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「帳」は何と読む?難読漢字クイズ|美しい日本語 (204)

出典:筆者作成


現代においても「帳」という漢字そのものは日常でも多く使われています。たとえば手帳や日記帳・帳簿など、何かものを書き入れるための小さな紙のひとまとまり、つまりノートのようなものを指すということは容易に想像することができるでしょう。

 

ただしここで言う「帳」とは、それらとは少し趣が違います。昔の日本の文化において使われてきた言葉で、その頃はより大きな布や幕といったものを意味していました。「夜の帳」のような言い方は今でもしますよね。さて、「帳」とは一文字で何と読むのでしょうか。

 

 

難読漢字クイズ「帳」の答えはこちら。読めましたか?

 

 

正解は、帳(とばり)でした。

 

そもそもは幕や大きな布のことを言い、現在ではカーテンが近いでしょうか。「夜の帳」というのも、太陽が沈んで暗闇がまるでカーテンのように地上を覆いつくすさまを言い表したものです。とても日本的で美しい言葉ですね。

 

帳(とばり)は、古来より日本の詩歌や文学作品において多く使われてきた表現で、情緒や静寂を感じさせる言葉としても親しまれています。このように帳は物理的にはカーテンや幕、覆いを指すこともありますが、文学的・比喩的な意味合いも強くあります。

 

また、「帳が降りる」という表現は、日常の喧騒から解放される瞬間や、安らぎの時間の始まりを象徴することもあります。

 

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