「レモンバーム」の効果・効能・レシピ|スパイス・ハーブ手帖(25)
レモンバームは、レモンに似た爽やかな香りのするシソ科のハーブです。
別名「メリッサ」とも言われるレモンバームは、古くから長寿のハーブとして親しまれており、認知症の予防や脳機能の維持に効果・効能があるとされ、風邪症状の緩和や精神を安定させる効果もあると言われています。
高齢化が進む現代社会において、ぜひ積極的に取り入れたいハーブと言えるでしょう。
もくじ
レモンバームの特徴
レモンバームは、古代ギリシャ・ローマの時代からメディカルハーブとして重用されてきました。レモンバームを内用や外用で用いた記録も残っており、ルネサンス期の医者も「不老不死の薬」と呼んでいました。
原産地は南ヨーロッパで、現在ではそれ以外にもドイツ、アジアなど多くの地域で栽培されています。
レモンバームには精油成分が含まれており、それが神経を落ち着かせたりする他、防臭剤、殺虫剤への香り付けにも使用されています。
レモンバームの効果・効能
レモンバームの効果・効能①<認知症を予防>
レモンバームに含まれるロスマリン酸には、認知症の原因のアミロイドベータが脳に溜まらないようにする働きがあると言われています。
レモンバームの効果・効能②<消化を促進>
レモンバームの苦味成分は肝臓や胆嚢に作用するため、消化を促進する働きがあります。
レモンバームの効果・効能③<風邪症状の緩和>
レモンバームの精油成分には発汗作用があり、また気管支の痙攣を静める効果もあるため喘息や気管支炎にも効果が期待できます。風邪をひいたときはあたたかいレモンバームのハーブティーを飲むといいでしょう。
レモンバームを用いた参考レシピ
出典:photoAC(爽やかな香りのレモンバームティー)
<マヨネーズソテーのレモンバーム和え>
パプリカとセロリとガルバンゾをフライパンで炒め、マヨネーズでソテーします。塩とコショウで味をととのえたら、レモンバームとシャンピニオンスライスで和えてみてください。暑くて食欲が落ちる時期でもレモンの香りでさっぱり食べられますよ。
<レモンバームティー>
最もスタンダードなレシピはレモンバームティーと言えるでしょう。
摘んできたレモンバームをポットに入れて熱湯を注ぎ数分抽出させましょう。香りの豊かなハーブティーで気分もすっきりすることでしょう。
<レモンバームのはちみつ漬け>
摘んできたレモンバームをはちみつに漬けるのもおすすめです。香りの出たはちみつは、ヨーグルトや紅茶に入れると今までとは違った風味を楽しめますよ。