「ローリエ」の効果・効能・レシピ|スパイス・ハーブ手帖
出典:photoAC(爽やかな香りが特徴のハーブ、ローリエ)
フランス語で月桂樹を意味するローリエ。爽やかな香りが特徴で、ヨーロッパではポトフやスープなど、煮込み料理によく用いられます。
スパイス・ハーブとして生の葉を用いることは稀で、乾燥させた葉をそのままリーフごと入れる使い方が一般的。リーフを粉末状にしたローリエパウダーもありますが、リーフよりも風味・香りが強く、肉類の臭み消しやドレッシングの調味料としても用いられています。
煮込み料理だけでなく、さまざまな使い方ができる便利なローリエをぜひオリジナルレシピに取り入れてみましょう。
もくじ
ローリエの特徴
ローリエは一年中落葉することのない常緑樹。ギリシャ神話にも登場し、名誉の象徴として古代から親しまれてきました。ローリエのほかにローレル、ベイリーフ、月桂樹など、世界各地でさまざまな名称で呼ばれています。
爽快な香りと風味が特徴で、効能としては、消化促進、食欲増進、防腐作用など。ギリシャ、トルコ、フランスなどで広く栽培されており、ヨーロッパの煮込み料理に欠かせないハーブです。
成分としては、ビタミンA・B群・Cをはじめ、カルシウムや鉄分など。ローリエ特有の香りのもとは、シオネールという成分で、料理以外にもお風呂に入れて香りを楽しんだり、消臭剤として匂い袋に入れて利用する方法もあります。
ローリエの効果・効能
ローリエの効果・効能①<消化促進に>
香り成分シオネールには消化を促進させる効能があると言われています。
ローリエの効果・効能②<食欲増進に>
爽やかな香りと風味で食欲のないときにおすすめ。弱った胃腸のはたらきを整えてくれます。
ローリエの効果・効能③<消臭作用>
リナロール、シオネール、ミルセンといった香り成分により、肉や魚の臭みを抑えてくれます。
ローリエの効果・効能④<抗炎症作用>
ピネン・サピネンという成分には、炎症や痛みを鎮める作用があります。
ローリエを用いた参考レシピ
出典:photoAC(ローリエの良い香りでさっぱりいただける野菜のピクルス)
ローリエのレシピ①<煮込み料理の風味付けとして>
爽やかな香りとかすかなほろ苦さが、シチュー、ポトフ、ミネストローネなどの煮込み料理の味を引き立てます。セロリの葉やその他のハーブとともに、ローリエのリーフを1、2枚そのまま入れて煮込みます。
ローリエのレシピ②<ピクルス液に入れて>
野菜のピクルスを作る際に、ローリエを入れると野菜全体に風味がなじみ、美味しくいただけます。お好みのビネガーに唐辛子やにんにく、ローリエのリーフ、砂糖を入れ、煮立たせ、材料が混ざったら火を止めます。粗熱が取れたら、お好みの野菜を加え保存。メインディッシュの付け合わせとして重宝します。
ローリエのレシピ③<肉・魚料理に調味料として>
ローリエには、肉や魚特有のえぐみや臭みを抑える効果があります。ムニエルやハンバーグを作る際には、香りの強いパウダーを調味料代わりに加えるとよいでしょう。
ローリエのレシピ④<サラダドレッシングの調味料として>
いつものドレッシングに、胡椒やローリエパウダーを少々入れると、爽やかな香りと苦味が食欲を誘う、一味違ったドレッシングが出来上がります。