50代。〝有事の金(ゴールド)〟って本当? |老後のマネー安心に(28)

出典:編集部にて作成
シニア世代の大きな悩みごとのひとつが「老後のお金」にまつわるあれこれです。
毎日のように、ファイナンシャルプランナー佐々木先生のもとには、老後のお金まわりの相談が寄せられています。その中から、みなさまにもきっと役立つ相談案件をこちらでご紹介します。金融の知識は〝0〟で大丈夫! 気軽に、一緒に勉強して、老後の安心づくりを進めましょう。
もくじ
【今回のご相談】金(ゴールド)に興味津々ですが、実際にはどう捉えたらよいですか?

■年代:50代 ■性別:女性 ■相談カテゴリ:老後のマネー
───今回ご紹介するのは、金(ゴールド)に興味があるが実際にはどう捉えたらよいのか?というご質問です。
「余裕資金というにはまだまだですが、少し目処がついてきたので、老後に向けて資産を増やしたいと考えています。よく『有事の金』ということを聞きますが、現在のような社会情勢の時こそ、金を購入した方がよいのでしょうか?」
「色々なことをいう人がいます。火事になったら熔けちゃうとか、災害時には重くて持ち運ぶのが大変だとか……。まぁ~そんなこと言っている人は、私の周りの金を持ってない人達ですけど(笑)」
「金は、これからもっと上がるという人もいます。これまでも、金が上がっていると話題になったことは何度もあったと思います。その度に、金を持っている人はいいな~、私もいつか持ちたいな~と、思っていました」
「すぐに買える余裕はまだありませんが、興味があります。とはいえ、金を持ちたいけど損はしたくない。金については、どのような捉え方をしたらよいのか教えてください。いつかは持ちたいと思っています」
【お答え】短期で稼げる場合もありますが、むしろ値動きは読みにくく、資産を守るという意味合いで持たれるとよいかと思います

「金は、国や企業の信用に依存しない資産ですから、戦争・金融危機・インフレなどの不安時に買われやすい傾向があります。例えば、リーマンショックなどの局面では、実際に金価格は上昇しました」
「ですが、金は必ず上がるというのは間違いです。金は利息を生まないので、金利が上がると魅力が下がります。危機直後は、投資家が資金確保のために金を売ることもあり、一時的に大きく下落したこともあります。有事でも下がることがあるのです」
「現状はどうか? 金に投資する人が増えて、5年で5倍、史上最高値となっています。いつか地金を手にする夢をもって、日々一定の額で金を購入する純金積立をしていますという声も聞きます。長い目で見ると右肩上がりですが、最近は、中東情勢で金が下落というニュースを耳にすることもあります。ドル高の進行や利益確定の換金売りが主因のようです」
「短期で稼げる場合もありますが、むしろ値動きは読みにくいものです。儲ける資産というよりは、資産を守る保険(ヘッジ)という意味合いで持たれるとよいのかと思います。『金の延べ棒(インゴット)』響きがいいですよね。その重みや輝きに、理屈や意思を超えて心動かされてしまうのは、私だけでしょうか~」
