アサリや小松菜など「目薬食材」で疲れ目を癒す
もくじ
目の健康を維持する食材を取り入れて、身体の中からケア
長時間のパソコン作業、ことあるごとにスマホのチェック……。現代人にとって目の疲れは深刻な悩み。疲れ目は、肩こりや頭痛などを引き起こす原因にもなってしまいます。ふだんから心して、目の健康を維持する食材を取り入れて、身体の中からケアしましょう。
出典:photoAC
肝の働きをパワーアップ
目は、中医学で「肝」とよばれる臓器と関係が深く、肝の機能が低下すると、目の疲労につながりやすいといわれています。よって、肝の働きをパワーアップして、目にしっかりと栄養を送り届けることが大切です。
おすすめはアサリ。肝に働きかけ、目に栄養を与えて癒やしてくれる、眼精疲労の強い味方です。また、イカ、カツオ、アナゴも改善に役立ちます。
肉ではレバーが目のパワーアップにおすすめ。前回もご紹介しましたが、中医学の考え方では「同物同治」といって、肝の働きをよくするには、同じ肝臓(レバー)が効果的とされているのです。
野菜はホウレンソウ、小松菜が目の疲れを癒やしてくれます。フルーツはイチゴ、ブルーベリー、ラズベリーなどのベリー類がおすすめです。
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クコの実は目の疲労を取り除く効果
そして「薬膳といえば、これ」というイメージが強いクコの実は目の疲労を取り除き、視力を回復する効果があるとして、中国では眼精疲労、視力低下、ドライアイなど目のトラブルに必ず用いられます。
長時間パソコンを利用する人にとっては、まさに目の「赤い守護神」。おやつ代わりにつまんだり、味にクセがないのでどんどん料理に使ってみましょう。やさしい甘みがあるので、みりん代わりに煮もの、炒めものに加えたり、サラダなど料理のトッピングに使うと彩りもよく、手軽に「疲れ目薬膳」化を図れます。
また、乾燥がひどくて目を開けているのすらつらい……というドライアイに悩む人におすすめなのがニンジン。疲れ目によく、視力回復にも役立つとともに目の乾きを癒やしてくれる作用もあります。まさに「総合目薬野菜」なのです。
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ドライアイ対策として使えるのが白ごま
ドライアイ対策として手軽に使えるのが白ごま。目にたっぷりと潤いをチャージしてくれます。目がしばしばしている……と思ったら、ごはんやおかずにこまめにふりかけて身体の中からドライアイケアを。そのほか豆腐、豆乳も改善に役立ちます。
目の充血や炎症が気になるときには、セロリが効果的。身体の上部にこもった熱をとる作用があるため、目をすっきりとクールダウンしてくれます。春菊、ゴーヤーも改善に役立ちます。
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また、ミントも目の充血に威力を発揮するハーブ。生のミントをデザートにのせたり、炭酸水にたっぷり入れてはちみつなどで味を付けた「ミントソーダ」などでぜひ取り入れてみてください。忙しいときはミントのハーブティーでも十分効果が得られます。
菊花やカモミールも、疲れ目、目の充血に役立つハーブ。気分をリラックスさせる効果も高いので、一日中パソコンを使って、目も気持ちもグッタリ疲れてしまったときには、菊花茶やカモミールティーで心身ともに癒されるひとときを。
「疲れ目対策」おすすめ薬膳レシピ
出典:筆者にて撮影(アサリと小松菜の洋風煮びたし)
★アサリと小松菜の洋風煮びたし
疲れ目対策に欠かせないシーフード・あさりと小松菜を組み合わせた洋風煮びたし。ベーコンの旨みがきいた、パンにも合う味わいです。煮汁が美味しいので、リゾットやパスタにアレンジするのもおすすめ。
【材料】2人分
アサリ(砂抜きする) 150g
小松菜(根元を切り、4㎝長さに切る) 1/2束
ベーコン(細切り) 2枚
にんにく(みじん切り) 少々
水 1/2カップ
A(酒大さじ1、しょうゆ・みりん各大さじ1/2)
オリーブ油 適量
【作り方】
①アサリは砂抜きしておく。小松菜は根元を切り、4㎝長さに、ベーコンは細切り、にんにくはみじん切りにする。
②フライパンにオリーブ油を熱し、ベーコン、小松菜を炒めたらあさりを入れて水を加える。
③②のアサリの口が開いたらAを加える。