1個110円!雲南市たなべ森の鶏舎〝彩り天佑卵〟平飼い放牧鶏の絶品たまご|からだに美味しいお取り寄せ(34)
出典:たなべ森の鶏舎
今回は、島根県雲南市の絶品たまごをご紹介します。
「たまご」といえば薬膳的には疲労回復によい食材。人間のエネルギー源である「気」、栄養分である「血」、体内に潤いを与える「水」すべてを補い、滋養強壮効果がバツグン。中国では古来、王様への土産物とされていたほどです。
太陽の光を浴びてのびのび育った「鶏さん」たち
島根県の県庁所在地である松江市と、出雲大社のある出雲市に隣接する雲南市。「ヤマタノオロチ伝説」の舞台となり、砂鉄と木炭を燃料として鉄を精錬する日本古来の伝統的製鉄法である「たたら製鉄」で栄えた町でもあります。
出典:筆者にて作成(雲南市の自然の恵み豊かな森の丘で、たなべ森の鶏舎は鶏をのびのびと平飼いと放牧することによって、絶品のたまごを生産しています)
のどかな風景が美しいこの町は県内でも有数の、たまごの産地。昭和40年代から地域ぐるみで養鶏の産地化を目指してきた歴史があるのです。雲南市では「うんなんたまごプロジェクト」も立ち上げ、たまごグルメも楽しむことができます。
そんな町で、全国に多くのファンを持つ絶品たまごがあります。
雲南市吉田町「たなべ森の鶏舎」は、江戸時代に全盛を極めた、たたら製鉄を生業として550年の歴史を誇る「田部家」が運営する鶏舎。こだわりを尽くした「彩り天佑卵」は、なんと1個110円! その価格にも関わらず、一度食べるとリピーターになる人が後をたたない名品です。
出典:たなべ森の鶏舎(彩り天佑卵。10個で1180円! でもその価値は十分すぎるほど!)
「おいしいたまごは健康な鶏さんであってこそです」と語るのは、たなべたたらの里 執行役員 特産営業部部長の山本達也さん。「わたしたちは奥出雲地方ならではの自然豊かな森が広がるこの地で、のびのびとストレスなく元気に鶏さんを育てています」。
出典:たなべ森の鶏舎(2022年より新鶏舎を雲南市吉田町上山地区へ建設。たなべ森の鶏舎上山農場)
たなべ森の鶏舎の鶏たちは「家族同様」という愛情をこめて、「鶏さん」とよばれています。
田部が、養鶏業をはじめたのは、1996年。かつてたたら製鉄の操業では鉄造りに使用する木炭を供給するために、森林を永続的に循環利用するなど、自然と共生する製造を行ってきました。「この森をいかした新たな共生を目指して、養鶏がスタートしました」と山本さんが説明します。
たなべ森の鶏舎の大きなこだわりは、「平飼い放牧」。「何よりも大切なのは、鶏さんの健康。そのためには、ゲージに入れることなく飼育することがわたしたちの当初からのモットーです」と山本さん。鶏たちにとってもっともよい環境を目指して開放型の鶏舎で、全国において1パーセント未満という平飼いを行っています。
さらに、アニマルウェルフェア(動物福祉)の観点を強化し、2022年からは屋外も活用した放牧をスタート。世界的に動物への配慮を求める声が高まるなか、日本ではまだまだその基準が満たされていないのが現実ですが、たなべ森の鶏舎ではきわめて重要視しています。鶏たちが行動制限されることなく、心身ともに良好な生活を保てるように努めているのだそうです。
出典:たなべ森の鶏舎(鶏たちは、屋根のある広い鶏舎と放牧場を自由に行き来する)
鶏インフルエンザのリスクが少ない春から夏にかけて、鶏舎の前の庭に放たれた鶏たちは、太陽の光のもと、深い緑が作り出す澄み切った空気を吸って、元気よく自由に走り回り、ストレスフリーで健康そのもの。夜は、広々とした、常に清潔を心がけた鶏舎でのびのび過ごすという「理想のライフスタイル」を実現しています。
出典:たなべ森の鶏舎(鶏は高品質な赤玉を生むことで知られるボリスブラウン。太陽を浴びて、自由にのびのびと走り回る)
エサもとことんこだわりぬいたもの。地場の野菜、地元酒蔵の酒粕、醤油蔵の醤油粕、豆腐店のおから、島根ならではのしじみの殻、そばなどをブレンドした天然飼料を与えています。地域で発生する副産物を活用することで、環境負荷の軽減も目指しています。
出典:たなべ森の鶏舎(鶏たちには、地元の葉物野菜や酒粕、おからなど奥出雲地方の天然飼料を与える)
また、美味しいたまごのために重要なのが「水」。「たまごの74パーセントは水。飲み水は味の要です」と山本さん。もともと森が蓄えた豊富な地下水に恵まれたこの地。中国山地の地下100メートルからくみ上げた清冽な水を与えています。
出典:たなべ森の鶏舎(奥出雲の豊かな森が蓄えた清らかな水が、美味しさの決め手)
そして、おいしいたまごづくりに欠かせないのは環境やエサだけではありません。それは「たっぷりの愛情」。
「鶏さんたちはそれぞれ個性があり、性格も違います」と山本さん。活発に飛び回る子、のんびり寝ている子……。動くペースやエサを食べるペースも異なります。スタッフたちは一羽一羽に語りかけたり、遊んだり、わが子のように寄り添いながら、愛情こめて育てているのだそうです。
出典:たなべ森の鶏舎(スタッフのみなさん。人に接するのと同じように、日々大切にお世話しているそう)
たなべ森の鶏舎には、「保護部屋」があります。ここは、けがをしたり、病気になった鶏たちが健康になるまで、観察、手当をするいわば「鶏さんの病院」。日本において、ここだけの取り組みです。
鶏たちは、まさに「家族」。本来育つべき環境でのびのびと育つ「健やかで、幸せな鶏さん」たちが、おいしいたまごを産んでくれることがスタッフにとって「幸せ」。
人も動物も満たされる畜産。そんな豊かな成果としてのたまご。「食べるひとも幸せにする」逸品です。
ナチュラルな澄み切った美味しさ。たまごかけごはんは塩だけでも絶品
彩り天佑卵は、アミノ酸やビタミンEが一般鶏卵に比べて多く含まれています。そのため、奥行きと広がりのある深いコクのある味が魅力。その味わいの特徴は「濃厚な黄身もさることながら、クセのない弾力ある白身の美味しさ」と山本さんが説明します。「雑味がいっさいない、とおっしゃるお客様が多いです」。
そのクオリティの高さから、名だたるレストランや、パティスリーでも利用されているそうです。
「まずは生で食べていただきたい。たまごかけごはんで、ぜひ」と山本さん。
割ってみると、春のころおだやかな日差しを放つ太陽のようなやさしい色合い、しっかりした弾力のある黄身。そしてもっちりとふくらんだ白身。
出典:筆者にて撮影(彩り天佑卵を割ってみると、ちいさな太陽のような美しい黄身、たぷたぷと張りのある白身)
まず、そのまま黄身を食べてみると、豊かでやさしい旨みと甘み。
そして白身はどこまでも澄み切った「クリアな味わい」。ちょっと驚きです。
出典:筆者にて撮影(まずは、たまごかけごはんに)
ごはんにのせて、よく箸で混ぜて。箸にアタックするような、白身の弾力。混ぜるごとに空気を含んで、ほわほわに。陽だまりのような色合いのたまごかけごはんは、山本さんにおすすめされたとおり塩で食べてみます。
「なんてやさしい!」
濃厚、コクという言葉ではなく、「ナチュラル」。からだになじむようなやさしさ、おだやかさ。そして透明感のあるピュアな味わい。
出典:筆者にて撮影(塩で食べてもバツグンに美味しい、彩り天佑卵のたまごかけごはん。ちょっとオリーブオイル、粉チーズをかけても美味しい)
ゆでたまごにするとまたまた感動。栗のようにほっくり甘い黄身と、澄み切った味わいの白身に驚きます。黄身のおまけという「白身概念」を覆す美味しさ!
出典:筆者にて撮影(彩り天佑卵のゆでたまご。ともかく、白身の美味しさはピカイチ)
目玉焼きも、大切に大切に食べたい「スペシャル」な仕上がりになります。
のびのびと育った鶏たちが産んだたまごは「素直で、弾むような美味しさ」。「たまごを食べる喜び」にあふれています。
彩り天佑卵で薬膳レシピを作ってみました。
まず「彩り天佑卵の草原月見丼」。炊きたてごはんの上に、たまご、刻んだナガイモ、ブロッコリースプラウトをのせて、しょうゆ少々をかけていただきます。
崩した彩り天佑卵が、やわらかくとろけるソースになって野菜にからみ、極上の美味しさ!
出典:筆者にて撮影(彩り天佑卵の草原月見丼。たまご同様、気を補うナガイモ、ブロッコリーをプラス。疲労回復におすすめ)
そして、「彩り天佑卵のパワフルスクランブルエッグ」。オリーブオイルでまいたけ、しめじ、グリーンピース、くるみを炒めて、たまごを割り入れてかき混ぜます。
白身の弾力効果でもっちりと仕上がったスクランブルエッグは、食べ応え十分。きのこにからまったたまご……、ではなくて、きのこと互角に張り合う存在感。いうならば「鶏肉レベル」の存在感!
出典:筆者にて撮影(彩り天佑卵のパワフルスクランブルエッグ。こちらも疲労回復によいきのこと、グリーンピース、くるみを合わせた、滋養強壮に役立つ薬膳スクランブルエッグ)
たなべ森の鶏舎では、彩り天佑卵を使ったスイーツやマヨネーズも販売。いずれもナチュラルな味わいがいきた美味しさです。
出典:たなべ森の鶏舎(オンラインサイトでは、彩り天祐卵を使ったバウムクーヘン「桂の木ばうむ」などのスイーツも販売)
健やかな鶏さんからの恵み、ぜひ味わってみてくださいね。
■たなべ森の鶏舎「彩り天佑卵」は、たなべ森の鶏舎公式サイトからお取り寄せください。