キリンビールが『麒麟』をロゴにしているのはなぜ?|お買い物トリビア(108)

出典:photoAC(ビールとおつまみ。夏には欠かせない組み合わせですね)
様々な飲料メーカーがビールを製造していますが、みなさんも、お気に入りのメーカーやブランドのビールをお持ちなのではないでしょうか。日本を代表する飲料メーカーであり、ビールを製造している会社として『キリン』が思い浮かぶ方も多いかと思います。キリンの商品には、『麒麟淡麗生』や『本麒麟』など、メーカーの名前が入っているものが多く、馴染みを感じやすいのも特徴ですよね。
さてそのキリンですが、なぜそもそも伝説上の生き物である『麒麟』がロゴマークになっているのでしょうか。その由来をご存じですか?
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お買い物トリビア「キリンビールが『麒麟』をロゴにしているのはなぜ?」の答えはこちら。わかりましたか?
出典:photoAC(ビールひとつにも、当時の日本人の想いが込められているのですね)
正解は、「 当時の輸入ビールのラベルは、動物のロゴが一般的だったから 」でした。
答えは、『当時の輸入ビールのラベルに動物が描かれていたから』というのが理由です。そもそもキリンビールは、キリンビールのブランドが誕生した当時『ジャパン・ブルワリー・カンパニー』という名の会社であり、その創業は1885年にも遡ります。
そのジャパン・ブルワリー・カンパニーは、1888年に『キリンビール』と名付けるビールを販売することになるのですが、その由来には当時の輸入ビールのラベルが大きく関わっています。
当時、西洋から輸入されるビールには動物のイラストが描かれたラベルが一般的であり、その多くが「猫」や「狼」などでした。そんな中、当時を代表する実業家であり三菱の重役であった荘田平五郎が「東洋には麒麟という霊獣がいるのだから、それを商標にしよう」と提案したことで、麒麟がキリンビールという商品の由来となったのです。
その翌年には麒麟のロゴが完成し、1907年に麒麟麦酒株式会社が創立されたことで、現在にもその『キリン』という名前が受け継がれることとなります。このキリンという名前には、東洋から世界に誇れるビールを発信したいという、当時の思いが込められていたのですね。