サッポロビール「赤星」と「黒星」は何が違う?|お買い物トリビア(49)
「男は黙ってサッポロビール」。
中高年以上の世代には、懐かしい世界の三船のCMフレーズですが、日本が世界に誇るサッポロビールには、「赤星」と「黒星」があるのは有名です。
最近では現代風の風味である「黒星」がメインで販売されていることから、飲食店やスーパーで「赤星」を見つけたりすると、ビール好きなら何だか得したような気分になります。
何となく「赤星」のほうが希少なため、「よりおいしいのでは?」と思っている人も少なくないでしょう。正式名称は、サッポロラガービール(赤星)、サッポロ生ビール黒ラベル(黒星)といい、どちらを飲んだとしても美味しいことには間違いはありません。
それではこの「赤星」と「黒星」にはどのような違いがあるのでしょうか?
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お買い物トリビア「サッポロビール「赤星」と「黒星」は何が違う?」の答えはこちら。わかりましたか?
出典:photoAC(北海道サッポロビール工場)
正解は、「製造された時代の違いから、味や風味、香りが異なる」です。
サッポロビール「赤星」と「黒星」の違いには、その製造された時代背景が大きく影響しているようです。
サッポロラガービール「赤星」は、サッポロビール前身の開拓使麦酒醸造所において創業翌年の1877年に冷製「札幌ビール」として発売されました。
冷製とはビールの本場であるドイツ醸造法による低温熟成されたビールのことで、ラベルの赤星はサッポロビールの象徴である「北極星」を意味しています。程よい苦みがきいた熱処理ビールならではの、しっかりとした厚みのある味わいが特徴です。
これに対して、サッポロ生ビール黒ラベルは、今では当たり前になった生ビールとしてサッポロビールの主力商品となりました。スーパーやコンビニでは多く見かけますが、1957年に瓶入りの生ビールとして登場します。
技術革新により熱処理をしなくても酵母を濾過して醗酵をとめることができるようになり、喉越しすっきりの熟成香、麦の甘さ、ホップの苦みを感じます。
分かりやすく言うと、「赤星」ははっきりとした味わいで味が濃いという感じ、対して「黒星」は喉越しすっきりでぐいぐい飲めるという感じです。