料を購入して与えています。わたしたちは、エサの重要性を大きく考えて、すべて自社で製造しています」

 

全国でも希少な “0” からつくる「自家配合飼料」は、類をみないほどの工夫が凝らされています。「創業以来、改良を重ね続けています」と南部さん。

 

遺伝子組み換え、卵を量産するための添加物を使用したものは一切不使用。とうもろこし、地元の米など20種類以上の「産地や作り方がハッキリしている「天然素材」を配合。

 

南部さんによれば「他社では使用できない秘伝の素材が入っていることが重要」なのだそうです。

 

出典:伊自良たまご(伊自良たまごの自家配合飼料。ビタミンE1,000倍もの抗酸化性を持つ「アスタキサンチン」を高濃度に生産する「ファフィア酵母」も使用)

 

そして、なんと自社で発酵させた素材もブレンドされています。「発酵素材を組み合わせることで鶏さんたちの健康を守り、卵の臭みをおさえることができます」と南部さん。

 

出典:伊自良たまご(日々、自社で素材を発酵させている)

 

エサは、毎日製造します。「季節、鶏たちの成長、日々の体調を見極めて細かく調整する必要があるからです」と南部さんはその理由を語ります。

 

伊自良たまごでは飼育環境のオートメーションは一切行わず、エサやり、集卵もすべて手作業。一羽、一羽、日々、顔を合わせて、愛情をこめて鶏が健やかであるように体調を管理し、そして温度や湿度などの環境づくりにも余念がありません。

 

黄身に加えて白身の際立つ美味しさに驚愕。しょうゆで味を消してはもったいない!

 

手間暇かけて作り上げられた伊自良たまごの特徴は、「甘みが強く、卵の旨みがしっかりしていること」だという南部さん。そして、「弾力があり、クセのない白身の美味しさを味わっていただきたい」と語ります。

 

出典:筆者にて撮影(もみじ色が美しい、つややかな伊自良たまご)

 

そんな伊自良たまごの美味しさを十分に楽しむためには、まず、塩で食べるのがおすすすめだそうです。「しょうゆやソースではなく、塩をかけて召し上がっていただくと、ほかのたまごとの違いがハッキリわかっていただけると思います」と南部さんは胸を張る。

 

伊自良たまごを割ってみると、自然な色合いの黄身のおだやかなたたずまいにうっとり。そしてプルンと弾力のある濃厚卵白と、サラリと透明な部分の水様卵白の二層になった白身は新鮮である証! たまごは古くなると、濃厚卵白も水様化してしまうため、こうはならないのです。

 

出典:筆者にて撮影(やわらかな色合いの黄身に、プルンとした白身。「割り姿」も美しい)

 

試しに生卵をそのまま、食べてみました。

 

 

えっ?

 

 

塩も何もかけていないのに、黄身も白身も味がする!! 旨みとコクがあって、上質なお出汁のようにそのままで美味しい!!そして卵特有のにおいやクセがいっさいないことにも驚愕!

 

黄身に塩を入れて混ぜると、もはや「極上のソース」。このままクラッカーにつけるととまらない美味しさです。

 

やっぱりまずは、たまごかけご飯。ごはんにたまごをのせると小さく見えるかもしれませんが、これは黄身が「立って」いるから。弾力があるのでいわゆる「月見状態」のように、黄身が横に広がらないのです。

 

出典:筆者にて撮影(ごはんの上で、きっちりと輪郭を保つ黄身)

 

よくかき混ぜて、塩でいただきます。プルプル弾力のある白身が空気をはらんでふわっふわになったお米を食べると……。

 

やさしい。いっさい雑味のない、淡い美味しさ。なんともエレガントなたまごかけご飯に感動! この風味はしょうゆで消してはもったいない! 本来のたまごは「濃厚」ではなく、こういう味だったのでは、と常識が覆る美味しさです。

 

出典:筆者にて撮影(上品な味わいのたまごかけご飯。絶対、塩で食べるべき!)

 

ゆで卵にすると、白身の際立つ美味しさにまたまた感動。もっちり弾力があり、食感がふわっとしていて、「モッツァレラチーズ」のよう。目隠しをして食べたらたまごの白身だとはわからないくらい。

 

一般的なたまごの白身のつるんとした感じがまったくありません。ピュアなコクがある黄身と一緒に食べるともはや「一品料理」の域。何個でも食べられそう。

 

出典:筆者にて撮影(白身の断面に注目。淡雪のようなきめ細やかさ)

 

目玉焼きにすると、ふわ、モチッ、焼けた香ばしい部分のカリッという白身の食感バリエーションが楽しめます。黄身はつついてもすぐには決壊しない弾力感! じっくり白身とともに味わえます。

 

出典:伊自良たまご(南部さんイチオシの目玉焼き。もちろん、塩で召し上がれ)

 

オムレツにしても感動は続きます。牛乳などはいっさい加えずに、攪拌した伊自良たまごだけで焼いたのに、仕上がりはふかふか。スポンジケーキのよう。旨みが凝縮して塩すら不要の美味しさです。

 

出典:筆者にて撮影(ふかふかすぎるオムレツに感動。黄金色の香ばしい部分と、とろっとした部分がたまらない)

 

一度味わうと、ふつうのたまごに戻れなくなりそうな伊自良たまご。ぜひ「塩」で堪能してみてくださいね。

 

 

■「伊自良たまご」公式サイトはこちら

 

■「伊自良たまご」は、福井市産直ECサイト「ふくいさん」でお買い求めになれます。

 

※クリックすると外部サイトに移動します。

 

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