まめ得のタネ

60代。不妊治療の話はタブー? |悩みを解決!(80)

出典:編集部にて作成


ひとは老若男女を問わず、悩みを抱えて生きているものです。その悩みの中には家族や親しい友人には相談しづらくて、一人で抱え込んでしまう悩みがあります。辛くて押しつぶされそうになることもありますよね。

 

でも、人に話すだけで気持ちが少し軽くなることもあります。カウンセラーは、そんなお悩みに寄り添ってお話を聞きながら、一歩を踏み出すお手伝いをしています。

 

この「悩みを解決!」シリーズでは、カウンセラーが出会ったお悩みをご紹介します。今回は、サナエール先生に寄せられた相談です。参考になることが一つでもあるとうれしいです。人生は楽しくなきゃネ!

 

【今回のご相談】娘夫婦に子どもができないことが心配で不妊治療の話をしたいが、どのように切り出したらよいものやら……

 

■年代:60性別:女性 相談カテゴリ:暮らし

 

───今回ご紹介するのは、娘さん夫婦に子どもができないことが心配で、不妊治療の話をしたいと思うがどのように切り出したらいいのでしょうか?というお悩みです。

 

「娘夫婦に子どもができないことに悩んでいます。私が悩むというのもおかしなことですね。心配していると言う方がよいでしょうか。『孫の顔が見たい』とか『子供はまだなの?』というようなことは口には出しませんが、孫ができたらいいな~とは思っています」

 

「月日が経つほど、子供がほしいと思っているのか聞きづらくなります。子供がほしいと思っていても授からないのであれば、不妊治療も考えてみたらと言いたいところですが……。なかなか言えないものです。子供はほしくないと思っているようには見えないので、自然に任せているのかと思いますが……。のんびり構えていて大丈夫?と言いたくなります」

 

「不妊治療をするにしても、年齢とともに妊娠する確率が下がると聞きます。その気があるなら早めに治療を始めた方がよいのではと、私の方が焦ってしまいます。でも、押し付けるようなことはしたくありません。どのように切り出したらいいのでしょうか?」

 

【お答え】不妊治療が保険適用になったことなどを話のきっかけとして、お気持ちを確認してみましょう。大事なのはお二人のお気持ちです

 

 

「不妊治療に対する制度などが変わったことをお話のきっかけにされると良いのではないかと思います。不妊治療の保険適用範囲が拡大され(20224月より)、体外受精などの基本治療は保険診療となりました。これは嬉しい話ですね」

 

「高額な不妊治療費が3割負担で済むようになり、さらに高額療養費制度の適用対象になりますから、経済的な負担で悩まれていた場合には朗報だと思います(年齢制限や回数制限がありますので条件は確認してください)」

 

「また、不妊治療に関する先進医療の実施件数も伸びているようです。先進医療ですか?と皆さん驚きます。例えば、利用件数の多い先進医療では『タイムラプス撮像法による受精卵・胚培養』(培養器内のカメラによって、胚を培養する過程を一定間隔で自動撮影し、培養器から取り出すことなく正確な胚の評価が可能となる技術)などがあるようです」

 

「生命保険にご加入であれば、先進医療給付金や手術給付金の対象になるようです(正確なところはご加入の保険会社に確認)。また、国や自治体の助成制度も確認するといいですね。公的医療保障制度に該当するようになり、不妊治療をするご夫婦が増加しているようです」

 

「とはいえ、大事なのはお二人の気持ちです。まずは、お嬢様の気持ちを確認できるといいですね。ご本人は、それほどタブーな話だと思っていないかもしれません。深刻にならずに切り出してみるといいと思います。お気持ちが聞けたら、しっかりと受け止めてあげてくださいね」

 

カウンセラー:サナエール先生

 

 

交流会をメインに様々なお悩みに耳を傾けながら多くの出会いをサポートしてきました。 ウェブテストとインタビューで診断するコミュニケーション診断やFP資格を活かしたオンライン相談カウンセラーとして幅広い問題解決アシストをしております。

■LINEトークCare 公式カウンセラー

 

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