いま大人気のサバ缶の栄養素と美味しい食べ方
健康志向の高まりとともに、2013年頃から一躍注目を集めることとなったサバ缶。
最近では、コロナ禍における保存食としての缶詰需要が伸びる中、再び脚光を浴びています。
人気の理由は言うまでもなく、美味しいこと。水煮や定番の味噌煮だけではなく、カレー味、トマト煮込みなど多くの種類が出ており、どんな調理でも主役級を張れるところは他の缶詰を圧倒していると言えそうです。
また、栄養価が豊富なのも人気の秘訣。食べて美味しくて、体にいいとなれば、言うことないですよね。
そこで今回は、そんなサバ缶の効果と美味しい食べ方についてご紹介いたします。
サバについて
我々に馴染み深いのが、日本近海で獲れる脂が乗った柔らかい肉質のマサバと腹部にゴマのような点があるのが特徴のゴマサバ。他に、スーパーではノルウェー産でお馴染みのタイセイヨウサバもよく見かけます。これらが缶詰のメイン材料となっているようです。
大衆魚にも関わらず、その味は高級魚に劣らない美味さを持っており、どんな調理をしても美味しく食べられるのが人気の秘訣。
また、寄生虫のアニサキスがつきやすいことから生食は控えられる傾向にありますが、寿司ネタの生サバなどはなかなか食べられないことから、地域によっては幻のネタになりつつあります。
出典:photoAC
サバ缶の栄養素
2017年には、缶詰の絶対的王者であるツナ缶を売上高で抜いたサバ缶。含まれているDHAとEPAの量も王者級です。
<サバ水煮>
DHA 4,199mg
EPA 1,729mg
出典:筆者にて撮影(サバの水煮)
<サバ味噌煮>
DHA 3,534mg
EPA 2,299mg
出典:筆者にて撮影(サバの味噌煮)
※ともに推定値
※それぞれファミマル 1缶分 190gあたり
DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)は、5大栄養素のひとつである脂肪の中でも必須脂肪酸と呼ばれる栄養素で、体内ではほとんど作ることができません。
これらは健康や美容に良いとされるオメガ3系脂肪酸に分類されており、体内の免疫反応の調整、生活習慣病の改善、抗アレルギーなどに効果があるとされています。
また脂の乗った青魚には、DHA、EPAが多く含まれていますが、中でもサバ缶はその含有量が他の魚に比べても一番多いとのこと。これらは血液サラサラ効果が期待できるため、血液系の疾患を予防するためにも積極的に摂っておきたいところです。
サバ缶の美味しい食べ方
缶詰を開けてそのまま食べても美味しいサバ缶。いつものレシピに加えたら、より一層美味しさが増します。
<サバカレー>
肉代わりにサバ缶の水煮缶を使ったサバカレー。ニンニクと生姜をいつもより多めに入れれば、魚臭さを抑えることができます。
出典:photoAC
<サバのサンドイッチ>
実はトルコ名物のサバのサンドイッチ。こちらは水煮缶を使用します。水気を切ったサバをほぐした後、玉ねぎのみじん切りと一緒にマヨネーズとあえ、パンに引いたレタスの上にのせれば完成です。
出典:photoAC
<サバ缶のアヒージョ>
アヒージョの具材にサバの水煮缶を加えるだけでOK。バゲットと一緒に食べてください。
出典:photoAC
サバ缶のまとめ
体にも良いのに、安く簡単に手に入れられるサバ缶。
色々な食材とも合うので、ぜひオリジナルのレシピを作ってみてくださいね。