横浜市生麦。この地で起きた歴史的な事件とは？｜旅する雑学（140）
出典：photoAC（事件の場所はかつては東海道沿いでしたが、今では近代的な生麦ジャンクションとなっています）
キリンビール横浜工場がある横浜市鶴見区生麦地域は、江戸時代の鎖国の時期から国外との交易を許されていた港の近くにあった漁村でした。
生麦という地名は当時からあり、その地名の由来は、この地域が貝の名産地で、生の貝をむく「生むき」から転じて生麦となったという説をはじめとして、いくつかの説があるようです。
さて、幕末のこの地で、大名行列に帯同する藩士が観光に訪れていた外国人と殺傷沙汰を起こすという大事件が起きました。日本が開国に向かうきっかけとなったとも言われる重要な事件の一つなのですが、何という事件かご存じですか。
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旅する雑学「横浜市生麦。この地で起きた歴史的な事件とは？」の答えはこちら。わかりましたか？
出典：photoAC（事件とは直接関係ないものの、生麦は今ではビールの観光地に！）
正解は、「 生麦事件 」でした。
文久2年（1862年）、薩摩藩主島津茂久の父・島津久光の行列に乗馬を楽しむイギリス人4名が遭遇し、行列の中に乗り入れてきたことから、藩士たちに殺傷されました。その場所が東海道の生麦であったことから、生麦事件と呼ばれています。
事件は国際問題に発展し、日本が開国に向かう発端の一つともなりました。当時の人達がそれを忘れてはならないと記念碑を建て、今も手厚く関係者を弔い続けています。
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