40代。ペット保険は必要ですか? |老後のマネー安心に(22)

出典:編集部にて作成
シニア世代の大きな悩みごとのひとつが「老後のお金」にまつわるあれこれです。
毎日のように、ファイナンシャルプランナー佐々木先生のもとには、老後のお金まわりの相談が寄せられています。その中から、みなさまにもきっと役立つ相談案件をこちらでご紹介します。金融の知識は〝0〟で大丈夫! 気軽に、一緒に勉強して、老後の安心づくりを進めましょう。
【今回のご相談】ペットを飼うことになりました。必要な保険について教えてもらえますか?

■年代:40代 ■性別:女性 ■相談カテゴリ:老後のマネー
───今回ご紹介するのは、ペットを飼うことになったので、必要な保険について教えてほしいというご相談です。
「我が家に新しい家族が増える予定です。娘の、どうしても、どうしても、に根負けして猫ちゃんを飼うことにしました。私がお世話をすることになるのかな⋯⋯という不安はあるものの、楽しみにも思っています。私は、これまで動物を飼ったことがないのですが、飼うなら猫ちゃんが良いなと思っていたことがあるからです」
「娘には、猫ちゃんのお世話を通して、責任感や命の尊さを学んでくれたらいいなと思っています。お世話のことで、私とバトルになってしまうことが一番心配ですが、私にとっても良い学びの機会になるかな~と前向きに考えています」
「それにしても、なかなかのお値段です。さらに準備するものが多くて驚きました。ベッドやトイレ、キャリー・ケージやキャットタワー、可愛いものが色々あって迷います。娘の要望に応えてあげたいけれど、なんとか予算内で収まるように誘導しています」
「ペット保険の話もでました。こちらもなかなかの保険料で、申し込みに関しては保留としてきました。病院にかかっても、健康保険はありませんから自己負担だということは聞いていますが、保険は必要なのか迷います。ペットを飼うときの保険について、教えてください」
【お答え】ペット保険に加入するときは補償内容・付帯サービスをしっかり確認しましょう

「動物が嫌いでなければ、ペットを飼ってみたいと思ったことは、誰でも一度はあるのではないでしょうか。ペットの存在に心が癒される、ペットを飼っていると交流が増えて楽しいなどの話をよく耳にします。そして、家族の一員として楽しそうにしている様子を見ていると、見ているこちらも癒されます」
「ペット保険の基本的な補償内容は、通院・入院・手術です。治療費は全額自己負担になりますから、骨折の治療でも数十万円かかります。大きな出費になりますね。保険でカバーできると安心ですが、思ったより保険料が高いとかんじる方も多いようです」
「ペット保険選びは慎重に!保険料が安いからで選んでしまっては、いざ必要な時に役に立たないということもあります。補償内容は必ず確認しましょう。また、補償以外のサービスも様々です。例えば『どうぶつ健康保険証』を作成し窓口精算ができる。人の健康保険と同じように、保険適用分を差し引いた自己負担分だけを支払うというようなサービスもあるようです」
「ペット保険以外にも知っておくとよい保険があります」
「『家財保険』⋯ペット用の家財も補償の対象です(キャットタワーやキャリーバッグなど)。また、家財の破損・汚損は、ペットのいたずらによる損害でも補償の対象になります」
「『自動車保険』⋯例えば、急な自動車事故で長期入院することになり、ペットのお世話をする人がいない場合…ペットシッター費用とペットホテル費用が補償される、人身傷害諸費用特約が役立ちます(扱っていない保険会社あり・ペットの種類に限定あり)」
「ペットは今や家族の一員です。もしものときに備えて、かわいいペットを守ることも考えておくことが大切ですね。ペットを迎え入れての生活が楽しみですね」



