「杓文字」は何と読む?難読漢字クイズ|美しい日本語 (150)
出典:筆者作成
ふだん、当たり前に使っていても、意外と漢字では書けないものが多い気がしませんか。身近だからこそ、漢字の書き方なんて考えたこともなかったものが、視界に入っているものだけでも沢山あるのではないでしょうか?
そんなものの一つ「杓文字」。これは何と読むでしょうか?毎日、食事の時間に使っているものだと思いますよ。
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難読漢字クイズ「杓文字」の答えはこちら。読めましたか?
正解は、杓文字(しゃもじ)でした。
杓文字(しゃもじ)というのは、元々は杓子(しゃくし)と呼びました。しかし、その後半部分を省略して「文字」をつけて呼ぶようになります。
これは女房詞(にょうぼうことば)と言われ、室町時代初期の頃、御所や仙洞御所に仕えた女房が使い始めた一種の隠語で、主に食物や衣服などに用いられたそうです。例えば、田楽を「おでん」、杓子を「しゃもじ」、湯巻を「ゆもじ」、水を「おひや」と言い換えました。
宮中で使われる上品で優雅な言葉として、上流から町屋の女性へと広がり、一般化していったとのことです。