「苦汁」は何と読む?難読漢字クイズ|美しい日本語 (189)

出典:筆者作成
「苦汁」という漢字は、つらい経験や思いをすることを表す(くじゅう)とも読めますが、今回の問題は、食材の加工や製造において重要な役割を果たす用語としての苦汁です。
苦汁とは海水を蒸発させることで得られるもので、特に豆腐の製造過程で凝固剤として使用されます。日本の伝統的な調味料や食品加工において、この成分は重要な位置を占めていると言えるでしょう。さて、この「苦汁」は何と読むのでしょうか?
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難読漢字クイズ「苦汁」の答えはこちら。読めましたか?
正解は、苦汁(にがり)でした。
苦汁(にがり)にはマグネシウムやカルシウム、カリウムなどのミネラルが豊富に含まれており、特有の苦味があります。この苦味が名前の由来とされています。
苦汁の最も一般的な使用例は豆腐の製造過程におけるもので、豆腐を作る際に、大豆の汁(豆乳)を固める凝固剤として苦汁が使われます。苦汁を加えることで豆乳が固まり、柔らかくて滑らかな豆腐が作られるのです。この方法は古くから日本で使われており、伝統的な豆腐の製造において欠かせない要素になっています。
また苦汁は食用以外にも、化粧品や入浴剤の成分として利用されることがあります。特に温泉水としての効果が期待され、ミネラル分が肌に良いとされています。