「ゆかり」シリーズに「ひろし」が登場
出典:photoAC
むらさきのパッケージでおなじみのごはんのお供「ゆかり」シリーズ。
ごはんにふりかけたり、混ぜておにぎりにしたり、昔からある商品なので知っている方も多いと思います。
その「ゆかり」シリーズに、最近新しい仲間が登場しました。その名は「ひろし」。
え?人の名前?!と思ってしまいますが、こちらもふりかけです。
今回は、ユニークなネーミングでおなじみの「ゆかり」シリーズにまつわるお話と、「ゆかり」シリーズについてご紹介していきます!
もくじ
「ゆかり」シリーズの誕生のひみつ
出典:三島食品株式会社
ユニークな商品名が特徴的な「ゆかり」シリーズの生みの親は、広島県に本社を構える三島食品さん。
ふりかけの他にも、わかめや5種類の穀物に味付けした食材を使った炊き込みごはんの素
、ごはんに混ぜるタイプの菜めし、お茶漬け、調味料なども作られています。
三島食品さんは、1949年(昭和24年)に、唐辛子や桜でんぶを製造する三島商店として創業したのが始まりなのだそうです。
ふりかけの「ゆかり」シリーズは、三島食品さんの代表商品で、ロングセラー。
1970年(昭和45年)に販売が開始されました。
「ゆかり」シリーズの誕生のきっかけは、梅干しの色付けに使われる赤しそに注目したことからで、その赤しそを使ってふりかけができないか?とひらめいたことから商品開発がスタートします。
赤しそに注目をしたものの、色や香りも含めて満足のいく商品ができるまでには何度も生産地を訪れたり、研究を重ねたりと、試行錯誤を繰り返したそうです。
そんな苦労を重ねた上で、やっと納得のいく商品が完成し、今ではふりかけの定番ともいえる「ゆかり」シリーズが誕生しました。
「ゆかり」は、名前の由来も味があります。
「紫の ひともとゆえに 武蔵野の 草はみながら あはれとぞ見る」
古今和歌集にあるこの歌は、「紫草が一輪咲いているという縁だけで、武蔵野のすべての草花が愛おしく感じる」という意味があり、縁のあるもの、ゆかりのあるものを紫色で表現されています。
ふりかけの「ゆかり」は、紫色をしています。
紫色は、縁(ゆかり)の色と呼ばれているので、ご縁を大切にしたいという思いから、商品名を「ゆかり」と命名したのだそうです。
「ゆかり」シリーズのふりかけ
出典:三島食品株式会社
「ゆかり」は、基本のゆかりふりかけとは別に、ゆかりの赤しそに、梅やゴマ、生姜、青菜を混ぜた商品も販売されています。
ソフトタイプの「ゆかり」もあり、バラエティ豊かです。
ふりかけの「ゆかり」は、ごはんが冷めても美味しいので、炊き立てのごはんにかけたり、お弁当のおにぎりにしたり、いろいろな楽しみ方ができます。
その「ゆかり」にはシリーズがあるのをご存知でしたか?
以下にご紹介する、「あかり」、「かおり」、「うめこ」もまた、ユニークな商品名となっています。
・あかり
「あかり」は、ピリ辛のたらこで、まだらこを唐辛子で辛く味付けしたふりかけです。
ごはんはもちろん、パスタやサラダ、マヨネーズと合わせても美味しい商品です。
・かおり
「かおり」は、青じそが使われています。青じその色と香りを活かしたふりかけで、ごはんにかけるのも良いですし、料理の薬味としても使えます。
・うめこ
「うめこ」は、カリカリ梅。乾燥して砕かれたカリカリ梅で、梅の酸味とカリカリとした食感を楽しむことができます。
そのままふりかけのようにかけても良いですが、ごはんに混ぜて少しむらしてから食べても美味しくいただけます。
おなじみの「ゆかり」シリーズに「ひろし」が加わる
写真:筆者にて撮影(新商品「ひろし」)
2021年の2月に新登場した「ひろし」は、女性をイメージさせる商品名の「ゆかり」シリーズに、新たに男性をイメージさせる商品名が出た!と、話題になっています。
「ひろし」は、広島を代表する広島菜(ひろしまな)が原料。「ひろし」という名前は、広島菜(ひろしまな)からつけられたそうです。
広島菜をイメージさせる鮮やかな緑色のパッケージが特徴です。
お味は、さっぱりとしているけれど、広島菜の深い味わいと爽やかさが感じられます。
まさに、ごはんにぴったり!
ごはんにふりかけてすぐに食べるとカリカリとした食感に、ごはんにふりかけた後に軽く混ぜ込んで少しむらしてから食べるとしっとりとした食感になります。
どちらもとても美味しくいただけます。
「ゆかり」シリーズのまとめ「ゆかり」「あかり」「かおり」「うめこ」「ひろし」
「ゆかり」「あかり」「かおり」「うめこ」と並んで、新しく加わった「ひろし」。
まるで、ドラマの登場人物のようで、それぞれの関係性を想像してしまうようなユニークな商品名ですよね。
「ひろし」は「ゆかり」と同じようにスーパーなどで購入することができます。
価格も150円前後とお手頃なので、見つけた方はぜひ一度味わってみたらいかがでしょうか?