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トヨタって、元々は何を作る会社だった?|お買い物トリビア(119)

出典:photoAC(トヨタの名車2000GTが生まれたのは1967年のこと)


近年、自動車産業は100年に一度の変革期と言われ、最近では国内大手企業の合併話が持ち上がるなど、激動の時代となっています。その中でも日本のトップ企業であり、世界でも抜群の知名度を誇るトヨタ自動車は、この変革期にあっても揺るぎない盤石の強さを見せています。

 

そのトヨタ自動車が車を作り始めたのは1933年。元々あった会社の一部門として車を作り始めたのが最初と言われています。この時点では、トヨタは自動車を作る会社ではなく、ある別の製品を作る会社でした。モノづくりに関わるメーカーであったことは確かですが、当時の日本の自動車産業はまだ盛んではなく、欧米に大きな後れを取っていました。

 

では、このようにして自動車作りを始めたトヨタ、当時は何を作るメーカーだったのでしょうか。

 

 

お買い物トリビア「トヨタって、元々は何を作る会社だった?」の答えはこちら。わかりましたか?

 

出典:photoAC(佐吉氏の発明は現在の織機のルーツとなっている)

 

正解は、「 自動織機のメーカー 」でした。

 

トヨタ自動車の源流である「株式会社豊田自動織機製作所」の設立は1926年。自動車製造の開始が1933年、その部門が独立して会社として設立されたのが1937年ですから、その時点ではそれほどの歴史を持つ会社ではありません。ただし創業者である豊田佐吉氏は、1898(明治31)年に日本で初めての動力織機を発明、特許を取得しています。

 

偉大なトヨタの創業者もまた、凄腕の発明家だったんですね。ちなみにこの自動織機は歯車などは鉄製だったものの、フレーム部分は木製だったそうで、この辺りも時代を思わせられます。そしてその自動織機の改良を重ねつつ、本格的に製造するため28年後に設立したのが「株式会社豊田自動織機製作所」というわけです。

 

なお、この会社の社長は佐吉氏ではなく豊田利三郎氏。佐吉氏の娘婿でした。一方の自動車製造を実質的にはじめたのは豊田喜一郎氏とされており、こちらは佐吉氏の実子で、利三郎氏の義弟ということになります。社長である利三郎氏は車づくりに反対だったものの、喜一郎氏による綿密な計画などにより、結果として別会社として設立されるほどになるわけです。凄腕の発明家や経営者ばかりで、今につながるトヨタの濃厚な歴史を感じさせられます。

 

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