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高野山の精進料理に加えられた洋食の食べ物とは?|旅する雑学(173)

出典:photoAC(日本の仏教を語る上で重要な意味と歴史を持つ高野山)


和歌山県にある高野山。こちらは、平安時代に弘法大師によって開かれた真言宗の聖地であり、この地にある『金剛峯寺』や弘法大師空海の御廟である『奥之院』は世界遺産にも登録されています。そんな高野山における『食』の歴史の象徴と言えば、精進料理が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。

 

そしてこの精進料理は、動物性食材を使わないことを掟とされた食事であり、平安時代から脈々と守られてきたことはよく知られています。そんな中、2021年ごろから高野山では、動物性食材を使わずに作られた『ある洋食の食べ物』が食べられるようになったことで話題となりました。皆さんは、その食べ物が何かご存じですか?

 

 

旅する雑学「高野山の精進料理に加えられた洋食の食べ物とは?」の答えはこちら。わかりましたか?

 

出典:photoACこの地の歴史と共に歩んできた高野山の精進料理)

 

正解は、「 パン 」でした。

 

近年高野山では、精進料理として食べることができるように開発されたパン=デニッシュが話題となりました。通常のパンには、卵・牛乳・バターが使用されているため精進料理の献立に出すことはできません。

 

そんな中、 京都市内にあるデニッシュ専門店が、卵・牛乳・バター等を使わない『精進デニッシュ』を開発し、この地でも提供できるようになったのです。生地には、高野山の名産品である高野豆腐の粉末が練りこまれており、お土産としても購入することができる人気商品にもなっています。

 

平安時代から歴史と共に紡がれてきた精進料理が洋食と出会い、その形をより発展させる姿は、まさに歴史の奥深さと言えそうですね。

 

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