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【開運】十日戎で有名な神社【商売繁盛・金運アップ】兵庫県・大阪府・京都府・栃木県・福岡県

出典:イラストAC


商売繁盛や金運アップを願う人々にとって、一年の始まりに欠かせないのが「十日戎(とおかえびす)」です。毎年110日を中心に開催されるこのお祭りは、七福神の一柱である恵比寿様を祀る神社で行われ、多くの参拝者で賑わいます。笹についた縁起物を授かり、新しい年を商売繁盛、家内安全で過ごせるようにと祈願する光景は、日本各地で冬の風物詩となっています。この記事では、十日戎で有名な神社をご紹介します。

 

十日戎って何?

 

十日戎(とおかえびす)は、商売繁盛や家内安全を願う人々に親しまれているお祭りで、七福神の一柱である恵比寿様を祀る神社の祭礼です。関西地方を中心に、毎年19日・10日・11日の3日間に行われます。

9日の「宵戎」、10日の「本戎」、11日の「残り福」と呼ばれ、多くの参拝者で賑わいます。祭りの期間中には、商売繁盛のシンボルである福笹や、熊手などの縁起物が授与されます。人々はこれらを受け取り、新しい年がより良い年になるよう祈願します。

西宮神社(兵庫県)、今宮戎神社(大阪府)、京都ゑびす神社(京都府)は「日本三大えびす」として特に有名で、全国から多くの参拝者が訪れます。十日戎は、商売の神様への感謝と、未来への希望を込めて行われる、新春を彩る大切な行事です。

 

十日戎の由来とは?

 

十日戎の由来は、古くから漁業の神様として信仰されてきた恵比寿様に遡ります。恵比寿様は、海の彼方から豊かさをもたらす神様として、特に漁村で大切にされていました。やがて時代が下り、江戸時代に入って大阪を中心に商業が栄えると、恵比寿様は漁業だけでなく、商売繁盛の神様としても厚く信仰されるようになりました。

この頃から、商人たちの間で恵比寿様を祀る祭礼が盛んに行われるようになります。西宮神社(兵庫県)、今宮戎神社(大阪府)、京都ゑびす神社(京都府)といった主要なえびす神社が、毎年110日を中心に祭礼を行うようになると、新年の初商いを終えた後に参拝し、一年の商売繁盛を祈願する習慣が定着していきました。

このように、十日戎はもともと漁業の神様を祀る祭りでしたが、時代とともに信仰の対象が広がり、やがて日本の商人文化に深く根付いた新春を祝う大切な祭事となりました。

 

出典:イラストAC

 

2026年の十日戎の開催日

 

2026年の十日戎は、例年通り19日(金)、10日(土)、11日(日)の3日間が中心となります。

十日戎の祭礼は、9日の「宵戎(よいえびす)」、10日の「本戎(ほんえびす)」、11日の「残り福」という日程で行われるのが一般的です。

ただし、各神社によって祭りの期間や行事の内容が異なる場合があります。

例えば、京都の恵美須神社では18日から12日までの5日間「十日ゑびす大祭」が行われる予定です。また、奈良の春日大社では110日(土)に「十日えびす」が行われます。

お出かけの際は、事前に参拝予定の神社の公式サイトなどで日程や詳細を確認することをおすすめします。

 

十日戎が行われる有名な神社

 

十日戎の開催は主に関西の神社で行われています。ここでは十日戎で有名な全国の神社を紹介します。

 

【西宮神社】(兵庫県西宮市)

 

出典:公式ホームページ (新宮神社拝殿)

 

兵庫県西宮市に鎮座する西宮神社は、全国約3500社あるえびす神社の総本社であり、「西宮のえびっさん」として親しまれています。主祭神は蛭子大神(えびすおおかみ)で、古くから福の神として崇敬されてきました。

十日戎は、毎年19日から11日までの3日間開催され、期間中には100万人を超える参拝者が訪れます。なかでも全国的に有名なのが、110日の早朝に行われる「開門神事福男選び」です。午前6時に表大門が開かれると、参加者たちは本殿へと向かって境内を約230メートル走り、その年の「福男」を競い合います。この伝統行事は、一年の商売繁盛と家内安全を願う人々の熱気で包まれ、新春の風物詩としてテレビでも大きく報じられます。歴史ある神社として、国の重要文化財に指定されている表大門や大練塀も見どころの一つです。

 

住所:〒662-0974 兵庫県西宮市社家町1-17

地図:https://maps.app.goo.gl/VNYtAUTBBX9zKmy4A

 

【今宮戎神社】(大阪府大阪市)

 

出典:公式ホームページ (今宮戎神社の境内)

 

大阪市浪速区に鎮座する今宮戎神社は、「えべっさん」の愛称で親しまれ、関西を代表する商売繁盛の神様として知られています。創建は聖徳太子が四天王寺を建立した際、その西方の守護神として祀ったのが始まりと伝えられる歴史ある神社です。

毎年19日から11日までの3日間、盛大な十日戎が開催され、期間中には100万人を超える参拝者が訪れます。境内には「商売繁盛で笹持ってこい!」という威勢の良い掛け声が響き渡り、参拝者は福笹に縁起物の小宝を付けてもらい、一年の商売繁盛を祈願します。

十日戎の期間中、特に注目されるのが毎年選ばれる「福娘」たちです。華やかな衣装を身につけた福娘たちが、福笹の授与や宝恵駕籠(ほえかご)行列に参加し、祭りを一層盛り上げます。この活気あふれるお祭りは大阪の商都としての文化を今に伝える風物詩となっています。

 

住所:〒556-0003 大阪府大阪市浪速区恵美須西1-6-10

地図:https://maps.app.goo.gl/4capHGsuq9LTHh9MA

 

【京都ゑびす神社】(京都府京都市)

 

出典:公式ホームページ (京都ゑびす神社 鳥居)

 

京都市東山区に鎮座する京都ゑびす神社は、鎌倉時代初期に栄西禅師が建仁寺を建立した際、その鎮守社として創建されたと伝えられる歴史ある神社です。西宮神社・今宮戎神社と並んで「日本三大えびす」の一つに数えられ、「京のえべっさん」として親しまれています。

毎年18日から12日までの5日間は「十日ゑびす大祭」が盛大に行われ、商売繁盛や家運隆昌を願う多くの参拝者で賑わいます。特に注目されるのは、福笹に吉兆を授かる際に京都ならではの舞妓さんが手伝うという華やかな光景です。福笹は「節目正しく真っすぐに伸び、葉が落ちず常に青々と茂る」ことから、商売繁盛の縁起物とされています。また、栄西禅師が宋から帰国する際に航海の安全を守ったという故事から、「旅ゑびす」としても知られ、交通安全の神としても信仰を集めています。

 

住所:〒605-0811 京都府京都市東山区小松町125恵美須神社

地図:https://maps.app.goo.gl/VHtEkNHSRBogZixn6

 

【柳原蛭子神社】(兵庫県神戸市)

 

出典:公式ホームページ (柳原蛭子神社 拝殿)

 

神戸市兵庫区に鎮座する柳原蛭子神社は、「柳原のえべっさん」として地元の人々に古くから親しまれている神社です。その創建は元禄以前に遡るとされる歴史ある神社で、主祭神は蛭子大神と大物主大神です。特に大物主大神は、隣接する福海寺に祀られている大黒天と同一視されており、二柱の神様にご利益を授かれる珍しい神社としても知られています。

毎年19日から11日までの3日間に行われる十日戎は「十日えびす大祭」と呼ばれ、多くの参拝者で賑わいます。お祭り期間中には、神戸中央卸売市場から奉納される大きなマグロや鯛、ブリなどの海の幸が見どころの一つとなっています。また、9日の宵えびすには、淡路人形座による人形浄瑠璃「戎舞」が奉納され、祭りを一層盛り上げます。商売繁盛や家内安全を祈願する人々が、福笹を手に威勢のよい掛け声とともに福を授かる、活気に満ちたお祭りです。

 

住所:〒652-0806 兵庫県神戸市兵庫区西柳原町5-20

地図:https://maps.app.goo.gl/2Ro1ypeYGJ6zaf8k9

 

【堀川戎神社】(大阪府大阪市)

 

出典:大阪公式観光情報 (堀川戎神社 拝殿)

 

大阪市北区に鎮座する堀川戎神社は、「堀川のえべっさん」として地元の人々に親しまれ、今宮戎神社と並ぶ「キタのえべっさん」として知られています。欽明天皇の時代に創建されたと伝えられ、その歴史は1400年以上にも及びます。主祭神は蛭子大神(えびすおおかみ)で、商売繁盛や福徳円満のご利益があるとされています。

毎年19日から11日までの3日間、十日戎(宝の市神事)が夜通しで執り行われ、数十万人もの人々が参拝に訪れます。境内には「商売繁盛でササ持って来い!」の威勢のよい声が響き、参拝者は福笹に縁起物を付けてもらい、一年の繁栄を祈願します。また、境内の摂社である「地車稲荷神社」は、だんじりの形をした珍しい本殿が特徴で、願いが叶うと小さなだんじりを奉納する風習があります。この活気あふれる祭りは、大阪の商人文化を今に伝える重要な行事となっています。

 

住所:〒530-0047 大阪府大阪市北区西天満5-4-17

地図:https://maps.app.goo.gl/z3y2H8gRCFnQCpqKA

 

【十日恵比須神社】(福岡県博多市)

 

出典:公式ホームページ(十日恵比須神社 本殿)

 

福岡市博多区に鎮座する十日恵比須神社は、博多の商人文化を象徴する神社として地元で「えびっさん」の愛称で親しまれています。主祭神は商売繁盛の神様である事代主命(恵比須神)と、縁結びや五穀豊穣の神様である大国主命(大黒神)です。この二柱の神様が祀られているため、多くのご利益を授かれると信仰を集めています。

毎年18日から11日までの4日間は「正月大祭」が盛大に行われ、博多の新春を告げる一大イベントとして例年100万人もの参拝者で賑わいます。特に9日の「宵えびす」には、博多券番の艶やかな芸妓たちが華やかな衣装で参拝する「かち詣り」が行われ、祭りを一層盛り上げます。期間中は福引で縁起物をもらうことができ、空くじがないのも人気の理由です。福笹に縁起物の小宝を付けてもらい、一年の商売繁盛や家内安全を祈願する人々の熱気で包まれます。

 

住所:〒812-0045 福岡県福岡市博多区東公園7-1

地図:https://maps.app.goo.gl/1pxW84WjHwfTRJrf9

 

 

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