タコ、トマト、豆腐の薬膳レシピで、つらい「二日酔い」をスッキリ改善
年末年始、忘年会に新年会とお酒を飲む機会が多いシーズン。楽しくてつい、うっかり飲み過ぎて、翌朝、猛烈に具合が悪い……。今回は、つらい「二日酔い」をスッキリ改善する薬膳について紹介します。
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二日酔いで頭が痛い、気持ちが悪い……といった症状が起きるのは、過度の飲酒で解毒をつかさどる臓器「肝」の機能が低下することが原因です。それに加えて、体内に余分な熱が発生していることも、不調の引き金になってしまうのです。
肝の働きを高め、解毒して体内の熱をとるのが改善のコツ
すみやかに回復を図るためには、以下の3つが重要なポイントになります。
①弱っている肝の働きを高める
②解毒力をアップして酒をぬく
③体内の熱をとる
この3ステップが可能な食材を取り入れることで、つらい症状を解消できるのです。
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肝の働きを高めるのにおすすめなのが、しじみ。栄養学的にも二日酔いによい食材とされていますが、薬膳においてもその効果は絶大。「酒毒解消」という効能もあり、解毒効果も高いのです。
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ホタテとタコも飲酒で弱った肝の働きをサポートして、酒毒を排出する効果が高い「二日酔い撃退シーフード」。そのほか、わかめも身体の熱を冷まして改善に役立ちます。二日酔いの日、ランチは外食というときは「ホタテやタコ入り海鮮丼にわかめの酢の物、しじみの味噌汁」がおすすめです。
二日酔いの朝は、トマト・ゆず・りんごジュースを
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野菜ではトマトが酒毒解消効果に優れています。さらに、体内の余分な熱を冷ます働きもあり、二日酔いにはうってつけ。食べ過ぎにもよいので、忘年会や新年会が立て続くときには「まず、トマト」をお忘れなく。食欲がないときはトマトジュースで回復をはかりましょう。
緑豆もやしも酒毒解消の効能を持つとともに、全身のクールダウンによい、飲んべえにうれしい野菜です。そのほか、セロリ、白菜も改善に役立ちます。
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フルーツでは、ゆずとりんごが酔い覚ましにおすすめ。二日酔いで気持ちが悪い……という朝は、ぜひジュースで取り入れることをおすすめします。柿、梨も飲み過ぎたときの「救世主フルーツ」です。
そのほか、豆腐も解毒作用に優れているので、ぜひ取り入れたい食材です。
飲みものでは、身体の熱を冷ます緑茶が改善に役立ちます。温かいものより、アイスでこまめに取り入れたほうが、早く症状の軽減が図れます。
そもそも、飲み会が続いたり、お酒の量が増えそうな会のときには、これらの食材をおつまみにしておくと二日酔いの予防に効果的。冷やしトマトやセロリのサラダ、冷ややっこ、白菜の煮ものなどをおつまみにして楽しく健康にお酒を楽しみましょう。
「二日酔い」対策におすすめの薬膳レシピ
出典:筆者にて撮影(タコとトマトと豆腐のオイスター炒め)
★タコとトマトと豆腐のオイスター炒め
肝の働きを高めて、解毒力をアップして身体の熱をクールダウンするタコ、トマト、豆腐のトリプルタッグでつらい症状を一気に回復する、二日酔い撃退薬膳レシピ。豆腐はいったん湯通ししておくと、崩れにくくなります。
オイスターソースとトマトでコクがあるのにさわやかな味わい。ごはんにのせて丼風にしても美味しくいただけます。
【材料】2人分
ゆでタコ 100g
トマト 1個
木綿豆腐 1/2丁
A(しょうゆ・オイスターソース・酒 大さじ1)
サラダ油 大さじ1
水溶き片栗粉(水大さじ1+片栗粉大さじ1/2を混ぜ合わせる)
【作り方】
①ゆでタコはブツ切り、トマトはザク切りにする。
②木綿豆腐は、2センチ角に切り、熱湯に入れて湯通しする。ザルにあげて水気をきっておく。
③フライパンに油を熱し、豆腐、トマト、タコを炒める。
④③の全体に油が回ったらAを加えて調味し、水溶き片栗粉を加えてとろみをつける。
次回は、「アンチエイジング」におすすめの薬膳情報とレシピをお届けします。
1月4日(火)の配信予定です。