【難聴・耳鳴り・メニエール病】耳の病気平癒に効く神社とお寺【聴力回復】

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現代では、ストレスや加齢、騒音などが原因で「難聴」や「耳鳴り」「メニエール病」に悩む人が増えています。
病院での治療と並行して、耳の神様に祈願することで心身のバランスを整え、快方を願う方も少なくありません。
古くから日本各地には「耳の病気平癒」や「聴力回復」にご利益があるとされる神社・お寺が存在します。
本記事では耳に関する病の平癒を祈願できる全国の神社・仏閣を厳選してご紹介します。
もくじ
「耳の病気平癒」や「聴力回復」にご利益があるとされる神社・お寺
【大山神社 耳明神社】(広島県尾道市)

出典:公式ホームページ (耳明(みみご)神社)
広島県尾道市因島に鎮座する大山神社の境内には全国的にも珍しい「耳明(みみご)神社」が祀られています。
「耳明」は「みみご」と読み、「耳に明るい」と書くことから、主たるご利益である耳の病気平癒や聴力回復のほか、良い情報や知恵に関するご利益もあるとされます。
ご祭神は、中臣氏の祖神である天児屋根命(あめのこやねのみこと)。この神様は、神と人との間を執り持つ役割や知恵の神として信仰されています。
昔、耳が聞こえなくなった孫のためにお祖母さんが耳明神社に熱心に祈願したところ、次第に聞こえるようになったという伝承が残されています。この話から、難聴や耳の悩みを抱える人々が全国から参拝に訪れるようになりました。
近年では、「良き情報に出会えるよう」「情報を聞き逃さないよう」といった情報収集や、音楽の上達に関する神様としても信仰され、幅広い願いを持つ人々が参拝します。
また、耳明神社では、耳の形に似ているとされるサザエの殻を用いた特殊な神事が行われます。サザエの殻の中にお酒とお米を入れてお供えし、願い事をするとよく叶うと伝えられており、境内には多くのサザエが奉納されています。
住所:〒722-2323 広島県尾道市因島土生町1423
地図:https://maps.app.goo.gl/k5vNcw3YvLhopnAg9
【耳守神社】(茨城県小美玉市)

出典:小美玉観光協会 (耳守神社)
茨城県小美玉市にある耳守(みみもり)神社は、地元では「みみっちょ様」と呼ばれ、耳の病気平癒や聴力回復に特にご利益があるとされる、全国でも非常に珍しい神社です。
この神社の創建には、平安時代の悲しい伝承が関わっています。
平将門の縁戚とされる五郎左衛門兼忠の娘、千代姫は幼少期に耳が聞こえませんでしたが、両親の懸命な願掛けにより一度は治癒しました。しかし、後に病が悪化し、死期を悟った千代姫は「自分が死んだら、里の人々を耳の病から守りたい」という遺言を残しました。その遺言に従って建立されたのが耳守神社と伝えられています。
このような由来から、難聴の改善や耳の健康を願う人々が、全国各地から参拝に訪れます。
この神社独自の珍しい風習として、「耳が良く通るように」との願いを込めて、両端に紐を通した竹筒や竹筒型の絵馬を奉納する習わしがあります。これは、耳の穴と音の通り道を象徴しているとされ、他では見られない光景です。
「耳の病にご利益がある神社は日本一社」とも言われており、実際に病が改善したというお礼参りの話も多く、耳の悩みを持つ人々にとって、心の拠り所となっています。
住所:〒311-3434 茨城県小美玉市栗又四ケ2051
地図:https://maps.app.goo.gl/L1654KWamNLSCoUd9
【猪子石神明社 龍耳社】(愛知県名古屋市)

出典:公式ホームページ (龍耳社)
愛知県名古屋市名東区に鎮座する猪子石(いのこいし)神明社は、古くからこの地の氏神様として信仰されていますが、境内には末社として「龍耳社(りゅうじしゃ)」が祀られており、「耳の神様」として知られています。
龍耳社は、耳の健康や病気平癒を願う人々の篤い信仰を集めており、特に難聴の改善や聴力回復にご利益があるとされています。
この社の由来は昔、「耳のある蛇」が生け捕りにされたという伝説にあり、その蛇を「耳の祭神」のご神体として祀ったのが始まりと伝えられています。元々は守山区小幡(おばた)の地で祀られていましたが、昭和初期に猪子石神明社の末社として遷され、今日に至ります。
龍耳社の存在により、猪子石神明社は耳の守護の神様として、県内外から広く参拝者を迎えています。参拝者は、耳の不調からの回復や、加齢による聴力の衰えを防ぐことを願って祈りを捧げます。
住所:〒465-0006 愛知県名古屋市名東区神月町
地図:https://maps.app.goo.gl/mkru1dixyCgvX6Mo6
【法隆寺 西円堂】(奈良県生駒郡斑鳩町)

出典:公式ホームページ (西円堂)
奈良県生駒郡斑鳩町にある法隆寺の西院伽藍の北西、小高い丘の上に建つ西円堂(さいえんどう)は耳の病気平癒や聴力回復にご利益があるとされ、古くから信仰を集めています。
本尊は、天平時代に造られたとされる国宝の薬師如来坐像です。もともと薬師如来は病を癒す仏様として知られますが、西円堂の本尊は特に「峯の薬師」と呼ばれ、耳の病に対して霊験あらたかであると伝えられてきました。
この信仰の背景には、法隆寺の創建に深く関わる聖徳太子の異名「豊聡耳(とよとみみ)」があるといわれています。聡明で、一度に十人の訴えを聞き分けたとされる太子の名にちなみ、後世、耳の病にご利益があるという信仰が深まりました。
西円堂では、「耳がよく聞こえるように」という願いを込めて錐(きり)を奉納する珍しい風習があります。これは、耳の穴を「通す」ことを象徴しているとされ、堂内には多数の錐が収められています。参拝者は、この錐を耳に当てて祈願したり、お守りとして授与されたりしています。
住所:〒636-0115 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内
地図:https://maps.app.goo.gl/cjoWhS8N5EFdc2mT7


