蜂の巣駆除の方法とは?注意点を詳しく解説
出典:photoAC
蜂の巣は軒下や屋根裏などに作られることが多く、放置していると次第に蜂の数が増え、刺される危険性が高まります。
自宅で蜂の巣を見つけ、自身で駆除する方法を知りたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
結論から述べると、ミツバチは自力で駆除できる可能性もあるのですが、アシナガバチやスズメバチの巣であれば業者に依頼しなければなりません。
本記事では、蜂の巣の駆除方法や種類の見分け方、注意点などを詳しく解説します。
自宅に蜂の巣を作られて困っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
【PR】
おすすめの害虫駆除サービス3選! | |||
サービス |
|
||
料金 |
8,000円〜 現地調査:無料 |
3,300円〜 現地調査:業者による |
8,800円〜 現地調査:無料 |
駆除対象 | 害虫・害獣全般 | 害虫全般 | 害虫全般 |
アフター サービス |
未記載 | 業者により異なる | 1年間保証 ※対応エリア・加盟店により異なる |
対応エリア |
東京都・埼玉県 |
全国(業者により異なる) |
全国 |
対応時間 | 24時間365日 | 業者により異なる | 24時間365日 |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
※料金はすべて税込表示です。
もくじ
蜂の巣は自分で駆除できる?
出典:photoAC
蜂の巣の駆除は自力で可能なケースもあるものの、基本的には業者に依頼した方が安全で確実です。
自力で蜂の巣を駆除する際には、まず蜂の種類を確認する必要があります。
ミツバチであれば条件が揃えば駆除できますが、アシナガバチやスズメバチは危険性が高いため、業者に依頼しなければなりません。
また、ミツバチであっても条件に一つでも当てはまらない場合は、業者に依頼した方がよいとされています。
蜂の巣の駆除には大きな危険が伴う点に留意しておきましょう。
ミツバチで条件が揃えば自身でも可能
ミツバチは蜂の中では攻撃性が低いため、条件が揃えば自身でも駆除できます。ミツバチの巣を駆除できる条件は次のとおりです。
- 蜂の巣が開放的で手の届く場所にある
- 蜂の巣の一辺が15cm未満
まずは蜂の巣がどこにあるのかを確認しましょう。軒下や窓際、ベランダなど、開放的で手の届く場所にある蜂の巣なら駆除が可能です。
ただし、はしごを使用する必要がある場合は落下の危険を伴うため、自身での駆除は推奨できません。
また蜂の巣の大きさもチェックしてみてください。一辺が15cm未満の巣であれば、住んでいるミツバチの数がすくないため、自力でも対処できます。
注意点として、ミツバチを襲うオオスズメバチが近くに潜んでいる可能性があります。オオスズメバチは「世界最強」とも称される危険な蜂です。
ミツバチを狙うオオスズメバチが人間を襲うことは基本的にありません。
しかし、ミツバチの巣を駆除しようとすると襲い掛かってくる恐れがあります。とくに秋はオオスズメバチが盛んに活動する時期であるため、注意しておきましょう。
アシナガバチやスズメバチは業者へ依頼
アシナガバチやスズメバチの巣が作られている場合、自力で駆除するのはやめておきましょう。
蜂の巣が小さかったとしても、駆除には大きな危険が伴うためです。
アシナガバチとスズメバチはミツバチより獰猛な性格をしており、毒性も強いとされています。また集団で襲われるとアナフィラキシーショックによって死に至る恐れもあります。
プロでなければ安全で確実な駆除は難しいため、アシナガバチやスズメバチの駆除は業者に依頼しましょう。
次の項目で蜂の巣と種類の見分け方を詳しく解説します。
蜂の巣と種類の見分け方
出典:photoAC
蜂の巣を自力で駆除するときには、駆除してもよい種類かどうかを見極める必要があります。蜂の巣の形状は蜂の種類によって大きく異なるため、特徴を知っていれば簡単に見分けられます。
日本には4,000種類以上の蜂が生息していますが、民家に巣を作ることが多いのは次の3種類です。
- スズメバチ
- アシナガバチ
- ミツバチ
それぞれの巣の特徴や、駆除する際の危険度などについて解説します。
スズメバチ
スズメバチは、黒色を基調に黄色の縞模様が入っている蜂です。日本で最も大きい種類の蜂であり、昆虫界の中ではトップに君臨するといわれています。
一口にスズメバチといっても多くの種類が存在します。とくに人間への被害が多い種類は、オオスズメバチやキイロスズメバチ、モンスズメバチなどです。
基本的にスズメバチは攻撃的な性格をしており、近寄っただけでも襲い掛かってくることがあります。
毒性が強く、種類によっては刺されると死に至る危険性もあるため、自身で駆除するのは絶対にやめておきましょう。
スズメバチの巣は、作り始めの頃はフラスコのような形をしており、茶色と白のマーブル模様であることが特徴です。完成すると球体の形になり、サイズは約50cm〜60cmと非常に大きくなります。
巣が大きくなるほど生息する蜂の数も多くなるため、早めに駆除を依頼しましょう。
アシナガバチ
アシナガバチは黄色と黒の縞模様で、見た目はスズメバチに似ています。スズメバチよりも体長は小さく、お腹の周辺が細くくびれていることが特徴です。
針には強い毒が含まれており、刺されると激しい痛みや赤みなどを伴います。アレルギー反応によるアナフィラキシーショックが引き起こされると、死に至る危険性もあります。
攻撃性は高くありませんが、刺激を与えると被害に遭う可能性があるため、蜂の巣の駆除は業者に依頼しましょう。
アシナガバチの巣は半円のような形をしており、色はグレーです。巣の表面には六角形の穴が多数あります。
巣が作り始められるのは4月〜5月頃で、11月頃に入ると働き蜂がすべていなくなります。巣は毎年新しいものが作られるため、同じ巣が翌年も使用されることはありません。
ミツバチ
ミツバチは体長2cm未満と非常に小さく、大人しい性格をしています。他の蜂と比べて危険度は低く、条件が揃えば自力での駆除も可能です。
はちみつを作るための養蜂としても用いられており、人間の生活と密接に関わっています。
毒性も高くはなく、万が一刺されても適切な処置をすれば問題はありません。
しかし、毒性の強さに関係なくアナフィラキシーショックが引き起こされるケースがあるため、刺されないように注意が必要です。
またミツバチは集団で敵を襲う習性があります。同時に何か所も刺されるとアナフィラキシーショックのリスクが高まるため、巣を見つけても刺激しないようにしましょう。
ミツバチの巣は平らな板のような形をしており、白色や薄黄色であることが特徴です。巣の表面には六角形の穴が無数に空いています。
蜂の巣を自分で駆除する場合の判断ポイント
出典:photoAC
蜂の巣の駆除は危険性が高いため、基本的には業者に任せた方が安心です。しかし、条件が揃えば自力でも駆除できます。
蜂の巣を自身で駆除しても問題ないかどうかは、次の3つを基準に判断しましょう。
- 蜂の種類
- 蜂の巣の場所
- 蜂の巣の大きさ
それぞれの判断ポイントについて、詳しく解説します。
蜂の種類
まずは巣の形状から、蜂の種類をチェックしましょう。
蜂は種類によって巣の形状や色が大きく異なるため、特徴を把握していれば蜂の種類を判断できます。民家の周辺で多く見られる蜂の巣の特徴は次のとおりです。
- ミツバチ:平らな板のような形状で白色や薄黄色
- スズメバチ:フラスコや球体のような形状でマーブル模様
- アシナガバチ:半円のような形状でグレー
蜂には多数の種類がありますが、自力で駆除してもよいのは基本的にミツバチのみです。ミツバチは他の蜂と比べて攻撃性が低く、毒も微量であるためです。
その他の種類に関しては、巣の大きさや場所を問わず業者に駆除を依頼しましょう。
蜂の巣の場所
次に蜂の巣の場所を確認し、安全に駆除できるかどうかをチェックしましょう。
軒下やベランダ、窓際など開放的な場所であれば、自力での駆除が可能です。
ただし蜂の巣の位置が高く、はしごを使用しなければならないのであれば、自力で駆除するのはやめておきましょう。蜂に襲われたときに逃げ場がなくなります。
また、床下や屋根裏など閉鎖的な場所は駆除の際に危険を伴います。駆除の際に巣から出てきた蜂が密集し、集団で襲われる可能性があるためです。
自力で蜂の巣を駆除できる場所は、開放的かつ手の届く場所のみである点に留意しておきましょう。
蜂の巣の大きさ
最後にチェックすべきポイントは、蜂の巣の大きさです。一辺が15cm未満の巣であれば、まだ蜂の数が少ないため自力でも駆除できます。
蜂は4月〜5月頃に巣を作り始め、時間をかけて大きくしていきます。作り始めの時期は15cm未満の巣が大半であるため、4月〜5月は蜂の巣を駆除するのに最適な時期です。
反対に、7月〜8月頃は蜂が活発に動き回る時期で巣も大きくなっているので、自力での駆除は推奨できません。
ミツバチは数百匹〜数千匹単位の集団で巣に住む習性があり、大きな蜂の巣を刺激すると一斉に襲われる危険性があります。
また冬になると外で蜂を見かけることはありませんが、巣の中で越冬をしています。越冬中の蜂は攻撃性が高く、駆除しようとすると襲われる危険性が高いです。
4月〜5月の作り始めの時期を過ぎた場合は、業者に駆除を依頼した方がよいでしょう。
蜂の巣を自身で駆除する際のポイント
出典:photoAC
蜂の巣を自身で駆除する場合、刺されないように細心の注意を払う必要があります。蜂を刺激しないためのポイントは次のとおりです。
- 駆除する時間帯
- 香りはNG
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
駆除する時間帯
蜂の巣を駆除するのは、日没後から完全に夜が更けて以降の時間帯がおすすめです。
多くの蜂は昼行性で、昼間に活発に動き回り夜には大人しくなります。そのため、昼間に駆除するよりも夜間に駆除した方が危険性は少ないです。
また完全に外が暗くなるとすべての蜂が巣に戻るため、一斉に駆除できるというメリットもあります。
昼間に駆除をおこなうと、外に出ていた蜂が戻ってきたタイミングで刺される危険性が高まります。
蜂に刺される危険性を少しでも減らすためにも、駆除は夜間に実行しましょう。
香りはNG
蜂は甘い香りを好む傾向にあるため、香りを身にまとっていると駆除の際に蜂が群がってくる可能性があります。
たとえば整髪料や香水などは香りが強いため、駆除の際は絶対に使用しないように注意しておきましょう。
また、ボディソープや柔軟剤の香りなどに蜂が反応する場合もあります。駆除の際は甘い香りを徹底的に排除し、無臭の状態で臨みましょう。
なお、時間帯や香りなどに注意していたとしても、蜂に刺される可能性はゼロではありません。少しでも危険を感じた場合は無理をせず、業者に依頼しましょう。
蜂の巣駆除をおこなう準備
出典:photoAC
蜂の巣を自力で駆除する際には、万全の準備を整えましょう。準備が不足していると、駆除に失敗する可能性があります。
蜂の巣の駆除で用意するべきものは次のとおりです。
- 防護服や頭を保護するもの
- 長靴や手袋
- ホウキや棒など巣を落とせるもの
- ゴミ袋と虫取り網
- 殺虫剤
- 懐中電灯
それぞれどのように使用するのか、詳しく解説します。
防護服や頭を保護するもの
蜂に刺されないための対策として、防護服や頭を保護するものが必要です。蜂専用の防護服が最も安全性が高いのですが、購入すると数万円単位の支出になります。
自治体によっては防護服を貸し出しているケースがあるため、一度お住まいの市区町村に問い合わせてみてください。また、インターネット通販でも防護服のレンタルが可能です。
安全性を重視する場合は、自治体や業者からレンタルして蜂専用の防護服を装着しましょう。
防護服の用意が難しい場合、厚手の衣類とレインコートを身に着けてみてください。衣類は全身を覆う作業着がおすすめです。
頭を保護するものは、首まですっぽりと覆える防蜂ネットを用意しましょう。ホームセンターやインターネット通販などで3,000円~4,000円程度で購入できます。
長靴や手袋
蜂を駆除する際は肌の露出が一切ない状態にしなければならないため、長靴や手袋なども必要です。
手袋は蜂の針を通さないよう、革製の手袋や防護手袋、厚手のゴム手袋などを用意しましょう。軍手は隙間が多く蜂の針を通す可能性が高いため、避けてください。
長靴は基本的にゴム製であるため、自宅にあるものでも問題ありません。長靴の中にズボンの裾を入れ込み、蜂が入らないように紐で縛りましょう。
ホウキや棒など巣を落とせるもの
蜂の巣を落とす際、直接手で触るのは非常に危険です。そのため、ホウキや棒など巣を落とせるものを用意しましょう。
短いものだと蜂の巣に近づかなくてはならないため、刺される危険性が高まります。そのため、ある程度の長さのあるホウキや棒がおすすめです。
ゴミ袋と虫取り網
蜂の巣を落としたあとは、ゴミ袋に入れて燃えるゴミとして処分します。
落とした蜂の巣を素手で触るのは危険なため、虫取り網を用意しましょう。虫取り網にゴミ袋を被せておき、蜂の巣を落とすときに網に入れるようにしてみてください。
上手く網に蜂の巣が入れば、そのままゴミ袋を縛って処分するだけで済みます。
もし落下地点がずれて網に入らなかったとしても、虫取り網は地面に落ちた蜂の巣をすくい上げる際に役立ちます。
殺虫剤
蜂の巣を駆除する際には、あらかじめ殺虫剤を吹きかける必要があります。巣に直接殺虫剤を吹きかけることにより、中にいる蜂を弱らせるためです。
殺虫剤は、ピレスロイド系の成分が配合されているタイプを選びましょう。
ピレスロイド系の成分は害虫の神経を麻痺させる効果があり、微量でも即効性があることが特徴です。殺傷力も非常に高く、直接吹きかけられると大半の蜂は数秒で絶命します。
なお、ピレスロイド系の成分さえ含まれていれば、蜂専用の殺虫剤でなくても問題はありません。ゴキブリやハエ用の殺虫剤でも、ピレスロイド系の成分は配合されています。
懐中電灯
蜂の巣の駆除は、日没から夜間にかけてが最も安全な時間帯です。完全に暗くなってから駆除をおこなうことを考慮し、懐中電灯を用意しておいた方がよいでしょう。
なお、懐中電灯で蜂の巣を直接照らすと、蜂が光に反応して向かってくる可能性があります。
そのため蜂の巣の位置は日中に確認しておき、懐中電灯の光を巣に直接当てないように注意しておきましょう。
自宅周辺が暗く駆除に不安がある場合は、赤色のセロハンを懐中電灯に被せてみてください。蜂は赤色を認識できないため、赤い光を当てても気付かれずに駆除できます。
蜂の巣を自身で駆除する手順
出典:photoAC
蜂の巣を自身で駆除する際は防護服で身を包み、肌の露出が一切ない状態で臨みましょう。具体的な駆除の手順は次のとおりです。
- 1:離れた場所から殺虫剤を噴射する
- 2:近づいて殺虫剤を噴射する
- 3:巣を落とす
- 4:巣のあった場所に殺虫剤を撒く
- 5:ゴミ袋を閉じて処分する
それぞれの手順について詳しく解説するので、自力で駆除しようと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
1:離れた場所から殺虫剤を噴射する
まずは蜂の巣の位置を確認し、2〜3mほどの距離を取ってください。最初は一定の距離をキープし、徐々に近づいた方が安全に駆除できます。
次に、蜂の巣に向かって殺虫剤を噴射しましょう。殺虫剤に驚いた蜂が飛び出してきたり、大きな音を立てたりしますが、構わず噴射し続けてください。
2~3分ほど噴射を続けていると、巣の外に出てきた大半の蜂が殺虫剤によって絶命します。
なお、小さい殺虫剤だとすぐに空になってしまう恐れがあるため、大きめのものを用意するか、何本かストックを用意しておきましょう。
2:近づいて殺虫剤を噴射する
蜂の様子が一旦落ち着いたら、周囲に注意しながら少しずつ蜂の巣に近付きます。
このとき、懐中電灯を地面に置くと光に蜂が集まってくるため、殺虫剤を噴射してまとめて撃退してください。
蜂の巣を落とせる距離まで近づいたら、殺虫剤を蜂の巣に直接噴射しましょう。
巣の中にいる蜂にも殺虫剤の効果があるため、蜂が巣から出てきても飛び立つことができず地面に落ちて絶命します。
巣に十分な量の殺虫剤を噴射したら、周囲に蜂がいないかどうかを確認します。もしまだ生きている蜂がいれば、殺虫剤を噴射して撃退しましょう。
3:巣を落とす
蜂の気配がなくなったことを確認できたら、長い棒を使用して蜂の巣を落としてください。
蜂の巣を落とすときは、あらかじめ虫取り網にゴミ袋をかぶせ、キャッチできるようにしておきましょう。
巣を落としたときに駆除しきれなかった蜂が襲い掛かってきた場合は、慌てずに殺虫剤を噴射して撃退してください。
4:巣のあった場所に殺虫剤を撒く
蜂の駆除が完了したら、巣のあった場所に殺虫剤を撒きましょう。
巣がなくなったあとも、1週間ほどは巣があった場所で蜂が飛び回るケースがあります。駆除した場所に戻ってくる蜂のことを「戻り蜂」と呼びます。
戻り蜂は巣を失って獰猛になっているうえ、再び巣を作る可能性があるため非常に厄介です。
巣のあった場所に殺虫剤を撒いておけば、蜂が戻ってきたり再び巣を作り直したりするのを防止できます。
蜂の巣を駆除したあとは、必ず巣のあった場所にも殺虫剤を撒いておきましょう。
5:ゴミ袋を閉じて処分する
巣のあった場所に殺虫剤を撒き終わったら、念のためゴミ袋の中にも殺虫剤を噴射してください。
巣の中に幼虫が残っている可能性もありますが、殺虫剤を巣に直接かければ絶命します。
ゴミ袋を閉じたあとは、二重でゴミ袋を被せましょう。もしも生きている蜂が残っていた場合、袋を針で破って出てくる可能性があるためです。
最後は自治体のゴミ出しルールに従い、燃えるゴミとして処分してください。
蜂の巣を駆除したあとの注意点
出典:photoAC
蜂の巣を駆除したあとも、戻り蜂の対策や駆除した蜂の死骸の処分などが必要です。駆除したあとの注意点を解説するので、ぜひチェックしてみてください。
殺虫剤を撒き続ける
蜂の巣を駆除したあとも、巣のあった場所で蜂が飛び回る可能性があります。駆除のときにいなかった蜂や、駆除しきれず逃がしてしまった蜂が戻ってくるためです。
上記のような戻り蜂に対処するためにも、巣のあった場所には殺虫剤を撒き続けましょう。
戻り蜂は拠点となる巣がないため、長くても1週間以内には寿命を迎えます。そのため、駆除してから1週間程度は毎日殺虫剤を撒き続けるとよいでしょう。
なお、戻り蜂は巣を失ったことにより凶暴化しています。殺虫剤を噴射する際は、念のため駆除のときと同じような防護服に身を包みましょう。
駆除した蜂の死骸
蜂の巣を駆除したあとは、蜂の死骸が地面に残ります。放置すると別の害虫が寄ってくる可能性があるため、早急に処分しなければなりません。
蜂の死骸を処分する際は、直接手で触らないように注意が必要です。蜂が絶命しても針には毒が残っているからです。
ホウキとちりとりを使用し、地面に落ちている蜂を集めてゴミ袋に入れましょう。蜂の巣と同じように燃えるゴミで処分してください。
蜂の巣駆除は業者や自治体への依頼がおすすめ
出典:photoAC
蜂の巣を自力で駆除する方法について紹介してきましたが、基本的には業者や自治体へ依頼して駆除する方法がおすすめです。
多くの蜂は針に毒を持っており、刺されると重症化する恐れがあります。アナフィラキシーショックが起こると死に至る危険性もあるため、自身で駆除するのは危険といえます。
自治体や駆除業者、養蜂業者に依頼して蜂の巣を駆除する方法を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
自治体へ依頼する
お住まいの自治体によっては、無料で蜂の巣の駆除に対応してもらえる可能性があります。
ただし駆除に完全無料で対応している自治体は稀で、無料相談や駆除業者の紹介、補助金制度、サポートなどに留まる自治体が大半です。
たとえば東京では、蜂の巣駆除において次のような制度があります。
- 東京23区(一部除く):区が蜂の巣の駆除を実施(スズメバチ限定)
- 西東京市:スズメバチの巣駆除作業補助制度(補助金最大1万円支給)
- 八王子市:蜂の巣の駆除用具の無料貸し出し
東京23区の一部地域では、スズメバチに限り駆除の対応をしてもらえるようです。
その他の県では次のようなサポートをおこなっています。
- 千葉県成田市:スズメバチ駆除費補助金(補助金最大5万円支給)
- 神奈川県横須賀市:スズメバチの巣駆除費助成(蜂の巣1つにつき8,800円支給)
- 埼玉県秩父市:スズメバチ駆除費補助金交付制度(補助金最大5,000円支給)
蜂の巣の駆除に対応している自治体は一部で、多くは補助金の支給やサポートなどに留まっています。
また自治体に駆除を依頼する場合、ボランティアや所員などプロでない方が駆除に当たる可能性が高いです。さらに順番待ちや書類の提出もあり、駆除までに時間が掛かるケースも少なくありません。
駆除の要件やサポート内容は自治体によって異なるため、一度相談してみてください。
業者へ依頼する
スズメバチやアシナガバチなどが巣を作っている場合、自身での駆除は不可能です。自治体のサポートも受けられないのであれば、業者に依頼するしかありません。
業者に依頼すると料金は発生するものの、駆除のプロであるため安全な駆除や再発防止策などが徹底されています。
また業者に依頼すれば、狭い場所や高くて手の届かない場所にある蜂の巣も綺麗に駆除してもらえます。
アフターフォローとして再発防止策も実施してもらえるため、短期間で同じ場所に蜂の巣が作られる心配もありません。
蜂の巣の駆除費用の相場は、1万円〜3万円程度です。蜂の巣の数や場所などによっても料金は前後します。
自身で蜂の巣を駆除するのは大きな危険が伴うため、無理をせず業者に依頼するようにしましょう。
ミツバチの場合は養蜂業者へ連絡する方法も
ミツバチが巣を作っている場合、養蜂業者に連絡すればリーズナブルな価格で対応してもらえる可能性があります。
養蜂業者はミツバチの取り扱いに慣れているため、安心して任せられます。
また多くの養蜂業者は取り除いた蜂の巣を養蜂場で引き取るので、蜂を絶命させることに抵抗がある方にもおすすめの方法です。
ただし、ミツバチの巣の引き取りに対応している養蜂業者は多くはありません。駆除業者とは異なり出張の対応もしていないため、自宅の近くに養蜂場がなければ難しいでしょう。
自宅から近い場所に養蜂場がある場合は、ミツバチの巣の引き取りに対応してもらえるかどうか、一度相談してみてください。
蜂の巣駆除業者を選ぶポイント
出典:photoAC
蜂の巣の駆除業者を選ぶ際は、まず現地調査を依頼して見積もりを確認しましょう。
Webや電話での見積もりも可能なのですが、巣の大きさや場所などによっては見積もりが変わる可能性があるためです。
あとから高額な費用を請求されないためにも、現地調査のあとで見積もりをもらい、費用を確定させてから依頼しましょう。
現地調査を挟まず一刻も早く駆除したい場合は、複数の業者でWeb見積もりを取り、比較しながら依頼する業者を選んでみてください。
蜂の巣の駆除業者を選ぶポイントは次のとおりです。
- 依頼形態を確認
- 料金を比較
- 口コミを確認
それぞれのポイントについて詳しく解説するので、駆除業者への依頼を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
依頼形態を確認
蜂の巣の駆除業者には、さまざまな依頼形態があります。そのため、自身の状況に応じて依頼する業者を選びましょう。
たとえば現地調査後に別日で駆除日程を調整する業者もあれば、現地調査と駆除が同日の業者もあります。また土日祝問わず、連絡後に迅速対応をおこなっている業者も存在します。
少しでも早く駆除して欲しい場合、現地調査と駆除が同日の業者や、迅速対応の業者がおすすめです。この場合はインターネットで複数の業者に見積もりを取り、概算を把握しましょう。
蜂の巣がまだ小さく、駆除までに時間が掛かっても問題がない場合は、現地調査後に別日で駆除日程を調整する業者に依頼しても問題はありません。
また、現地調査を依頼したからといって、必ずその業者に駆除を依頼しなければならないわけではありません。
じっくりと検討したい場合は、複数の業者に現地調査をしてもらい、見積もりを比較してみてください。
料金を比較
蜂の巣の駆除にかかる料金は、一般的に約1万円〜3万円です。ただし蜂の巣の大きさや種類などによっては、平均よりも高額になる可能性があります。
まずはインターネットで駆除業者に見積もりを依頼し、どの程度の金額になりそうかを調べましょう。見積もりを取る際に伝えるべき項目は次のとおりです。
- 蜂の巣の個数、大きさ
- 蜂の巣の形状、色
- 蜂の種類
- 蜂の巣がある場所はどこか
蜂の種類がわからない場合、写真を撮影して駆除業者に送付すれば判断してもらえます。
基本的にスズメバチやアシナガバチのような危険な種類の蜂になるほど、料金も高額になる傾向にあります。
見積もりを取ったあとは、合計金額や内訳などを比較してみてください。極端に料金が高額な業者は避け、相場程度の料金を提案している業者を選ぶようにしましょう。
口コミを確認
駆除業者の対応力をチェックする方法として、口コミの確認がおすすめです。
口コミをチェックする際は、公式サイトではなくGoogle口コミやSNSで調べてみてください。利用者のリアルな口コミが投稿されており、業者の評判が一目でわかります。
悪い口コミが集まっている業者は避け、よい口コミが多い業者を選んでみてください。
蜂の巣の駆除におすすめの害虫駆除サービス3選!
おすすめの害虫駆除サービス3選! | |||
サービス |
|
||
料金 |
8,000円〜 現地調査:無料 |
3,300円〜 現地調査:業者による |
8,800円〜 現地調査:無料 |
駆除対象 | 害虫・害獣全般 | 害虫全般 | 害虫全般 |
アフター サービス |
未記載 | 業者により異なる | 1年間保証 ※対応エリア・加盟店により異なる |
対応エリア |
東京都・埼玉県 |
全国(業者により異なる) |
全国 |
対応時間 | 24時間365日 | 業者により異なる | 24時間365日 |
公式サイト | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
※料金はすべて税込表示です。
ここからは、害虫駆除を対応しているおすすめのサービスを紹介します。
- アールクリーニング
- くらしのマーケット
- 害虫駆除110番
それぞれ、特徴を紹介するためぜひ参考にしてみてください。
アールクリーニング
アールクリーニングはエアコン・ハウスクリーニング、不用品回収などさまざまな事業を展開する株式会社Fire Worksが運営する、害虫駆除業者です。
累計作業件数は20万件で、日本ナンバーワン調査総研によるとハウスクリーニング業者クオリティ満足度、コスパ満足度の高いハウスクリーニング業者、主婦におすすめするハウスクリーニング業者の部門で3冠を達成しているため、安心して任せられるでしょう。
「即対応」と「業界最安値に挑戦」をモットーにプロの清掃員が最短10分で駆けつけます。
支払い方法が各種クレジットカード決済、QRコード決済、電子マネーから選べ、多くのキャッシュレス決済に対応しているため便利です。
現地調査と見積もりが無料で、24時間365日相談を受け付けしているため、害虫や害獣の被害にお悩みの方は公式サイトの問い合わせフォームもしくは電話にて相談してみてください。
くらしのマーケット
くらしのマーケットは家事代行や不用品回収、引っ越し、害虫駆除など暮らしや生活のサービスを提供するみんなのマーケット株式会社が運営する、日本最大級のオンラインマーケットプレイスです。
害虫の種類やエリアなど条件を選択したあとに、出てきた店舗や業者の口コミや料金を比較して、希望の業者をオンラインで予約できます。
どの担当者にすればよいのか迷うときには、料金が安い順や口コミが多い順、評価が高い順で表示でき、充実した口コミから信頼できる店舗を探せます。
くらしのマーケットで予約した作業時に発生した問題に対しての損害賠償補償や予約確定まで個人情報が店舗に公開されないプライバシー保護も徹底しており、厳正な審査を通過した店舗のみが出店できるため、安心できるでしょう。
対応地域や追加料金、アフターサービスなどは店舗や業者により異なるため、事前に相談してみてください。
口コミを比較して選びたい方やどの業者に頼めばよいかわからない方におすすめです。
害虫駆除110番
害虫駆除110番はシェアリングテクノロジー株式会社が運営する、害虫トラブルをスピーディに解決する害虫駆除業者です。
電話でも問い合わせフォームでも24時間365日受付しているため、害虫トラブルをすぐに相談でき、最短30分で無料診断をおこないます。
アフターサービスとして、害虫駆除のあと最長1年の保証のサービスがつく場合があります。
駆除料金は8,800円(税込)〜で、相談、現地調査、見積もりは完全無料です。
即日対応してほしい方や深夜でも電話で相談できる業者に頼みたい方は、まずは無料の見積もりを依頼してみてください。
まとめ
出典:photoAC
蜂の巣を自力で駆除する方法や駆除できる蜂の種類、業者に依頼するかどうかを判断するポイントについて解説しました。
ミツバチ以外の蜂は非常に危険性が高いため、自身で駆除するのはやめておき、業者や自治体に依頼しましょう。
蜂の巣を自身で駆除する際は、防護服や殺虫剤など必要なものを事前に用意し、万全の態勢で臨んでください。
少しでも危険性を感じた場合、無理をせず業者に依頼して蜂の巣を駆除してもらいましょう。
ぜひ本記事で紹介した内容を参考に、蜂の巣の駆除や業者への依頼などを検討してみてください。
※本記事の情報は2024年6月公開時点のものです。
※最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。
※商品・サービスに関するお問い合わせは、サービス提供元まで直接ご連絡をお願いします。
※本記事には提携する企業のPR情報が含まれます。