改めて知っておきたい。お墓参りの作法について
出典:photoAC
歳を重ねていくにつれて、さまざまなモノが増えてゆきます。人生における経験値は良いとして、悲しいかなシワの数や病気の数も以前に比べて増えていることでしょう。
一方、自分以外のことで増えていくものとして、真っ先に浮かぶのがお葬式の数。経験したいものではありませんが、歳を取れば取るほど家族、親戚、友人の他、取引先に至るまで数が増えてゆくものです。
ところで、まめ得世代の方であれば、年に数回は行っているであろうお墓参り。こちら正しい作法はご存知ですか。なんとなく見よう見まねで行っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、改めて正しいお墓参りの作法についておさらいしてみたいと思います。
お墓参りの時期
お彼岸やお盆、亡くなった方の命日、月命日などに行うのが一般的かと思いますが、実際には決まりがありません。そのため、例えば、孫の就職が決まった、無事出産したなどの報告のタイミングで行っても良いでしょう。きっと故人も喜んでくれるはずです。
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お墓参りに必要な準備品
大きなお墓の側であれば、お花やその他の品を調達できることがありますが、場所によっては現地で買うことができません。そのため、前もって用意するか、お墓の側のコンビニなどで購入すると良いでしょう。
<お供物>
・お線香
・生花
・お菓子や飲み物
・半紙
・蝋燭
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お線香は一般的に束ごとお供えをしますが、宗派などによっても異なるため、事前確認をしておいてください。
お菓子や飲み物のお供物は、半紙を敷き、その上に供えてください。その際は、故人が好きだったものや季節の果物などを供えるといいでしょう。
<その他必要品>
・数珠
・ライター
・スポンジ
・タオル、雑巾
・軍手
・ごみ袋
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お線香と蝋燭に火をつける際に使うライターですが、着火マンなどがあればそちらの方が火のつきが良いのでオススメ。事前にガスの量を確認しておいてください。
軍手はお墓周りの雑草取りの時に使用します。
お墓参りの手順
①寺院墓地の場合、本堂にお参りした後、お墓へ向かいます。
②まずはお墓の周りの掃除からスタート。墓前で合掌した後、芝生や枯葉、ゴミなどを取り、持参したごみ袋に入れておきます。次に、墓石に水をかけながら、雑巾やスポンジの柔らかい部分を使って汚れを落としてゆきます。汚れを落としたら、乾いたタオルで水気を拭き取りましょう。
③花立に水を入れ、そこに生花を飾ります。
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④半紙を敷いて、お供物を置きます。
⑤お線香に火をつけ、合掌します。このとき、複数人で来ているときは、故人と縁の深い順に線香受けにお線香を寝かせて合掌します(立てることもあります)。なお、火を消すときは、口で吹き消さず、手を振って消してください。その後、手に数珠をかけ、墓石の前にしゃがんで拝みます。
⑥お参り後、お供物は持ち帰り、故人を懐かしみながら自宅で食べましょう。お線香と生花はそのままにしておいても大丈夫です。
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お墓参りの作法のまとめ
大切な人の記憶はいつまでも自分の心に残っているもの。もちろん故人たちの魂の中にも我々は存在し、きっと見守ってくれているはずです。
最近は外出もままなりませんが、落ち着いたらぜひお墓参りに行って、声をかけてあげてください。