60代。天涯孤独になってしまったら!|悩みを解決!(30)
出典:編集部にて作成
ひとは老若男女を問わず、悩みを抱えて生きているものです。その悩みの中には家族や親しい友人には相談しづらくて、一人で抱え込んでしまう悩みがあります。辛くて押しつぶされそうになることもありますよね。60代で天涯孤独になってしまったらと考えると、気持ちが重くなってしまいます。
でも、人に話すだけで気持ちが少し軽くなることもあります。カウンセラーは、そんなお悩みに寄り添ってお話を聞きながら、一歩を踏み出すお手伝いをしています。
この「悩みを解決!」シリーズでは、カウンセラーが出会ったお悩みをご紹介します。今回は、サナエール先生に寄せられた「天涯孤独になってしまう娘」の相談です。参考になることが一つでもあるとうれしいです。人生は楽しくなきゃネ!
姉妹も従妹もいない娘が、天涯孤独になってしまうことが不安
■年代:60代 ■性別:女性 ■相談カテゴリ:家族・親子
───今回ご紹介するのは、姉妹もいない従妹もいないお嬢さんが、天涯孤独になる可能性を心配しているというお悩みです。
「私は、保険営業の仕事をしています。先日、受取人変更のお手続きをしました。ご契約者様は、一人っ子で独身の50代の女性です。受取人だったお母様が亡くなられたとの連絡があり、受取人変更のお手続きに伺いましたが、新しい受取人がいないと言うのです。唯一のご親族である叔母様に連絡して、受取人になっていただきました。今後、保険会社としても第三者を受取人とする場合の条件等も見直されていくのかな~と思います」
「独身の方や、お子様がいない方は、ご両親が亡くなられてしまうと天涯孤独になりやすく、受取人を誰にするか悩むことが多いですね。そうなるとご兄弟(姉妹)を指定することになりますが、疎遠な関係の兄弟(姉妹)を受取人にはしたくないとか、また、配偶者がいても受取人にしたくないとか。そんな方もいたりします。それでもご親族がいるだけ良いのかもしれませんね。世の中には天涯孤独という方もいたりしますよね」
「我が家でも、娘が天涯孤独となる可能性があることに気付き不安になっています。ご契約者様と同じ一人っ子で、叔父はいても従妹はいません。もし結婚をせず子供もいなかったら、私達夫婦が他界した時に天涯孤独になってしまうと思うと心配になってきました。絶対に結婚してほしい。結婚しなかったとしても子供だけでもいてほしい。そんなことを勝手に思ったりしています」
【お答え】天涯孤独になったとしても相談先は色々ありますし、今から楽しくコミュニケーションを取れる女性になると安心です
「少子高齢化の日本としては、今後増えていく課題でもありますね。ですが、お嬢さんの場合はまだ20代ですし、今からそんなに深刻に考える必要はないかと思います。ご結婚される可能性もまだまだありますし、お子様が生まれる可能性もありますしね。とは言えご心配なお気持ちはわかります。私の周りにも独身の方や、お子様がいないご夫婦も結構いますので同じようなお悩みを聞くこともあります」
「天涯孤独で困ることとしては、賃貸契約や入院などの身元保証人が必要な場合などが考えられますね。そのような場合は保証人代行サービスなどの保証会社を利用することもできるようです。また、入院の際には友人に保証人をお願いしたと聞いたこともあります。市町村役場や福祉関係のNPO団体など相談先も色々あります」
「精神的な面での心配もありますね。例えば、幸せそうな家族を見るとイライラしてしまうとか……。嫉妬心や不安からでしょうか? そういった感情は仕方ないところもありますね。仕事一筋ではなく、趣味などのプライベートな友人との関りを持つことで自分の居場所を作ることも大事ですし、同じような環境の方が集まるコミュニティーに参加されている方もいますね。コミュニケーションを取ることが苦手にならないよう、普段から色々なイベントなどに積極的に一緒に出かけたりされると良いかと思います」
「老後の経済的な心配をして不安になってしまうこともあるようです。たくさん貯金しておいてあげるといいですね(笑)。お母様が心配そうにしているとお嬢さんも不安になりますよ。ご本人が一番不安を感じていると思いますので、しっかり自立できるようになるよう、今は見守ってサポートしてあげましょう」
カウンセラー:サナエール先生
交流会をメインに様々なお悩みに耳を傾けながら多くの出会いをサポートしてきました。 ウェブテストとインタビューで診断するコミュニケーション診断やFP資格を活かしたオンライン相談カウンセラーとして幅広い問題解決アシストをしております。