お買物探偵団

沼津かねはち“オイルサバディン” 伝統の技が育んだ絶品“さば節”缶詰|からだに美味しいお取り寄せ(50)

出典:かねはち

 

薬膳において血行促進に役立つ魚といえばサバ。血行不良が原因で引き起こされやすい肩こり、関節痛、頭痛、婦人科系トラブルの改善に役立ちます。女性にとってはダイエット、美白に役立つ「ビューティーフィッシュ」!

 

今回は、燻したサバを使った「絶品サバ缶」をご紹介します。

 

サバのプロフェッショナルが作ったサバ缶。きっかけは「社長のつまみ食い」

 

出典:筆者にて作成

 

水深が2500mと、日本一の深さを誇る駿河湾。地形や黒潮の流れなど諸条件に恵まれ、1000種類近いさまざまな魚介類が生息する天然の良漁場です。

 

駿河湾に面した沼津港は県内第2位の水揚げ量を誇ります。

 

出典:かねはち(駿河湾の豊かな海の幸が水揚げされる沼津港)

 

多彩な海の幸が水揚げされていますが、「主要な魚はサバ。沼津は日本有数のさば節の生産地でもあります」と語るのは、沼津港すぐに位置する、有限会社かねはちの専務取締役である小松正人さん。

 

出典:かねはち(沼津港に水揚げされるサバ。近年、漁獲量が減っているものの長年において沼津の水産業を支えてきた)

 

かねはちは昭和57年に創業、沼津魚市場仲買業と水産卸売業を行ってきました。

 

出典:かねはち(沼津港から3分に位置する、かねはち。事務所では商品も販売されている)

 

「わが社では、毎年沼津で水揚げされているサバの約6割を買い付けしています。とにかくサバに強い会社なんです(笑)」と小松さん。

 

出典:かねはち(サバの買付けを行う社長の杉本幸仁さん。社長の使命として必ず杉本さんが行う)

 

そんな「サバプロフェッショナル」のかねはちが、満を持して自社初のオリジナル商品として手がけたのが、「オイルサバディン」。燻したサバをオイル漬けにした缶詰は、平成23年の発売以来、FOODEX JAPANご当地缶詰グランプリ、ジャパン・フードセレクショングランプリなど数々の賞を受賞、多くのファンをもつ人気商品です。

 

出典:かねはち(小松正人さんと「オイルサバディン」。サバの買付けに、商品開発に、営業にと大忙しの「ミスター・オイルサバディン」)

 

「これまで沼津魚市場で買付けした魚を業務用に直送していましたが、自社でも何か商品を作れないかという話になり、誕生したのがオイルサバディンです」と小松さんが開発の経緯を語ります。

 

商品開発にあたってヒントになったのは、沼津伝統の「さば節」。そして「社長のつまみ食い」でした。

 

「社長は子どものころに、加工場で燻し終えた後の、まだやわらかいさば節原料を、つまみ食いしていたそうです」と小松さん。「サバの旨みがギュッとつまったあの美味しさを、世に広められないものかと原料に採用することになりました」

 

保存性を考えて「缶詰」の方向性が決定。「サバ缶というと水煮が主流ですが、うちは後発なので違うものがいいのでは」と考えたときに、閃いたのが「オイル漬け」でした。

 

100%沼津のサバ使用。1日つきっきりの燻しの技で仕上げる

 

オイルサバディンの製造工程は、まずサバを買い付けることからはじまります。使うのはすべて、沼津港水揚げのサバ。さばいてフィレにして蒸し、冷まし燻し、天日と機械で乾燥を繰り返すというさば節同様の工程を行います。完成した「オイルサバディン用のさば節」を手作業でほぐし、オイル、食塩水を缶に入れ、加圧して仕上げます。

 

ただし、開発は簡単なことではありませんでした。「最初は身が『バサバサ』でした……」と小松さん。「さば節がオイルをすべて吸い取ってしまい、干上がって『砂漠化』。『キャットフード』かと言われたこともありましたね」と当時を振り返り、苦笑する小松さん。

 

工夫を重ね、さば節にオイルがしみこみすぎないように、ほぐし方を研究。食感も配慮しながら、細かすぎず、大きすぎないという絶妙なサイズにすることで解決しました。

 

さらに燻製の加減も一般的なさば節とは違って、オイルサバディン用に細やかな配慮が必要でした。「缶詰に入った身の状態に、問題が出てしまったんです」と小松さんが説明します。

 

「通常のさば節であれば、1本の節にムラがあっても問題ありませんが、ほぐして使うオイルサバディンの場合は、そうはいきません」と小松さん。「1缶の中で煙の感じが強めのところばかり、あるいは硬めのところばかりになることもあり、身をバランスのよい美味しさに仕上げられなかったんです」。改善のためには「節全体を均一に燻す」ことが必要でした。

 

サバの燻しにかかる所用時間はまる1日。職人がつきっきりで煙の対流具合や水分量、温度をチェックしながら薪を燃やして調整。熟練の技で均一に燻し上げています。まさに「沼津伝統のさば節製造技術」がフルに活用されているからこそ、誕生した商品なのです。

 

出典:かねはち(オイルサバディン用のさば節。かじったことがありますが、燻した風味と旨みで塩がなくてもとんでもなく美味しい!)

 

たんなるサバ缶とは別次元!さば節の旨みやコクが炸裂

 

オイルサバディンのラインナップはオリーブオイルを使った「ナチュラル」、「ブラックペッパー」、「ガーリック」と、コットンシードオイルを使った「綿実油」の4種類。

 

出典:かねはち(オイルサバディン「ナチュラル」、「ブラックペッパー」、「ガーリック」「綿実油」)

 

ナチュラルをいただいてみました。缶を開けると、芳しいスモーキーなフレーバー。オリーブオイルをまとった身をかじると、とろりまろやか、燻された香ばしさ、そして濃い旨みがじんわりとあふれ出てきます。食べるほどに、口の中に旨みがどんどん対流して、あともうひと口、もうひと口、止まらなくなる美味しさ!

 

出典:かねはち(オイルサバディン「ナチュラル」。オリーブオイルと塩のみで味付け。そのままはもちろん、パスタやピザなどにもぴったり)

 

これはたんなる、サバ缶ではなくて「さば節の缶詰」。そばやうどんのだしに使われるさば節ならではの、旨みの強さや豊かなコクという魅力が存分に活かされた缶詰! サバ缶とは別次元です。

 

出典:かねはち(オイルサバディン綿実油。国内製造唯一の岡村製油が作る、最高級のプレミアムオイル使用。まろやかですっきりキレのよいオイルが、サバの旨みを引き立てる)

 

小松さんにおすすめの食べ方をたずねると、「シンプルにごはんにのせるとウマいです。おにぎりも絶品ですよ」。かねはちが運営する海鮮食堂「沼津かねはち」でも「サバディンおにぎり」が大人気なのだとか。

 

汎用性はかなり高く「うどんにのせたり、サンドイッチにするのもおすすめ」だそう。そして、ハイボール、ウイスキーなどのおつまみにも最高なのは言うまでもありません。

 

まず、ごはんにのせてみます。

 

うわあ。炊き立てごはんに最強! 濃い旨みがお米の甘みを引き立て、オイルがバツグンの一体感を醸し出します。うーん、ウマい。削りたてのおかかをかけたごはんを食べたときの感動と同じレベル!

 

出典:筆者にて撮影(炊き立てごはんにサバディン。缶汁もたらーりで、召し上がれ)

 

そうか。「かつお節」的なイメージで使うといいのかも、と麺を使った薬膳レシピを作ってみました。

 

まず、「オイルサバディンとクレソンのそば」。めんつゆをかけたそばの上に、オイルサバディンとサバ同様血行促進効果のあるクレソンをのせれば完成。

 

オイルサバディンは、そばの風味がグッと豊かになり、見事なほどの相性。「さば節ルーツ」の証です。クレソンの爽快さが加わると、心地よく食べ進められます。

 

出典:筆者にて撮影(オイルサバディンとクレソンのそば。ナチュラル使用。うどんのせも美味しいけれど、そばにのせると奥行きのある味わいに。そして、つまみにもなります……)

 

オイルサバディンの魅力は「スモーキーで旨みのある缶汁」にもあります。これは使わなければもったいなさすぎる! ということで「ナスとピーマンのオイルサバディン丼」。

 

こちらも血行促進作用のあるナス、ピーマンを使用した血液サラサラ薬膳レシピです。

 

フライパンにオイルサバディンの油を入れて、ナス、ピーマンを炒めてごはんにのせ、しょうゆをちらりとかけるだけ。

 

薫香いっぱいに仕上がった、とろりとしたナスとピーマンのコクうまな美味しさったら。ごはんがワシワシと進む一品になりました。

 

出典:筆者にて撮影(ナスとピーマンのオイルサバディン丼。綿実油使用。オイルでじっくりナスを炒めるのがポイント)

 

14年ぶりの新作。「じんわり辛うま」なチリ味

じつは、昨年、オイルサバディンのラインナップに新作が登場しました。発売から14年、満を持して開発されたのが「チリ味」です。

 

出典:かねはち(オイルサバディンチリ味。ひときわ目立つ赤いパッケージ)

 

「オイルサバディンは4種類のフレーバーがありますが、そもそも『8種類』を目指していました」と小松さん。

 

なぜ、8種類かといえば「かねはち⇒8だからです」と笑う小松さん。2年前から新たな味に着手、あれこれ試作する中、「辛み」を活かした商品という方向性を決定。

 

ただし「たんに辛いだけ、のものにはしたくありませんでした」と小松さんが説明します。

 

目指したのは「じんわりうま辛」。オイルサバディンの燻した旨みを打ち消すことなく、味わいを高める辛味でした。

 

「唐辛子とひと口にいっても、その特徴はさまざま。何種類もの唐辛子で試作しました」と小松さんが説明します。

 

「でも唐辛子って、舌に残るので11食しか試食ができなくて大変でした(苦笑)」

 

地道な試食の結果、最初に舌にアタックがある唐辛子と、後から辛みが来る唐辛子の2種類をブレンドしたパターンに決定。

 

オイルサバディンの中でもっともパンチがありそうなチリ味。いただいてみると……。

 

最初にちらっと辛身を感じるけれど、続いてはほかのラインナップと同様、グッと深い旨みが薫香とともに立ち上がります。そして、最後に華やかなキレのいい辛み!

 

印象としては「爽快な辛み」がサバの旨みを際立たせる仕上がり。辛みがアクセントになってさらに、「箸が止まらなくなる」美味しさです。

 

こちらも薬膳レシピに仕上げてみました。「オイルサバディン薬膳タコス」です。オイルサバディンチリ味に、血行促進に役立つ黒豆、たまねぎをプラスして作ります。

 

フライパンにオイルサバディンチリ味の缶汁を入れてみじん切りにした玉ねぎ、黒豆を炒めたら、缶の身とトマト缶、クミン、ケチャップ、ウスターソースを加えて調味。トルティーヤに、紫玉ねぎ、パクチーとともにのせれば完成。

 

トルティーヤの香ばしいとうもろこしの風味に、サバディンチリ味の「タコスサバ」が、ぴったり。スモーキーな「燻製タコス」は、ご機嫌なほどビールやハイボールにぴったりです。

 

出典:筆者にて撮影(オイルサバディン薬膳タコス。中身だけでも「チリビーンズ」風で美味しい)

 

さば節のよさが、ギュッと缶詰に詰まったオイルサバディン。サバの買付けからさば節製造、缶詰まで。伝統と革新が生んだ、「沼津の底力」を感じるサバ缶、ぜひお試しを。

 

 

■沼津かねはちの「オイルサバディン」は、かねはち公式サイト内のオンラインショップでお買い求めください。

 

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