カルピスを作ったのはどんな人?|お買い物トリビア(107)

ロングセラー商品として、愛され続けているカルピス。ほのかな酸味と甘みがおいしさのポイントですね。カルピスは非常に古い時代から日本で販売されていて、初めて販売が開始されたのは、大正8年のことです。この頃の日本にはまだ、カルピスのような飲料があまり多くなかったので、発売されるや多くの人の注目を集めました。
カルピスがよりたくさんの人に飲まれるようになったのは、第2次世界大戦が終わった後のことです。乳酸菌が使われている飲み物は、当時の人にとってはとても新鮮でした。水に溶かせば簡単に作ることができるので、小さな子供にも人気がありました。
カルピスは現在でも人気がある飲み物ですが、この商品を開発したのはいったいどのような人物なのでしょうか?
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お買い物トリビア「カルピスを作ったのはどんな人?」の答えはこちら。わかりましたか?
出典:photoAC(乳酸菌が使われているカルピス)
正解は、「 カルピスを発明したのは三島海雲という日本人 」でした。
カルピスを発明したのは、三島海雲という人物です。海雲が生まれたのは19世紀のことで、僧侶の子供として生まれた彼は、教師になるために大学に入学しました。彼は大学を卒業した後に、実際に教師として働きますが、彼が子供を教えたのは日本ではなく中国の学校でした。
その後に彼は、新たに始めた事業のために、内モンゴルを訪れます。内モンゴルには多くの遊牧民が暮らしていて、この土地に住む人たちが好きな飲み物に、海雲は興味を持ちました。内モンゴルの人たちが飲んでいたのは、乳酸が含まれている飲み物でした。
周りの人にすすめられてこの飲み物を飲んだ海雲は、この飲み物のおいしさにとても驚きました。おいしいだけではなく、体にも良いということを知った海雲は、日本に帰国した後もこの飲み物のことをずっと覚えていました。
そうして彼は乳酸を使用した商品を販売することを思いつき、クリームを乳酸菌で発酵させた商品を開発します。その後、乳酸菌が入ったキャラメルなども販売し、乳酸菌飲料として開発されたカルピスが販売されたのは1919年のことです。日本で乳酸菌が入っている飲み物が販売されたのは、この時が初めてでした。