【腰痛・ぎっくり腰】腰の病気平癒に効く神社とお寺【坐骨神経痛・ヘルニア】

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立ち上がるたびに感じる腰の痛み、繰り返すぎっくり腰や坐骨神経痛、長引くヘルニアの不調。現代人の多くが抱える「腰の悩み」は、体の要(かなめ)である腰に大きな負担がかかっている証です。
その悩みは昔から同じのようで、日本各地には、腰痛平癒や健脚祈願にご利益がある神社・お寺が存在し、多くの人々が癒しと再生を求めて参拝してきました。
適度な運動や治療も大切ですが、それに加えて腰痛・ぎっくり腰・ヘルニアなどの回復にご利益があるとされる全国の神社・仏閣への参拝もいかがでしょうか?
運動がてら訪れてみるのもおすすめです。
もくじ
腰痛平癒・腰の健康にご利益があるとされる神社・お寺
【腰神不動神社(明竹稲荷宮)】(京都府京都市)

京都市伏見区深草に鎮座する腰神不動神社(こしがみふどうじんじゃ)は、腰痛平癒と健脚祈願にご利益があることで知られる神社です。
明竹稲荷宮(ひろたけいなりのみや)という別称も持ち、全国に約3万社ある稲荷神社の総本宮である伏見稲荷大社の末社の一つとして、稲荷山の裏参道(三ツ辻付近)にひっそりと佇んでいます。
その名の通り、御祭神である腰神不動明王は、足腰の守護神として厚い信仰を集めています。
長引く腰の痛みや足の病気・怪我の回復、さらにはスポーツでの健脚を願う参拝者が後を絶ちません。
日々の健康維持を願う一般の方から、体力を使うアスリート、ハイキングで稲荷山を登拝する人々まで、幅広い層に「足腰の守り神」として親しまれています。
社殿は小規模ながらも多くの人々の切実な願いを受け止めてきた歴史があり、境内では足腰の健康を祈願するお守りや御朱印の授与も行われています。
朱色の千本鳥居で有名な伏見稲荷大社を巡る際、ぜひ立ち寄りたい足腰に不安を抱える方々にとって心の拠り所となる神社です。
住所:〒612-0805 京都府京都市伏見区深草開土口町16
地図:https://maps.app.goo.gl/tHJHu5UtuTrkd4Dq7
【葛根腰痛地蔵】(兵庫県宍粟市)

出典:しそう森林王国観光協会
兵庫県宍粟市山崎町葛根に静かに祀られている葛根(かづらね)「腰痛地蔵」は、その名が示す通り、長引く腰痛平癒にご利益があるとされ、全国から信仰を集めています。
この地蔵尊の由来は非常に独特で、かつて腰の痛みに苦しんだお年寄りが、最期に自分の身代わりとして平たい石のお地蔵さまを作り、それを小川にうつ伏せに橋として架けたのが始まりと伝えられています。この石が現在もご本尊として安置されています。
この地蔵尊の最大の特色は、他の寺社仏閣には見られない参拝作法にあります。
参拝者はまず、お堂に用意されている新しいわら草履を履きます。
そして、そのわら草履を履いたまま、ご本尊である石をしっかりと踏んで渡るのです。この「踏む」行為は、お年寄りが家族に腰を踏ませて痛みを和らげようとした故事にちなむとされています。
渡り終えた後、使用したわら草履は、二度と誰も履かないように鼻緒を切って納めます。この一連の作法は、自身の腰の痛みを藁草履に移し、置いていくという意味合いがあり、これによって足腰の健康や健脚祈願にも霊験あらたかと信じられています。
住所:〒671-2568 兵庫県宍粟市山崎町葛根
地図:https://maps.app.goo.gl/R7hLJJ5AtiSULgf57
【腰神神社】(大阪府富田林市)

出典:みなかわとりっぷ
大阪府富田林市に鎮座する腰神神社(こしかみじんじゃ)は、「腰神さん」として親しまれ、その名の通り腰痛平癒と健脚祈願にご利益があるとされる由緒ある神社です。
この神社は金胎寺山の山麓にある巨岩を御神体としており、その創建は大化の改新(7世紀半ば)の頃にさかのぼると伝えられています。
腰神神社が特に腰の守り神として知られるようになったのは、南北朝時代の伝説に由来します。
鎌倉討伐に向かう途中にあった楠木正成の愛馬「千早丸」が腰を痛めて歩けなくなった際、正成が馬を境内の藤の木に繋いで休ませ、御神体に回復を祈願したところ、馬の腰がすっかり治ったとされています。
この故事から、腰の神様として崇敬されるようになり、正成からはお礼として黄金毘沙門天像や菊水の御紋が賜られました。
現在も腰や足の病気・怪我の回復を願う人々や、ハイキングなどで足腰の健康を維持したいと願う人々が遠方からも参拝に訪れます。
境内には伝説の樹齢700年と伝わる藤の老木が現存しており、初夏には見事な花を咲かせます。
絵馬堂には、腰痛が治った人々の感謝の絵馬や、平癒を願う数多くの額が奉納されており、その信仰の篤さを物語っています。
かつて近くに汐ノ宮温泉が栄えていた時代には、神社に参拝し、温泉で湯治するという人々が多く集まったと言われています。
住所:〒584-0056 大阪府富田林市嬉62
地図:https://maps.app.goo.gl/neyVsVsMNRA7AWkB7
【荒木神社 足利稲荷大明神】(京都府京都市)

出典:公式ホームページ
京都府京都市伏見区の稲荷山に鎮座する荒木神社は、良縁にご利益のある「口入稲荷」で知られていますが、境内にはこれとは別に腰痛の神様として信仰される足利稲荷大明神が祀られています。
この神様は、特に腰痛平癒や健脚祈願を願う人々に篤く崇敬されています。
足利稲荷大明神のご利益にまつわる由緒は非常にユニークで、かつて京都御所の南の町屋にあった坪庭の灯籠が、原因不明の腰痛と鎧武者の幽霊騒動を引き起こしたことから始まります。
昭和40年頃、見知らぬ僧の助言で灯籠を掘り起こすと「足利稲荷大明神」の名が刻まれており、稲荷山の荒木神社へ納められました。
しかし、運搬した石屋や神社の世話役の家族にも腰痛が発生。
最終的に宮司が武者の夢のお告げに従って現在の場所に灯籠を祀ると、関わった全員の腰痛が即座に治癒しました。
以来、この神様は腰痛平癒の神として篤い信仰を集めています。
この不思議な出来事以来、足利稲荷大明神は「腰痛を治してくださる神様」として広く信仰を集めるようになり、腰の痛みを持つ参拝者が絶えません。
また、稲荷山巡りの途中で足腰に不安を感じる人々にとっても、足腰守護の神様として参拝されています。
荒木神社には、縁結びのほか、病気平癒や縁切りの神様である「薬一大神」も祀られており、多岐にわたるご利益を求めて多くの人々が訪れるパワースポットとなっています。
住所:〒612-0805 京都府京都市伏見区深草開土口町12-3
地図:https://maps.app.goo.gl/VxupMPou8kmyrzv17
【護王神社】(京都府京都市上京区)

出典:公式ホームページ
京都市上京区、京都御所の西側に鎮座する護王神社(ごおうじんじゃ)は、足腰の守護神として全国的に知られ、「いのしし神社」としても親しまれています。
主祭神は平安京の造営に尽力した和気清麻呂公(わけのきよまろこう)とその姉・和気広虫姫です。
この神社が腰痛平癒や健脚祈願にご利益があるとされるのは、清麻呂公にまつわる故事に由来します。
奈良時代末期、清麻呂公は政敵の陰謀により足を立たなくされてしまいますが、九州の宇佐八幡宮へ向かう途中、どこからともなく現れた三百頭のイノシシの群れに護衛・道案内をされました。
そして無事に目的地に着いた後、不思議なことに清麻呂公の足萎えが完全に回復し、再び立って歩けるようになったと伝えられています。
この奇跡的な出来事から、護王神社は足腰の病気や怪我の回復、そして健康な健脚を授けてくださる神様として広く信仰されるようになりました。
境内には狛犬の代わりに狛猪(こまいのしし)が安置され、イノシシに関する意匠が数多く見られるのも特徴です。
特に本殿右側には、足腰の難儀回復を願う人々が足を乗せて祈願する「足萎難儀回復の碑」が立っています。
また、毎月二十一日には「足腰祭」が執り行われ、多くの参列者が御千度車を回して健康を祈願します。
現在もスポーツ選手や高齢者など、足腰の健康を願う人々が全国からお守りを求めて訪れる、非常に霊験あらたかな神社です。
住所:〒602-8011 京都府京都市上京区烏丸通下長者町下ル桜鶴圓町385
地図:https://maps.app.goo.gl/tpTygN3ELwVkFEiW6


