〝銭湯〟と〝スーパー銭湯〟は何が違う?|お買い物トリビア(66)
日本人に古代より親しまれている入浴文化。現代を生きる私たちにとっても、疲れた時に少し広めのお風呂に入りたくなる、ということは多いですね。近代では、風呂が無い家に住んでいても気軽に入浴できるよう安価な「銭湯」が各地域に生まれました。
このような町の「銭湯」は残念ながら最近減少傾向ですが、銭湯業界は1980年代頃より大きな変化を迎えます。大型の入浴施設である、いわゆる「スーパー銭湯」が登場し、単に生活していく上で必要という程度であった入浴文化が、レジャーとしての楽しみ事に進化を遂げました。ともにお金を払う入浴施設であり共通点も多い「銭湯」と「スーパー銭湯」ですが、違いがあることをご存知でしたか?
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お買い物トリビア「〝銭湯〟と〝スーパー銭湯〟は何が違う?」の答えはこちら。わかりましたか?
出典:photoAC(銭湯とスーパー銭湯は、「公衆浴場法」の中の定義づけが違う)
正解は、「法律上の位置づけ、自由な価格設定ができるかどうか」でした。
町で見かける昔ながらのいわゆる「普通の銭湯」も「スーパー銭湯」も厚生労働省の管理下にあり「公衆浴場法」という法律で定義づけられています。ここまでは「銭湯」と「スーパー銭湯」共通の点です。
ただ、「普通の銭湯」は保健衛生上、住民にとって重要なものであるため、「公衆浴場法」の中で「一般公衆浴場」と定義され、ある程度の保護を受けています。その分各銭湯で自由に料金を決めることはできず、地域ごとの物価を考慮に入れ国が入湯料を定めています。
一方「スーパー銭湯」も「公衆浴場法」の管理下にあり、厚生労働省が管轄している点は「普通の銭湯」と同じですが、娯楽施設としての性格が強いことから「公衆浴場法」の中で「その他の公衆浴場」と定義されています。そのため特に入湯料については制限されておらず、各施設が自由に利用料を設定することができます。
まとめると、
「普通の銭湯」……「公衆浴場法」の中で「一般公衆浴場」 保健衛生上大切な施設なので入湯料は国が決めるが施設に対し保護がある。
「スーパー銭湯」……「公衆浴場法」の中で「その他の公衆浴場」 娯楽施設的位置づけで入湯料は自由に決められる。
とのこと。いずれにしても、きちんと法律で管理されているので安心して利用できそうですね。