色鉛筆はなぜ丸いの?|お買い物トリビア(91)

子どもの頃に誰もが使っていた色鉛筆ですが、木やプラスチックでできた筒に色の芯を詰めた道具で、主に絵画や図面の制作に用いられます。
色鉛筆は、その豊富な色彩と混色の可能性から、アーティストやイラストレーターに広く愛用されています。また、色鉛筆の芯の硬さや色の鮮やかさ、また筆圧によって描線の太さや濃淡を調整することができ、表現の幅が広がります。
有名な画家パブロ・ピカソは、色鉛筆を使って絵を描いたことがあります。油彩や水彩で知られるピカソですが、彼は時折色鉛筆を使ってものすごくリアルな描写をすることでも知られています。例えば、彼の愛猫や恋人のポートレートを、色鉛筆で描いたという話もあります。
そんな色鉛筆は、なぜ軸が丸いかご存じでしょうか?なぜ鉛筆と違うのでしょうか?
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お買い物トリビア「色鉛筆はなぜ丸いの?」の答えはこちら。わかりましたか?
出典:photoAC(たくさんの丸い色鉛筆)
正解は、「 色鉛筆の芯は軟らかくて折れやすいので、それを保護するため 」でした。
丸い色鉛筆は、軸を丸い形にして力が分散するように設計してあるので折れにくく、耐久性に優れています。特に子供たちが使用する場合、荒い取り扱いにも耐えることができます。これにより、経済的で長持ちするという利点もあります。
色鉛筆の芯の材料には、通常、色素と結合するために油やワックスが使用されます。これにより、芯は軟らかくなっています。芯が軟らかいので、描画時に色を均一に塗ることができます。
また、近年ではエコ意識が高まり、木材の再生や持続可能な資源の使用が推奨されています。そのため、一部の色鉛筆メーカーは、再生木材や持続可能な認証を取得した材料を使用しています。これにより、環境負荷を低減し、資源の保護に貢献しています。
また、色鉛筆が丸い理由には他にも要因があります。1つは、握りやすさと操作性が考慮されているからです。丸い形状は手によくなじみ、長時間の描画作業でも手首や指の負担を軽減します。特に子供や描画を専門とするアーティストにとって、この点は重要です。
また、製造の観点からも丸い形状が選ばれています。円筒状の木材を削って加工することで、効率的に生産することができます。この方法は工業化された大量生産に適しており、製造コストを抑えることができます。
これらの理由から、色鉛筆は丸い形状が一般的に採用されています。その耐久性、利便性、安全性が重視され、幅広い年齢層や使用シーンで愛用されています。