会津若松・飯盛山に掘られた謎の洞窟。その正体とは?|旅する雑学(146)
福島県会津若松市にある飯盛山は白虎隊の悲劇が起きた場所として有名です。現在でも多くの人が飯盛山にある白虎隊のお墓を訪れています。そんな飯盛山には複数の洞窟があるのを知っていますか?
ひとつは「戸ノ口堰の洞門」と呼ばれるもので、会津戦争中に白虎隊が通った洞窟としても知られています。また、山の頂には4世紀の始めに造られたとされている前方後円墳があり、そこにも洞窟があります。
さらにもうひとつ、山頂付近から全長50メートルもの洞窟が伸びています。そこには階段や灯篭といった人工物が置かれ、きれいな四角状に彫られており坑道ではありません。いったい誰が何のために掘った洞窟なのかご存じでしょうか?
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
旅する雑学「会津若松・飯盛山に掘られた謎の洞窟。その正体とは?」の答えはこちら。わかりましたか?
出典:photoAC(蒲生氏郷の時代、若松城内にはキリシタン文明が取り入れられていました)
正解は、「 キリシタンが隠れて信仰するための洞窟 」でした。
飯盛山の洞窟はキリシタンが隠れて信仰を続けるために掘られたものでした。会津のキリシタンの歴史は古く、蒲生氏郷が会津を治めていた1590年頃までさかのぼります。
蒲生氏郷は仙台の伊達政宗に代わって会津の政に携わるようになります。氏郷は前田利家とも交流があった切支丹大名で、若松城内には異国の文化が多数取り入れられたと言われています。一時期は家臣にイタリア人の宣教師まで召し抱えていたほどです。
氏郷の影響で会津では、その後もキリスト教が信仰されていましたが、江戸幕府の時代になると弾圧が強まり表立った信仰ができなくなります。そのために飯盛山の洞窟が掘られたのではないかとされています。
♨会津巡りの終わりに近くの芦ノ牧温泉でひと風呂
【福島】芦ノ牧温泉の日帰り温泉おすすめ7選!2022年版
https://onsen.community2.fmworld.net/articles/14330/