まめ得のタネ

中村屋「純印度式カリー」の開発者はどこの国の人?|お買い物トリビア(118)

出典:photoAC(美味しそうなインド風のカレー)


「中村屋」といえば、日本の食文化において長年愛され続けているブランドの一つ。その代表的な商品であるアンパンや和菓子に加え、「純印度式カリー」も特に多くの人々に親しまれています。

 

「純印度式カリー」はインド料理をベースにしたカレーで、日本におけるカレー文化の中でも特異な存在です。香り高いスパイスと深みのある味わいが特徴で、誕生以来、現在まで幅広い世代に愛されています。

 

中村屋が提供するこのカリーは海外の魅力を日本人の口に合うようにアレンジしたもので、日本と海外の文化が交わる点で重要な意味を持っています。このカリーの誕生にはある歴史的な背景と人物が深く関わっており、その影響が今なお感じられます。では「中村屋」の「純印度式カリー」の開発者はどこの国の人でしょうか?

 

 

お買い物トリビア「中村屋『純印度式カリー』の開発者はどこの国の人?」の答えはこちら。わかりましたか?

 

出典:photoAC(本格的なインド風カレー)

 

正解は、「 日本人です。提案したのはインド人ですが、開発したのは創業者・相馬愛蔵 」でした。

 

中村屋の「純印度式カリー」の開発者は、日本人です。このカリーの誕生に深く関わっていたのは、インド独立運動の活動家ラス・ビハリ・ボースです。ボースは1915年に日本に亡命し、その後中村屋に匿われることとなります。彼はインディアンカリーの魅力を広めるため、日本でその存在を知らせようと考え、中村屋に本場のカリーを導入する提案をしました。

 

この提案を受けて中村屋の創業者である相馬夫妻は、インディアンカリーを日本人に提供するためインディアンスパイスを使ったカリーを作り始めました。つまり、インド人の彼に影響を受け、カレーを開発したのが創業夫妻ということになるのです。

 

1927年には正式に「純印度式カリー」としてメニューに登場し、そのユニークな味わいが次第に広まり、多くの人々に親しまれるようになりました。ボースの情熱と中村屋創業夫妻との深い絆があったからこそこの特別なカリーが誕生し、今もなお日本の食文化において重要な位置を占め続けています。

 

新着記事

もっと見る


ページ準備中
しばらくおまちください。