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銘菓ひよ子は東京名産?それとも福岡名産?|お買い物トリビア(41)

出典:photoAC(小さなくちばしもかわいい、ひよこ)


出張先や旅先でお土産として大人気の和菓子「ひよ子」。かわいいひよこの形をした白あん入りの和菓子です。優しい甘さとかわいいフォルムが特徴で、お年寄りから子供まで幅広い層から支持されています。

 

ところでこの「ひよ子」、何県の銘菓でしょうか?ここで「福岡県」と答える方は、おそらく福岡県あるいは九州地区にお住まいの方ではないかと思います。福岡県人にとって、「ひよ子」は子供の頃から慣れ親しんできた地元の和菓子。東京に出張に出かけたり、他県の友達や親族を訪問する際に、ひよ子を手土産に持っていく方は大勢います。

 

ところが福岡県人にとって驚くことに、「ひよ子」を東京銘菓と断言される方も多いのです。同じお菓子なのに、どうして福岡と東京、二つの場所でそれぞれ銘菓だと思われているのでしょうか。

 

 

お買い物トリビア「銘菓ひよ子は東京名産?それとも福岡名産?」の答えはこちら。わかりましたか?

 

出典:photoAC(福岡・東京どちらでもひよ子はお土産品として大人気)

 

正解は、「福岡・東京両方の銘菓」です。

 

「ひよ子」の発祥は、炭鉱の町として知られる福岡県飯塚市の吉野堂です。その後地元福岡で人気を博した「ひよ子」は、1964年の東京オリンピックを機に東京に進出。東京駅や上野駅などのターミナル駅を中心に積極的に出店を果たします。

 

新幹線の普及とともに日本全国に広がった「ひよ子」ですが、関東以北へのマーケティングの一端として、「東京銘菓ひよ子」とフレーズを周知させたことにより、「ひよ子」は東京名物である、との認識を持つ人が増えたようです。

 

ということで、「ひよ子」は福岡・東京両方で製造・販売されているお菓子で、どちらの地区でもお土産品として絶大の人気を誇っています。

 

ところで現在、東京地区で「ひよ子」を販売しているのは、株式会社東京ひよ子。これに対して福岡では株式会社ひよ子が、ひよ子本舗吉野堂として「ひよ子」を販売しています。

 

この二つの会社は同族のグループ会社。最近では博多(福岡)と東京のコラボひよ子も販売されており、二つの地区どちらの味も楽しめるよう工夫されています。

 

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