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江の島はどうして龍だらけなの?|旅する雑学(91)

出典:photoAC(右も左も龍だらけの江の島)


神奈川県藤沢市にある湘南の観光地・江の島。令和現在でも人気は衰えることなく、いつでも人で賑わう神奈川屈指の観光地です。

 

江の島の島内に入ってみると分かりますが、江の島は龍だらけ。島内の奥には龍神を祀る鳥居と宮もあり、島の最奥にある洞窟である岩屋は「龍窟」とも呼ばれています。おまけに恋が叶うという「龍恋の鐘」なるものも設置されており、恋人たちに大人気です。島内のそこかしこに龍にまつわる伝説や物語があります。

 

一体どうして江の島はそこまで龍神への信仰が篤いのでしょうか?日本全国で海の神様(ワダツミ)は龍神だと考えられることは一般的ですが、他にも理由があるのでしょうか?

 

 

旅する雑学「江の島はどうして龍だらけなの?」の答えはこちら。わかりましたか?

 

出典:photoAC(天女に一目ぼれした龍の恋心によって、今日の平和な江の島があります)

 

正解は、「天女と暴れ者の龍との恋の伝説があるから」でした。

 

実は江の島の龍神信仰の元になったひとつの伝説があります。江の島には「江島縁起」という江の島の三女神の霊験や伝説の由来などをまとめた書物があります。

 

それによると、鎌倉には昔大きな湖があり、そこに五つの頭をもった龍が住んでいました。龍は大変な暴れ者で、付近の村に洪水などの天災を起こすなど悪さをしており、村人たちは困り果てていました。

 

そこへある時、厚い雲があらわれ、そこから光と共に美しい天女様が下りてきて、海上には今までなかった島ができていました。彼女に一目ぼれした龍は、これからは悪さをせずに善を尽くすと約束し、天女と結ばれます。それ以来、龍は海の神となり江の島と人々を守っている、これが江の島の興りである、という伝説があります。

 

江の島は縄文の遺跡もあるので、縁起にかかれた島が出来たという年代(6世紀とされている)は史実と相違がありますが、昔からこうした伝説があったことは間違いないようです。

 

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