平和記念公園のほど近く、被爆直後から現存する建物とは?|旅する雑学(158)

出典:photoAC(世界にメッセージを発信し続ける平和記念公園)
広島市にある平和記念公園は、広島から平和を発信する象徴の場として、日本のみならず世界から多くの人が訪れる観光スポットです。平和記念公園内には、平和記念資料館や平和の灯などのスポットがあり、特に原爆投下直後の姿を残している施設としては原爆ドームが有名です。
さて、このような、平和を祈念してきた歴史と共にある平和記念公園の近くに、原爆投下直後からの姿を残す、とある意外な『被爆建造物』が存在します。何気なく街を歩いていると見落としてしまいそうなほど街中に溶け込んでいるその建物ですが、それは何なのかご存じですか?
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旅する雑学「平和記念公園のほど近く、被爆直後から現存する建物とは?」の答えはこちら。わかりましたか?
出典:photoAC(原爆ドーム以外にも、平和と歴史を感じられる場所が多くあります)
正解は、「 公衆トイレ 」でした。
被爆時の姿を残しているその建物は、『公衆トイレ』です。正確な施設名は、『本川公衆便所』と言い、平和記念公園から僅か数100m程の場所に存在しています。一見すると、現在でも使用されているどこにでもありそうな公衆トイレですが、爆心地から約480mに位置しながら原爆に耐えた立派な被爆建造物です。
当初は被爆建造物とみなされていませんでしたが、米軍が撮影した原爆投下後の映像にこのトイレが映っていることが、2015年にわかったという経緯があります。一見すると見落としがちな小さな建物ですが、広島の歴史を伝える大切な存在と言えますね。