ドン・キホーテのPB商品「情熱価格」開発秘話
出典:photoAC
他のお店ではなかなかお目にかからない、珍しい商品がたくさん見つかるドン・キホーテ。
ド派手なPOPと、にぎやかな音楽…。
独特の雰囲気があって、行くだけで楽しい気分になります。
そんなドン・キホーテの魅力は、なんといっても「驚きの安さ!」につきます。
とくに「情熱価格」の商品は、安い上に高品質!
ドン・キホーテ自慢のプライベートブランドです。
しかし開発の裏側には、いくつもの苦労話や企業努力がありました。
「情熱価格」3つの魅力
「情熱価格」は、ドン・キホーテのプライベートブランドです。
商品を購入したお客様の声を、商品開発に生かして作られています。
ドン・キホーテの「情熱価格」には、たくさんの魅力が詰まっています。
魅力① 手に取りたくなる安さ
ドン・キホーテと言えば、圧倒的な安さ!
「情熱価格」の商品も、もちろん手頃で買いやすいものが多いです。
食料品も、スーパーで買うより安かったりします。
魅力② お値段以上に質が良い
「情熱価格」は、“安くて良いモノ”がモットーなので、質も高いです。
大手企業と共同開発をして、高品質な商品を激安価格で販売しています。
魅力③ いつでもお得に買える
「情熱価格」はセール品ではないので、エブリデイロープライス!
いつ行ってもお手頃価格で購入できるので、時間の節約にもなります。
情熱価格は「ジーンズ」からはじまった
安くて質も高い、ドン・キホーテの「情熱価格」。
その始まりは、なんと1本のジーンズでした。
「情熱価格」のジーンズが誕生したのは、今から22年前の2009年のこと。
リーマンショックにより落ち込んだ経済が、ようやく回復し始めたころです。
しかし、経済が良い方向に向かっている状況でも、物の値段は下がる一方。
デフレの状況は続いて、日本は景気が冷え込んだまま。
そんな厳しい状況の中、開発されたのが、ドン・キホーテの「情熱価格」だったのです!
低価格志向の方が「欲しい!」と思うニーズを詰め込んだ、安くて良い商品を販売したい。
お客様の声に答えられる、安くて良い商品の販売を実現したいという思いで、ジーンズが誕生しました。
価格は業界最安値の690円!
2009年当時、ユニクロの低価格ブランド「GU」が、1本990円のジーンズを販売したことで話題となりました。990円のジ-ンズは、GUを黒字化へ導いたヒット商品。
ところが、ドン・キホーテが販売した「情熱価格」ジーンズは、1本690円。
GUの990円より300円も安い、衝撃価格で販売を実現したのです。
22年経った今でも、1本690円で購入できる新品のジーンズを、ドン・キホーテ以外で見かけることはほとんどありません。
今よりも景気が冷え込んでいた2009年に、この価格で販売したことは、偉業とも言えます。
・ボタンには刻印!ファスナーも大手メーカーに厳選
「情熱価格」は、“良いモノを安く商品化”がコンセプトです。
そのため、安くても質にしっかりこだわります。
690円ジーンズには、ボタンにも丁寧な刻印が施されています。
実はこれ、1人のお客様の意見から、実現にいたったという誕生秘話が!
たった1人のこだわりで、コストから仕様までを見直したということに、まず驚きですね。
ちなみに、こだわりはボタンだけではありません。
頻繁に開け閉めするファスナーは、ジーンズの寿命にも影響します。
一番使う部分にこそ、しっかりこだわりたい。
そんな思いから、低予算のなかでも試行錯誤して、大手メーカーのファスナーを採用しています。
面白みを求めて「ダメ出しの殿堂」が開催された!
ドン・キホーテでは、「情熱価格」が面白みに欠けてしまったお詫びとして、5月27日まで「ダメ出しの殿堂」が開催されました。
ドン・キホーテと言えば、他にないワクワクする商品の宝庫。
ところが、最近は、安さを追求しすぎて、ありきたりな商品ばかり量産していたことに猛省したそうです。
そこで、今よりも高品質でワクワクできる商品を提供するべく、お客様からのダメ出しを受け付けました。
基本的にはどんなダメ出しも歓迎で、食料品なら、
・もっとカロリーを減らして!
・粉末タイプも欲しい
・開封しづらい
・量が多すぎる
のようなダメ出しでもOK!ドン・キホーテの本気度がうかがえますね。
まとめ
手ごろで質が高いことで人気の「情熱価格」。
誕生の裏には、いろいろな開発秘話があったのですね。
ファンが多い現在も、より良い商品を生み出すための努力を惜しみません。
「ダメ出しの殿堂」には、どのような意見が寄せられたのでしょうか。
「情熱価格」の商品がより良いものになることを期待しましょう。