まめ得のタネ

共働きの子ども夫婦に喜ばれるトラブルにならない「正しい孫育て」とは。

出典:いらすとや


「孫育て」という言葉を聞いたことはありませんか。「孫育て」とは言葉のとおり、親に代わって祖父母が孫を育てることです。

最近は共働き夫婦も多く、普段は保育園に預けていても、急な発熱などで、孫の面倒を見る機会は少なからずあります。子ども夫婦がシッターサービスで余計な出費をしなくても良いように、トラブルにならない正しい「孫育て」を知ることで、家族全体がちょっとお得になり、さらに、より強い家族のつながりを作ることができると思います。

この記事では、保育士の資格を持つ筆者が、孫育てについてのメリットや心得について、基本的なポイントを解説しています。このポイントさえ押さえておけば、子ども夫婦に喜ばれながら、お孫さんを預かることができると思います。

 

「孫育て」のメリット

 

出典:いらすとや

 

保育士の筆者から見て、祖父母が「孫育て」をするメリットを3つ、ご紹介します。

 

・子ども(孫)の居場所ができる

しつけをしなければならない子ども夫婦は、孫に対してどうしても厳しくしなければならない時があります。そんなとき、祖父母は子どもが駆け込むことのできる「居場所」となれます。居場所があるということは、お孫さんの心に大きな安心感を生みます。

 

・孫の成長が見守れる

孫に会えるのはイベントや大きな節目の時などの数回しかない場合もあります。「孫育て」をすると、孫に接する時間が長くなり、孫の成長を身近で見守ることができます。

 

・子ども夫婦に心の余裕ができる

子ども夫婦に代わって、祖父母が子どもの世話をするため、子ども夫婦には、心と時間の余裕ができます。共働き夫婦であれば、仕事の効率も良くなることでしょう。余裕ができればイライラしたり焦ったりすることも少なくなるため、子ども夫婦がお孫さんに対して、じっくり向き合う時間が取れるようになり、子ども夫婦、孫を含めた家族全体の絆が強まります。

 

トラブルにならない「孫育て」のために孫のお世話をする場合の心得

 

保育士の筆者が祖父母の皆様にお伝えしたい、「孫育て」をする場合の心得の3つをご紹介しましょう。当たり前の事ばかりなのですが、意外と出来ていない方も多いです。

 

出典:いらすとや

 

・子育て方法の変化に注意

今と昔では子育て方法も変わっているので注意が必要です。例えば、昔は「寝つきがよくなる」「頭の形がよくなる」という理由でうつぶせ寝が推奨されていました。しかし現在では乳幼児突然死症候群(SIDS)防止の観点より、あおむけ寝が推奨されています。このように、祖父母世代が子育てをしている時はあたりまえだったことが、現在では変化しているということが多くあります。注意喚起のために、リーフレット資料を作っている自治体もあるほどです。

リーフレット資料はこちら※外部サイトへ移動します。

 

その他にも、授乳の間隔や歩行器の使用目的などが、昔と異なっているケースもあるので、孫育てをする際には、子ども夫婦に確認をとっておきましょう。

 

・子ども夫婦の方針を尊重する

子育ての基本方針を定めるのは親であることを尊重しましょう。手や口を出しすぎることはトラブルの元になってしまいます。保育士をしていると、このようなトラブルになっているご家族を多く見てきました。自分の気持ちを伝えたいときは、「私はこう思う」という「私」を主語にした「I(アイ)メッセージ」を使うと、相手を責めるニュアンスがなくなり気持ちの良いコミュニケーションが取れると思います。

 

・無理をしない

最後の心得は、元気いっぱいの子どもの相手は疲れるもの。また、自分の予定を後回しにして「孫育て」していると、ストレスもたまってしまいます。無理をしないように、頑張りすぎないように、心にも体にもゆとりをもってトラブルにならに「孫育て」できるよう心掛けたいですね。

 

トラブルにならない孫育ての方法のまとめ

 

この記事では保育士資格を持つ筆者が、「孫育て」のメリットや注意点についてお話してきました。この記事をきっかけに、「孫育て」に興味を持ってもらえれば幸いです。

正しい「孫育て」が出来ると、子ども夫婦の支出も減って、お孫さんともふれ合えて、家族全体の絆が強くなれば、家族全体のまめ得にもつながります。

 

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