奈良法隆寺。五重塔に鎌が刺さっている???|旅する雑学(179)

奈良・法隆寺についてどの程度ご存じですか?法隆寺は、今から1400年以上も前の飛鳥時代に『聖徳太子』が建立した寺院として有名ですね。1993年に、日本で初めて姫路城とともに世界文化遺産に登録されました。
境内はとても広く、西院・東院と二つの伽藍に分かれているほどで、そのうちの西院伽藍は現存する世界最古の木造建築群に認定されています。
また、法隆寺といえば五重塔も有名ですが、その塔を見上げてみると、屋根の頂上にある相輪という装飾に「鎌」が刺さっています。まったく知りませんでした!どうして鎌が刺さっているの?とその理由が知りたくなりますが、刺さっている鎌の数は何本だと思いますか?
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旅する雑学「奈良法隆寺。五重塔に鎌が刺さっている???」の答えはこちら。わかりましたか?
出典:photoAC(そびえ立つ凛々しい五重塔)
正解は、「 4本 」でした。
時代は鎌倉時代に遡りますが、五重塔に天災があり、落雷による火災が発生しました。幸い、4人の大工が死を決して消し止めたと伝えられています。
その天災の後、西大寺の興正(こうしょう)菩薩・叡尊(えいそん)が対策を練ったようです。叡尊は、木簡に墨書して護符とし、五重塔の各層に安置します。その際、『雷除け』のために、相輪に鉄の鎌4本をかけたと言われています。
鎌は魔物と化した雷を怖がらせるための雷除けのまじないなのですね。法隆寺を訪れたら、五重塔を見上げて鎌を見つけてみましょう。