コウモリ駆除の注意点は?追い出す・侵入させない方法も紹介
出典:photoAC
コウモリは日本全国に広く分布している哺乳類であり、中には家屋に住み着く種類も存在します。
家の中や自宅付近で頻繁にコウモリが出没しており、駆除方法が知りたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
結論から述べると、コウモリは鳥獣保護法で守られているため、無許可での駆除や捕獲はできません。しかし、追い出したり侵入させない対策を取ったりすることは可能です。
本記事では、コウモリの対策や注意点、主な被害などについて詳しく解説します。
コウモリからの被害を受けて困っている方は、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。
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もくじ
コウモリ駆除のポイントや注意点
出典:photoAC
コウモリは鳥獣保護法で守られているため、無許可で駆除や捕獲をすると刑罰を受けます。
そのため、コウモリが家に住み着いている場合は専門業者に依頼して駆除する方法が一般的です。
また追い払ったり侵入防止対策をしたりするだけなら、鳥獣保護法には違反しません。
コウモリ駆除のポイントや注意点を解説するので、ぜひ最初にチェックしてみてください。
鳥獣保護法により駆除や捕獲は禁止
鳥獣保護法は、生物の生活環境を守るために無許可での駆除や捕獲を禁止する法律です。日本国内で暮らしている野生の鳥獣すべてが保護の対象とされています。
狩猟免許を持っている場合や、捕獲許可を自治体から得た場合にのみ、鳥獣の駆除や捕獲などが可能です。
もしも無許可でコウモリを捕獲した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金刑が科されます。
自宅内であっても駆除や捕獲は禁止であるため、罠を仕掛けたり捕まえたりしないよう注意しておきましょう。
参照元:鳥獣保護法の概要 || 野生鳥獣の保護及び管理[環境省]
駆除は業者へ依頼する
家の中や自宅付近に住み着いているコウモリを駆除したい場合、専門の業者に依頼しましょう。
駆除費用は発生するものの、手間をかけることなくコウモリを確実に駆除できる点がメリットです。
また専門業者に依頼すればコウモリを駆除してもらえるだけでなく、掃除や再侵入対策まですべてを任せられます。
コウモリは同じ侵入口を何度でも利用する習性を持っているため、再侵入対策をしなければ繰り返し侵入し続ける可能性があります。
再侵入による被害を確実に防止したい場合は、自身で追い払うよりも業者へ依頼した方がよいでしょう。
コウモリは「追い出す」「侵入させない」
コウモリ駆除において、家庭でも可能な対策は「追い出すこと」と「侵入させないこと」の2つです。
コウモリは駆除や捕獲が法律で禁止されているものの、家の中から追い出すだけなら問題はありません。追い出すときは、コウモリに直接触れないようにすることがポイントです。
また、コウモリが一度住み着くと追い出すのに手間が掛かるため、侵入させないための対策も重要です。
家庭で簡単にできるコウモリ対策については、次の項目で詳しく解説します。
家庭でできるコウモリ対策
出典:photoAC
駆除や捕獲が禁止されているコウモリですが、被害を受けないための対策を立てることは可能です。市販のグッズを使用すれば、家庭でも簡単にコウモリ対策ができます。
コウモリを追い出す方法と侵入させない方法をそれぞれ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
忌避グッズを使用し追い出す
忌避グッズはコウモリが嫌う匂いや音を出すことによって、自宅に寄せ付けないようにするためのアイテムです。コウモリ対策におすすめの忌避グッズは次のとおりです。
- スプレータイプ
- ジェルタイプ
- 燻煙剤
- 超音波機器
それぞれの特徴や使い方を詳しく解説します。
スプレータイプ
スプレータイプの忌避剤は、コウモリが住み着いている場所に噴射することで家の外に追い出す効果があります。
製品によって持続時間は異なるものの、約3時間~6時間ほどは追い出し効果があります。
スプレーの噴射後は数時間経ったあとに様子を見に行き、コウモリがいなくなっているかどうかを確認しましょう。
コウモリはハッカの匂いを嫌っているため、コウモリ専用の忌避スプレーにはハッカ油が配合されています。天然由来の成分なので、人体への影響はありません。
ただしスプレータイプの忌避剤は匂いが強力であることが多く、匂い移りする可能性があります。そのため、使用する際は捨ててもよい衣類を身につけましょう。
ジェルタイプ
ジェルタイプの忌避剤は、置くだけでコウモリが嫌う匂いを発し、家の外に追い出す効果があります。
スプレータイプと同様、ジェルタイプにもハッカ油の成分が配合されています。
屋根裏や軒下、ベランダなどコウモリが住み着いている場所に設置しましょう。
コウモリが家の中に住み着いていない場合でも、侵入経路になりそうな屋外に設置しておけば侵入防止になります。
持続時間は約2か月~3か月と長めです。スプレータイプでは効果が短いと感じる場合は、ジェルタイプの忌避剤を使用してみてください。
燻煙剤
燻煙剤は、煙の匂いで害獣を追い払うタイプの忌避剤です。部屋を閉め切って煙を放出するため、室内に住み着いているコウモリに効果があります。
スプレータイプが狭い範囲にピンポイントで噴射してコウモリを追い出すのに対し、燻煙剤は広範囲に効果を発揮する点が特徴です。
なお、コウモリ専用の燻煙剤は販売されていないため、ネズミ用の燻煙剤を使用しましょう。
製品にもよりますが、基本的には天然由来の成分で作られており、殺鼠剤は含まれていません。人体への悪影響もなく、安心して使用できます。
コウモリが家のどこに住み着いているのかわからない場合や、家の中のコウモリをまとめて追い払いたい場合は、燻煙剤を使用してみてください。
超音波機器
超音波機器は、その名の通り超音波を放出してコウモリの波長を狂わせ、家から追い出すアイテムです。
コウモリは喉から超音波を発し、反響の度合いで周囲の状況を確認しています。そのため、機械の超音波が発せられると感覚が狂い、機器の近くから離れようとします。
コウモリ専用の超音波機器は販売されていないため、ネズミや害獣用の製品を購入しましょう。
ただし、市販の超音波機器を何度も使用していると、コウモリが慣れて効果が薄くなる可能性があります。
超音波機器は一時的な効果しか得られない可能性が高いため、その他の忌避剤と組み合わせて使用する方法がおすすめです。
侵入させない
コウモリを一度追い払ったとしても、再侵入対策をしなければ再び家に住み着く可能性があります。次の手順で再侵入対策をおこないましょう。
- 侵入経路確認
- 侵入経路を塞ぐ
- 対策をおこなう
それぞれの手順を詳しく解説します。
侵入経路確認
まずはコウモリの侵入経路になりそうな場所を確認しましょう。コウモリの侵入経路になりやすい場所は次のとおりです。
- 玄関扉や窓の隙間
- 換気口・通気口
- エアコンの室外機
- 屋根裏・床下の隙間
- 雨戸の戸袋
コウモリは体が小さく、2cm以上の隙間があればどこからでも侵入できます。上記は2cm以上の隙間が空いている可能性が高いため、入念にチェックしてみてください。
該当の場所をチェックしたとき、近くにフンが落ちていればコウモリの侵入経路になっている可能性が高いです。
またコウモリは雨どいや軒下などに住み着くケースもあるため、あわせて確認してみましょう。
侵入経路を塞ぐ
コウモリの侵入を防ぐためには、侵入経路を徹底的に塞ぐ方法が効果的です。
隙間を見つけたときは、市販のパテや侵入防止テープなどで塞ぎましょう。
とくに建物の隙間や戸袋などはコウモリが侵入しやすいポイントなので、しっかりと塞いでみてください。
通気口には専用のフィルターを貼る方法がおすすめです。室内と室外の両方に貼っておけば、コウモリが侵入できなくなります。
エアコンの室外機からもコウモリが侵入するケースがあるため、室外機カバーをかける、ドレンホースにキャップをつけるなどで侵入経路を塞ぎましょう。
対策をおこなう
侵入経路を塞ぎ終えたら、コウモリを家に寄せ付けないための対策をおこないましょう。
おすすめの方法は、忌避剤や燻煙剤などの活用です。
忌避剤を使用する場合、持続時間が長いジェルタイプを設置しましょう。ベランダや雨どいなど、半屋外に設置すればコウモリが自宅に寄り付きにくくなります。
外のコウモリ対策が不要な場合、家の中で使用する燻煙剤でも十分な効果を得られます。
その他にも、定期的に掃除してエサになりそうなものを片付ける、忌避スプレーを定期的にまくなどの対策も効果的です。
自宅の状況に応じて複数の対策を組み合わせ、コウモリを寄せ付けないようにしましょう。
コウモリ対策をする場合の注意点
出典:photoAC
家庭でコウモリ対策をおこなう際は、感染症や鳥獣保護法に細心の注意を払う必要があります。
注意点について詳しく解説するので、これからコウモリ対策をしようと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
感染症
コウモリの対策をする際、とくに注意したいことが感染症です。
コウモリは多くの病原菌を体内に持っており、人間に媒介する性質を持ちます。ごく稀にではあるものの、死に至る感染症が媒介されるケースもあります。
そのため、追い払う際はコウモリに直接触れないように注意しなければなりません。
またコウモリが残したフンや巣などを片付ける際にも、病原菌に感染する恐れがあります。
ゴム手袋とマスク、不要な衣類を装着してから片付けに取り掛かりましょう。片付けが終わったあと、身に着けていたものはすべて捨ててください。
駆除や捕獲は禁止されている
コウモリの駆除や捕獲は法律で禁止されているため、追い払う際には罠や網などで捕らえないようにしましょう。
また忌避剤を使用する場合にも、コウモリを気絶や絶命させないように注意が必要です。
コウモリ専用の忌避剤には自然由来の成分が配合されているため、使用してもコウモリが絶命することはありません。
しかし、殺虫や殺鼠成分が配合された忌避剤を使用した場合、気絶や絶命させる可能性があります。誤ってコウモリを傷つけてしまうと、鳥獣保護法に違反したと見なされ刑事罰が科せられます。
コウモリを家から追い出すときには、捕獲や殺傷をしないように注意しておきましょう。
コウモリ対策に適切な時期
出典:photoAC
コウモリ対策をおこなう際は、時期にも注意が必要です。基本的にはコウモリの活動時期に対策をおこなうようにしましょう。
コウモリの活動時期を紹介したうえで、対策に適切な時期を詳しく解説します。
活動時期を確認
コウモリがもっとも盛んに活動する時期は、冬眠から目覚めたあとの4月~5月と、交配時期の9月~10月です。
上記の期間中はコウモリの被害が顕著になる時期でもあるため、対策をおこなうのに最適です。時期が外れると対策がしにくくなるので、注意しておきましょう。
またコウモリは夜行性であることから、昼間は眠っていることが多いものです。
そのため、忌避スプレーや燻煙剤などを使用するのであれば、夕方から夜にかけての時間帯を狙いましょう。
なお、専門の資格を持っている駆除業者に依頼すれば、時期を問わず駆除が可能です。
6~8月は繁殖期のためNG
6月~8月はコウモリの活動時期であると同時に、繁殖と出産の時期でもあります。
多くのコウモリは6月に出産シーズンを迎え、7月に授乳期に入り、9月以降にようやく子どもが飛べるまでに成長します。
繁殖期にコウモリを追い出そうとしても、飛べない子どもが取り残されてしまうため、すべてのコウモリを追い払えません。
また、親コウモリに置き去りにされた子どもが絶命してしまう可能性もあります。
子どもコウモリがいる状態での駆除は非常に難しいため、6月~8月はコウモリ対策を避けましょう。
11~3月は冬眠時期
11月以降の寒い季節になると、コウモリは徐々に冬眠を開始します。
一般的に、気温が15度以下になると多くのコウモリが冬眠をし始め、10度以下になるとすべてのコウモリが冬眠するといわれています。
冬眠中のコウモリはほぼ仮死状態に入り、暖かい季節になるまで全く動かなくなります。そのため、忌避剤や燻煙剤などを使用しても効果がありません。
なお、北海道や東北など寒い地域の場合、冬眠に入る時期が10月頃になる可能性もあります。
外気温が15度を下回る季節に入る前に、コウモリ対策をおこなってみてください。
コウモリの特徴
出典:photoAC
コウモリは哺乳類翼手目に属する生物で、世界中で1,000種類以上が確認されています。
ネズミのように小さく毛が生えた胴体に、大きな翼を持っていることが特徴です。コウモリにはさまざまな種類がありますが、多くの場合は黒色や灰褐色の体毛に覆われています。
コウモリの特徴について詳しく解説するので、ぜひコウモリ対策に役立ててみてください。
家に住み着くコウモリの種類
数あるコウモリの中でも、家に住み着くのはアブラコウモリという種類のみです。通称「イエコウモリ」とも呼ばれています。
他の種類のコウモリは森林や洞窟などを根城としており、人間の家屋に住み着くことはありません。そのため家に住み着いているコウモリは、ほぼ確実にアブラコウモリだと考えてよいでしょう。
アブラコウモリは日本全国に分布しており、山林地帯だけでなく都市部にも生息しています。屋根裏や軒下、換気口、高架下、橋の下などに住み着く傾向にあります。
基本的に大人しい性格であり、何もしない限り人を積極的には襲いません。
コウモリの大きさ
アブラコウモリの体長は成体で約4cm~6cmと、コウモリの中でも小さい部類に入ります。羽の大きさは約2cm~3cmなので、手の平に収まるほどのサイズ感です。
その他の種類のコウモリも基本的には小さく、10cm未満の種類が大半を占めています。
エサ
アブラコウモリは、主に生きている昆虫を捕食しています。蚊やゴキブリなどの害虫も捕食するため、益獣としての側面も持ち合わせています。
なお、コウモリの中には果物や野菜を主食としている種類も存在します。このようなコウモリは畑や農作物に被害を与える可能性があるため、対策が必要です。
もしも家庭菜園や畑などでコウモリが頻繁に出現する場合は、忌避剤や超音波機器などで対処しましょう。
2cmの隙間に入ることが可能
コウモリは体が小さいため、2cm以上の隙間があれば容易に侵入が可能です。
たとえば屋根瓦の下は小さな隙間が空いていることが多く、コウモリの侵入経路になりやすい場所です。屋根裏からコウモリの鳴き声がする場合、屋根瓦の下から侵入されている可能性が高いでしょう。
コウモリの侵入を防ぐためには、家中の小さな隙間を徹底的に塞ぐしかありません。
自身での対策に限界を感じる場合、施工業者への依頼も検討してみてください。
感染症リスクがある
コウモリは多数の病原菌や寄生虫を持っており、人間に媒介する性質があります。
直接コウモリに触れなかったとしても、フンや尿などから感染症にかかるケースもあるため、非常に危険です。
日本ではコウモリに病原菌を媒介されて感染症にかかり、死亡したというケースはありません。しかし、コウモリの体内からは多数のウイルスが検出されています。
家に住み着いているコウモリの数が多ければ多いほど、必然的に感染症リスクも高くなるでしょう。
コウモリによる主な被害
出典:photoAC
コウモリが家に住み着くと、知らない間に被害が拡大する可能性があります。主な被害は次のとおりです。
- フンや尿による異臭
- 鳴き声や羽音などの異音
- コウモリに寄生する害虫
- 人間に対する健康被害
被害内容について詳しく解説します。
フンや尿による異臭
コウモリが家に住み着くと、フンや尿による異臭を感じます。
コウモリのフンや尿はドブのような異臭といわれており、放置していると家の中全体に悪臭が漂ってしまうかもしれません。
フンや尿は異臭だけでなく、家の汚損や腐食を招きます。何度も同じ場所にフンや尿をされると、染み付いて汚れが落ちなくなるでしょう。
また汚損や腐食がひどくなった場合、建物の大幅な修繕が必要になる可能性があります。
余計な修繕費用がかかってしまうため、フンや尿の被害が増える前に対策をおこないましょう。
鳴き声や羽音などの異音
コウモリは夜行性であるため、人間が寝静まったあとに活動を開始します。
アブラコウモリは「キッキッキッ」「チチチチ」と甲高い鳴き声を発するため、家の中に響き渡りやすいです。
夜中に鳴き声や羽音などの異音が響き渡り、不快感や不安から眠れなくなるという方も少なくありません。
とくに、コウモリの子どもが一人立ちする9月~10月は鳴き声や羽音が激しくなる傾向にあります。
異音を頼りにコウモリが住み着いている場所を突き止め、忌避剤を散布して対処しましょう。
コウモリに寄生する害虫
コウモリはノミやダニ、トコジラミなど100種類以上もの寄生虫を体内に宿しているといわれています。
上記の寄生虫はコウモリの体内で数を増やし、人間の生活に害を及ぼします。
数が増えすぎるとアレルギー反応を引き起こす確率が高くなるため、コウモリを追い出したあとは害虫駆除が必須です。
ノミやダニのような小さな害虫を駆除する際に役立つアイテムは、殺虫成分が配合された燻煙剤やスプレーなどです。
薬剤を散布したあとは掃除機をかけ、害虫の死骸やフンなどを綺麗に片付けましょう。
人間に対する健康被害
コウモリのフンには多数の細菌や病原菌が含まれており、人間に健康被害を及ぼす可能性が高いです。
フンに含まれるカビやダニの胞子を吸い込んでしまうと、発熱や咳、筋肉痛、めまいなどの症状を引き起こします。
屋根裏や床下などにフンが溜まると空気中に寄生虫の胞子が拡散され、知らない間に吸い込んでしまう危険性があります。
空気中に細菌が漂う現象は「エアロゾル現象」と呼ばれています。エアロゾル現象で発生した細菌が体内に入ると重篤な症状を招く恐れがあるため、非常に危険です。
コウモリによって引き起こされる感染症について、詳しいことは次の項目で解説します。
コウモリに関する感染症
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コウモリは病原菌を媒介する生物であるため、噛まれたり引っかかれたりすると、感染症を引き起こす可能性があります。
コウモリに関する主な感染症は次のとおりです。
- ヒストプラスマ症
- ニパウイルス
- 狂犬病
- リッサウイルス感染症
それぞれの症状や特徴などを解説します。
ヒストプラスマ症
ヒストプラスマ症は、カビの一種が体内に入ることで感染する病気です。
日本国内の症例は少ないのですが、世界では集団感染の事例もあり、アメリカでは最大の真菌性風土病として知られています。
人から人へ感染することはなく、コウモリや鳥などのフンを媒介して感染するケースがもっとも多いとされています。
ヒストプラスマ症の症状は、発熱や悪寒、頭痛、咳、疲労感などです。感染しても症状が全く現れない方がいる一方、免疫力が低いと重症化する危険性があります。
感染した際の治療方法として、症状が軽い場合は薬を投与せず自然治癒を待つ場合が多いようです。重症化しそうな場合は抗真菌剤が投与されます。
参照元:厚生労働省検疫所
ニパウイルス
ニパウイルスは、オオコウモリという種類から感染する病気です。オオコウモリは小笠原諸島や沖縄県、琉球列島などの暖かい地域に生息しています。
日本での感染は確認されていませんが、マレーシアではオオコウモリからブタ、ブタから人間へ感染して流行した事例が報告されています。
バングラデシュではオオコウモリから人間に直接感染したという事例も報告されており、世界的に危険視されている感染症です。
ニパウイルスの症状は、発熱や頭痛、筋肉痛などインフルエンザの症状から始まります。症状が悪化すると見当識障害、痙攣、昏睡などを引き起こし、約40%の確率で死に至ります。
オオコウモリが生息している地域を訪ねる際は、噛まれたり引っかかれたりしないよう注意しておきましょう。
参照元:厚生労働省 関西空港検疫所
狂犬病
狂犬病は、コウモリをはじめとする野生動物から感染する病気です。
日本国内で人間に狂犬病が感染した事例は1956年以降確認されておらず、現在は海外渡航から帰国した方が発症するケースしかありません。
そのためコウモリから狂犬病に感染する確率は低いのですが、世界的には毎年発生している感染症であるため、注意しておきましょう。
狂犬病の症状は、発熱や頭痛、倦怠感、筋肉痛、疲労感など風邪に似ている症状から始まります。その後、脳炎症状が引き起こされ、最終的には昏睡状態から死に至ります。
効果的な治療法はなく、発症すると100%の確率で死亡するといわれている危険な感染症です。海外に渡航する際は、必ず狂犬病のワクチンを打ちましょう。
リッサウイルス感染症
リッサウイルスはコウモリの唾液に含まれているウイルスで、噛まれた際に感染する可能性があります。
症状は狂犬病に類似しており、発熱や頭痛などの症状を引き起こしたあと、中枢神経症状や呼吸困難が発症します。発症した際の致死率はほぼ100%で、治療方法もありません。
日本での症例は確認されていないため、国内でコウモリから感染する確率は低いと考えてよいでしょう。
世界的にはヨーロッパやオーストラリア、アフリカなどで症例が確認されています。海外渡航の際はコウモリに近づかないよう注意しておきましょう。
コウモリ駆除に関してよくある質問
出典:photoAC
コウモリ駆除に関して、よくある質問は次のとおりです。
- コウモリ駆除は市役所や保健所で対応してくれますか?
- コウモリはいなくなったようですがフンや尿などのシミが天井についています
- 鳴き声やたまに動く音が聞こえます。どうしたらよいでしょうか?
それぞれの質問に回答するので、疑問点や不安なことがある方はぜひチェックしてみてください。
コウモリ駆除は市役所や保健所で対応してくれますか?
市役所や保健所はコウモリ駆除に対応していません。鳥獣保護法により、狩猟免許や捕獲許可なしでの駆除が禁止されているためです。
しかし、市役所や保健所の窓口に行けば駆除に関するサポートを受けられます。具体的なサポートの内容は次のとおりです。
- 追い払う方法や被害対策などのアドバイス
- コウモリ駆除業者の紹介
- コウモリ駆除対策にかかった費用に対する補助金の支給
- 害獣の捕獲許可を出す
- 罠や捕獲器の貸し出し
なお、サポートの内容は自治体によっても異なるため、まずはお住まいの地域の市役所か保健所で相談してみてください。
コウモリはいなくなったようですがフンや尿などのシミが天井についています
コウモリのフンや尿などのシミが残ってしまった場合、天井の張り替えをする必要があります。そのまま放置するとシミから感染症を招く恐れがあるためです。
専門の施工業者に依頼すれば、クロスや天井板の張り替えリフォームに対応してもらえます。
修繕費は必要になりますが、感染症のリスクを避けるためにも早めに張り替えましょう。
鳴き声やたまに動く音が聞こえます。どうしたらよいでしょうか?
コウモリの鳴き声や動く音が聞こえる場合、家の中に住み着いている可能性が高いため、早めに駆除しましょう。
住み着いているコウモリを放置すると、フンや尿の被害がどんどん拡大していきます。建物の腐食や汚損などがひどくなった場合、修繕費が膨らんでしまいます。
まずはコウモリが住み着いている場所を突き止めましょう。多くの場合、屋根裏や軒下などに住み着いています。
コウモリの居場所がわかったら、市販の忌避剤でコウモリを追い払いましょう。
それでもコウモリが外に出ていかない場合は、駆除業者に相談してみてください。
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2021年9月におこなわれたサイト比較イメージ調査にて、顧客満足度、サービス品質、解決スピードの部門で3冠を達成しています。
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駆除ザウルスはAAA ALLIANCE(トリプルエーアライアンス)が運営する、創業19年の実績豊富な害虫、害獣駆除業者です。
駆除業者が加盟するペストコントロール協会に加盟しており、定期的な講習会や研修会を開催し、知識の向上を日々目指しています。
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実績のある業者を希望する方や害獣駆除のみでなくリフォーム工事も対応希望の方は、まずは無料のお見積もりを依頼してみてください。
まとめ
出典:photoAC
コウモリを駆除する際の注意点や、追い払う方法、再侵入対策などを紹介しました。
コウモリは鳥獣保護法で守られており、捕獲や駆除が禁止されています。忌避剤の使用や侵入対策など、法律に違反しないよう対策をおこないましょう。
家に住み着いたコウモリを放置していると、糞尿による家の汚損、感染症、害虫の増殖などを招く恐れがあるため非常に危険です。
自身でコウモリを追い払えないときは、専門の駆除業者に相談しましょう。コウモリの駆除から再侵入対策までを一貫して任せられます。
ぜひ本記事で紹介した内容を参考に、コウモリの対策をおこなってみてください。
※本記事の情報は2024年2月公開時点のものです。
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